在宅ワークやオフィスワークで長時間座りっぱなしだと、肩こりや腰痛、集中力低下など、様々な問題が起こりがちです。
そんな悩みを解決してくれるのが昇降デスク。
昇降デスクを導入すれば、立ったり座ったりと作業姿勢を自由に切り替えられ、快適なワークスタイルを実現できます。
この記事では、昇降デスクのメリット・デメリット、選び方、おすすめ商品などを、個人の業務効率化の専門家である私が詳しく解説します。
ワークスタイルに合った昇降デスクを見つけて、集中力アップ、生産性向上を目指しましょう!
昇降デスクのメリット
昇降デスクを導入することでさまざまなメリットがあります。
ここでは、昇降デスクのメリットを身体・精神・生産性の3つの観点から解説します。
身体への効果
昇降デスクは、身体にも良い影響を与えます。
長時間の座り作業は、腰痛や肩こりなどを引き起こす原因の一つです。
現実にこれらの痛みや苦痛に悩まされている方も多いことでしょう。
また、血行不良や代謝の低下を招き、肥満や生活習慣病のリスクを高めることも懸念されています。
昇降デスクを使用して座り作業と立ち作業を交互に行うこことで、血行が促進されると、これらの症状の改善や将来の成人病予防などの効果が期待できます。
もし今、1日の座り時間を半分にできたら——
午後になると重だるくなる体が少しずつ軽くなって、 夕方が一番集中できるなんて日がくるかもしれません。
引用:Harvard School of Public Health, 2022 “Prolonged Sitting and Metabolic Risk”
【▼実例】
昇降デスクが届いた日、(これで腰の痛みから解放される)と解放感に溢れる気持ちで組み立てを始めました。
長期間の悩みが、この一台で解決できるとワクワクしたんです。
でも、現実は少し違いました。
立ち作業を始めて30分もしないうちに、ふくらはぎが張ってきて、腰も落ち着かない。
「こんなに疲れるの?」「むしろ逆効果じゃない?」と少し焦りました。
それでもポモドーロ・テクニックの際に座り作業と立ち作業を交互に繰り返すようにして一度に長時間立ち仕事にならないようにするとだんだん慣れていきました。
5日目くらいには、腰の痛みもなく、むしろ立ちながら作業するときの方が集中力をはっきできるようにもなったのです。
そして、2週間が経過した頃には立って作業することが当たり前になりました。
精神への効果
昇降デスクは、身体だけでなく、精神面にも良い影響を与えます。
座りっぱなしの作業は、単調で気分が 落ちてしまいがちです。
昇降デスクを使うことで、座りっぱなしの状態から解放され、リフレッシュ効果が期待できます。
立ち上がって作業をすることで、気分転換になり、新しいアイデアが浮かぶこともあります。
また、立ち作業は、軽い運動効果もあり、ストレス軽減に効果的です。
ストレスが軽減されると、心に余裕が生まれ、仕事にも集中しやすくなります。
気分転換とストレス軽減によって、精神的な安定が保たれ、集中力も持続しやすくなるでしょう。
もし週5回、1日25分×4~5回の立ち作業を取り入れたら——
気分の切り替えがスムーズになって、
「もう一息」から「もう一案」まで踏み込めるようになるかもしれません。
立ち作業を取り入れることで仕事に、どんな余白が生まれそうですか?
出典:米スタンフォード大学 行動科学研究所『Standing & Mood Study 2021』
生産性への効果
昇降デスクは、集中力向上とストレス軽減を通して、作業効率をアップさせる効果も期待できます。
集中力が高まり、ストレスが軽減されれば、自然と作業効率もアップします。
その結果、質の高い仕事が短時間でできるようになり、生産性向上につながるでしょう。
企業が昇降デスクを導入した事例では、従業員の生産性が向上したそうです。
例えば、ある企業では、昇降デスク導入後、従業員の1日の作業量が平均10%向上したというデータも存在します。
これは、昇降デスクによって、従業員の集中力やモチベーションが向上したためと考えられます。
昇降デスクのデメリット
メリットの多い昇降デスクですが、デメリットも存在します。昇降デスク導入前に、デメリットも理解しておきましょう。
価格が高い
昇降デスクは、通常のデスクに比べて価格が高い傾向があります。
特に、電動式の昇降デスクは、手動式に比べて高価です。
一般的なデスクであれば1万円以下で購入できるものも多いですが、昇降デスクの場合は安いものでも2万円程度、高価なものでは10万円以上のものもあります。
購入を検討する場合は、初期費用と効果を照らし合わせて、必要性や購入のタイミングを意識すると後悔せずに済むでしょう。
例えば6万円の昇降デスクを5年間使用するとしたら、1月あたりにかかる費用は1,000円です。
1,000円で集中力が持続し、肩こりや腰の痛み、日々のストレスの対策ができると考えると、初期費用をかけることに大きな意義が感じられるはずです。
初期費用についてどのように考えますか?
設置スペースが必要
昇降デスクは、通常のデスクよりも設置スペースが必要になる場合が多いです。
また、昇降デスクは、通常のデスクよりも重量があるため、設置場所の床の強度も確認しておく必要があります。
マンションなどの場合、重量制限を超えていないか、事前に確認しておきましょう。
個人的な体験ですが、私は昇降デスクを購入した直後に引っ越しをしました。
引っ越し先に搬入する際に、部屋の扉をギリギリ通過できたので結果的には問題なかったのですが、比較的コンパクトなサイズの昇降デスクでさえ搬入の際には苦労したので、将来的に引っ越しや部屋の移動などが考えられる方は要注意です。
電動式昇降デスクを購入する方は、配線のためのスペースやコンセントの位置についても確認しておきましょう。
安定性に欠ける場合がある
昇降デスクの中には、安定性に欠けるものもあります。
特に、スタンディングでの利用時には、ぐらつきを感じやすくなる場合があります。
だからこそ、昇降デスクを選ぶ際は、安定性に優れたものを選ぶことが大切です。
デスクの安定感は、仕事のしやすさにも直結するため、安全性に定評のあるデスクを選びましょう。
購入前に、レビューなどを参考にしたり、実際に店頭で試してみるのがおすすめです。
自分にぴったりの昇降デスクを選ぼう!
昇降デスクと一口に言っても、様々な種類があります。 自分に合った昇降デスクを選ぶために、種類や選び方のポイントを押さえておきましょう。
手動式
ハンドルを回して高さを調整するタイプです。
比較的価格が安く、手軽に導入できるのがメリットです。
また、構造がシンプルなので、故障のリスクが低いという点も魅力です。
一方、高さを調整する際に、ハンドルを回す動作が必要になるため、頻繁に高さを変える場合は少し手間がかかります。
手動式の昇降デスクは、価格を抑えたい方や、高さを頻繁に変えない方におすすめです。
例えば、Bauhutteの「BHD-700」は、コンパクトでシンプルなデザインが特徴の手動式昇降デスクです。
電動式
ボタン操作で高さを調整するタイプです。
スムーズに、かつ簡単に高さを調整できるのがメリットです。
高さ調整の操作が簡単なため、こまめに座り作業と立ち作業を切り替えたい方に向いています。
また、多くの場合、メモリー機能が搭載されており、好みの高さを記憶させておくことができます。
一方、手動式に比べると価格は高くなります。
また、モーター音が発生するため、静かな環境での使用には注意が必要です。
電動式の中でも、昇降の方式には、「1モーター式」「2モーター式」「3モーター式」などがあります。
モーターの数が多いほど、昇降速度が速く、安定性も高くなりますが、価格も高くなる傾向があります。
電動式の昇降デスクは、利便性を重視する方や、頻繁に高さを調整したい方におすすめです。
例えば、FlexiSpotの電動昇降式デスク・E7Hは、安定性に優れ、高さ調整範囲も広い、人気の電動式昇降デスクです。
ガス圧力式
レバー操作で高さを調整するタイプです。
ガス圧の力で昇降するため、電動式よりも静かに動作するのが特徴です。
また、電動式に比べて、消費電力が少ないというメリットもあります。
ガス圧式は、電動式と手動式の中間的な存在と言えるでしょう。
手動式よりもスムーズに高さを調整できますが、電動式のようなメモリー機能はありません。
静かなオフィス環境や、寝室などでの使用に適しています。 また、環境への負荷を低減したい方にもおすすめです。
例えば、Loctekの「P2」は、静音性が高く、スムーズな昇降が特徴のガス圧式昇降デスクです。
昇降デスクの選び方の6つのポイント
昇降デスクを選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。
高さ調節範囲
身長や作業内容に合わせて、適切な高さに調整できるかを確認しましょう。
一般的に、身長170cmの人であれば、70~75cm程度の高さに調整できるものがおすすめです。
低すぎるデスクは猫背や肩こりの原因になり、高すぎるデスクは腕や肩に負担がかかります。
自分の身長や体格に合った高さに調整できるか、事前に確認しておきましょう。
安定性
昇降デスクは、一般的なデスクよりも安定性が悪くなる場合があります。
デスクの高さを高く設定すると、ぐらつきやすくなることもあるため、注意が必要です。
安定性がよくない場合、ぐらつきが気になってMAX値のところまで高さを上げられないケースもあります。。
特に腰痛など体の痛みに悩んでいる方は、安定性を重視してデスクを選定しましょう。
耐荷重
パソコンやモニターなど、置くものの重さに耐えられるかを確認しましょう。
昇降デスクには、耐荷重が50kgのものから100kgを超えるものまで、さまざまな製品があります。
置くものの重さを考慮して、適切な耐荷重の昇降デスクを選びましょう。
将来的に、パソコンやモニターを買い替える可能性も考慮しておくとよいでしょう。
また、天板のサイズも耐荷重に影響します。
大きな天板に重いものを載せる場合は、より耐荷重の高い昇降デスクを選ぶ必要があります。
機能
昇降速度やメモリー機能など、必要な機能が搭載されているかを確認しましょう。 昇降速度が速いほど、スムーズに高さを調整できます。 メモリー機能は、好みの高さを記憶できる機能です。 一度設定しておけば、ボタン一つで好みの高さに調整できるので便利です。 その他にも、衝突防止機能や、天板の素材、配線整理機能など、さまざまな機能があります。 必要な機能を考慮して、最適な昇降デスクを選びましょう。
デザイン
部屋の雰囲気に合ったデザインを選びましょう。
昇降デスクには、シンプルなデザインのものから、おしゃれなデザインのものまで、さまざまな製品があります。
素材やカラーも様々なので、部屋のインテリアに合わせて選びましょう。
機能性だけでなく、デザイン性も重視することで、より快適な作業空間を作ることができます。
例えば、木目調の天板は、温かみのある雰囲気を演出できます。
価格
予算に合わせて、適切な価格のものを選びましょう。
昇降デスクの価格は、種類や機能によって大きく異なります。
予算に合わせて、適切な価格帯のものを選びましょう。 価格と機能のバランスを考え、最適な製品を選びましょう。
おすすめの昇降デスクを紹介
商品名 |
種類 |
価格 |
特徴 |
電動式 |
50,000円 |
高さ調整範囲が広く、安定性に優れている |
|
Loctek P2 |
ガス圧式 |
30,000円 |
静音性が高く、スムーズに昇降できる |
Bauhutte BHD-700 |
手動式 |
20,000円 |
コンパクトで、省スペースに設置できる |
数ある昇降デスクの中から、おすすめの商品を3つ厳選しました。
価格帯別におすすめ商品を紹介しているので、予算に合わせて選んでみてください。
FlexiSpot E7(電動式)
- 価格:約66,000円
- 種類:電動式
- 耐荷重:125kg
- 高さ調整範囲:60cm~125cm
- 特徴:高さ調整範囲が広く、安定性に優れている。天板のサイズやカラーバリエーションも豊富。
電動昇降式デスク・E7Hは、電動式の昇降デスクの中でも、特に人気が高い製品です。
最大125kgまでの重さに耐えられるので、パソコンやモニターなどを置いても安定して使用できます。
高さ調整範囲も広く、身長150cm~190cmの方まで快適に使用できます。
天板のサイズやカラーバリエーションも豊富なので、自分の好みに合わせてカスタマイズできます。
Loctek P2(ガス圧式)
Loctek P2 昇降デスク
- 価格:30,000円
- 種類:ガス圧式
- 耐荷重:80kg
- 高さ調整範囲:71cm~121cm
- 特徴:静音性が高く、スムーズに昇降できる。価格も比較的リーズナブル。
Loctek P2は、ガス圧式の昇降デスクです。
ガス圧式なので、電動式よりも静かに昇降できます。
また、スムーズに昇降できるのも特徴です。
価格も比較的リーズナブルなので、コストパフォーマンスに優れた昇降デスクを探している方におすすめです。
Bauhutte BHD-700(手動式)
Bauhutte BHD700 昇降デスク
- 価格:20,000円
- 種類:手動式
- 耐荷重:50kg
- 高さ調整範囲:70cm~100cm
- 特徴:コンパクトで、省スペースに設置できる。手動式なので、価格が安い。
Bauhutte BHD-700は、手動式の昇降デスクです。
コンパクトな設計なので、省スペースに設置できます。
手動式なので、価格が安いのも魅力です。
シンプルなデザインなので、どんな部屋にも合わせやすいでしょう。
昇降デスクとセットで見直したい|おすすめのオフィスチェアとは?
昇降デスクを導入するなら、チェア選びもセットで見直すのが理想です。
座りっぱなしを減らすことに加え、「座っている時間の質」を高めることで、身体への負担をさらに軽減できます。
PAXTON(パクストン)
PAXTON(パクストン)は、仕事に適したタイプのゲーミングチェアです。
ゲーミングチェアとしてはスッキリとした見た目で、ビジネス用途にもまったく問題なく利用できます。
部屋のレイアウトとも調和しやすいはずです。
PAXTON(パクストン)の特徴は、次のとおりです。
- 高密度メッシュ、高級人工レザー、極厚クッションがもたらす最高の座り心地
- 可動式アーム、フットレスト、低身長対応による優れた機能性
- どんな部屋にもなじむ洗練されたデザイン
仕事用に適したゲーミングチェアPAXTON(パクストン)を導入することで、高い集中力を持って仕事を進められるでしょう。
SIHOO(シフー)|エルゴノミクス設計で身体を支える
SIHOO(シフー)はエルゴノミクスに基づいた設計と、高コスパで注目を集めるオフィスチェアブランドです。
特に日本公式サイトでは、用途や体型に応じたモデル選びがしやすくなっています。
- 背中を支えるS字構造:猫背や前傾姿勢になりがちな人におすすめ
- ランバーサポートやリクライニング機能:長時間座っても腰がつらくならない
- 価格帯も2万円台〜:高機能でありながら手が届きやすい
昇降デスクと組み合わせて使えば、立つ・座るの切り替えだけでなく、どちらの姿勢でも身体をしっかり支える環境が整います。
快適な仕事環境づくりを本気で考えるなら、イスの見直しは後回しにすべきではありません。
FLEXISPOT C2|昇降デスクと同ブランドで統一感も
昇降デスクで有名なFLEXISPOTでは、チェアにも力を入れており、特に「C2シリーズ」は長時間作業との相性が抜群です。
公式サイトでも、「デスクと合わせて使うこと」を前提に設計された工夫が多く見られます。
- 通気性に優れたメッシュ素材:長時間の作業でも蒸れにくく快適
- 可動式アームレスト&リクライニング:集中とリラックスを自在に切り替え
- シリーズ全体で1〜2万円台から:手頃な価格ながら高機能
FLEXISPOT製の昇降デスクと合わせれば、デザイン面でも統一感が出て、インテリアとしてもスマート。
「使い勝手」「姿勢サポート」「空間づくり」のすべてを一社で完結できるのは、大きなメリットです。
昇降デスクに関するQ&A
昇降デスクの導入を検討している方から、よくいただく質問をまとめました。
Q. 昇降デスクは、どのくらいの頻度で昇降させるべきですか?
1時間に1回程度、座り作業と立ち作業を交互に行うのがおすすめです。
長時間同じ姿勢でいると、身体に負担がかかってしまいます。
こまめに姿勢を変えることで、疲労を軽減し、集中力を維持しましょう。
タイマーなどを活用して、昇降のタイミングを知らせるようにすると、習慣化しやすくなります。
Q. 昇降デスクを使うと、疲れませんか?
最初は、立ち作業に慣れていないため、疲れると感じるかもしれません。
しかし、徐々に慣れてくると、疲れにくくなります。 最初は、無理せず、短い時間から立ち作業を始めてみましょう。
また、立ち作業用のマットを使用するのもおすすめです。 クッション性のあるマットを使用することで、足腰への負担を軽減することができます。
Q. 昇降デスクを使うと、足がむくみませんか?
昇降デスクを使うと、足がむくむという声も聞きますが、これは立ち方に問題がある可能性があります。
かかと重心にならないように、つま先と踵に均等に体重をかけるように意識しましょう。
Q. 昇降デスクは、どんな人におすすめですか?
長時間デスクワークをする人、腰痛や肩こりに悩んでいる人、運動不足を感じている人におすすめです。
昇降デスクは、健康増進、ストレス軽減、生産性向上など、様々な効果が期待できます。
ぜひ、昇降デスクを導入して、快適な仕事環境を手に入れてください。
また、集中力を持続させたい方や、気分転換をしたい方にもおすすめです。
まとめ
昇降デスクを導入することで、集中力UP、ストレス軽減、健康増進、生産性向上など、様々な効果が期待できます。
これらの効果は、日々の業務効率化に繋がり、より多くの成果を生み出すことに役立つでしょう。
例えば、集中力が高まれば、1つのタスクにかかる時間を短縮できます。 また、ストレスが軽減されれば、心に余裕が生まれ、質の高い仕事に取り組めるようになります。
昇降デスクは、単なるデスクではなく、あなたの仕事のパフォーマンスを最大限に引き出すためのツールと言えるでしょう。
自分にぴったりの昇降デスクを見つけて、快適な仕事環境を手に入れ、業務効率化を加速させましょう。