目標を立てても、なかなか達成できない…と悩んでいませんか?
ダイエット、早起き、勉強…目標を立てて意気込んでも、三日坊主で終わってしまう。 そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか?
実は、目標達成の鍵を握るのは習慣化です。
習慣化できている状態とは、特に考えたり意識したりしなくてもものごとを実行できるということです。
毎日の歯磨きや顔を洗うことなど、無意識に行っている行動は、すでに習慣化されていると言えるでしょう。
習慣化のメカニズムを理解し、適切な方法で取り組めば、どんな目標も達成に近づけることができます。
この記事では、脳科学や心理学に基づいた習慣化のメカニズムから、誰でも簡単にできる習慣化のコツ、そして便利なアプリ・ツールまでご紹介します。
目標達成を阻む「習慣化できない」を克服し、理想の自分に近づきましょう!
習慣化できない人の特徴|いくつ当てはまる?
「なかなか習慣化できない…」そう悩んでいる方は、もしかしたら、これからご紹介する特徴に当てはまっているかもしれません。
自分の行動パターンを振り返りながら、チェックしてみましょう。
完璧主義
「完璧にやらないと気が済まない!」
「少しでもミスしたら、もうダメだ…」
そんな風に考えてしまう完璧主義の方は、注意が必要です。
完璧主義は、習慣化を阻害する大きな要因となります。
なぜなら、完璧を求めすぎると、ハードルが上がってしまい、行動に移しにくくなったり途中で辞めてしまったりするからです。
例えば学習を習慣化しようとしたとき、たった1日サボってしまっただけで自分を強く責めてしまい、その後の継続ができなくなったりするケースなどがあります。。
完璧主義を克服するためには、「完璧でなくても良い」「失敗は成功のもと」と考えることが大切です。
まずは、小さなステップから始め、徐々に目標を上げていくようにしましょう。
目標が高すぎる
「一気に目標を達成しよう!」
「毎日10キロ走ろう!」
と、意気込むのは良いことですが、目標が高すぎると、挫折しやすくなってしまいます。
無理な目標設定は、習慣化を妨げるだけでなく、モチベーションの低下にも繋がります。
目標を達成するためには、現実的な目標設定が重要です。
まずは、「毎日10分だけ歩く」「週に3回はジムに行く」のように、達成しやすい目標を設定しましょう。
そして、目標を達成したら、徐々に目標を上げていくようにしましょう。
計画性がない
「今日は、気が向いたら勉強しよう」「明日こそは、早起きしよう」
このように、行き当たりばったりな行動では、習慣化は難しいでしょう。
具体的な計画を立てずに、その時の気分で行動していると、継続性がなくなり、習慣化が定着しません。
習慣化を成功させるためには、具体的な計画を立てることが重要です。
いつ、どこで、どのように行動するのかを明確に計画することで、行動に移しやすくなります。
モチベーションが低い
「習慣化したいけど、なかなかやる気が出ない…」
そう感じている方もいるかもしれません。
モチベーションが低い状態では、なかなか行動に移すことができず、習慣化も難しくなります。
モチベーションには、「外発的モチベーション」と「内発的モチベーション」の2種類があります。
- 外発的モチベーション:報酬や評価など、外部からの刺激によって引き出されるモチベーション
- 内発的モチベーション:興味や関心、楽しさなど、内部から湧き上がってくるモチベーション
習慣化を成功させるためには、内発的モチベーションを高めることが重要です。 なぜなら、内発的モチベーションは、外発的モチベーションよりも持続性が高いからです。
環境が悪い
「周りが騒がしくて、集中できない…」
「家族に邪魔されて、なかなか行動できない…」
このように、環境が悪いことも、習慣化を阻害する要因となります。
習慣化を成功させるためには、環境を整えることも重要です。
例えば、勉強に集中したい場合は、静かな場所で勉強する時間を決めて、家族に邪魔されないようにするなどの工夫が必要です。
なぜ習慣化できない? 脳科学と心理学から解説
習慣化できない原因は、様々な要因が考えられますが、脳科学や心理学の観点からも解説することができます。
脳の仕組み
習慣化にはさまざまな脳の仕組みが影響しています。
-
基底核の役割
「基底核」は習慣を司る脳の部位です。
基底核は新しい行動を繰り返すことで神経回路を形成して、その行動を自動化する働きがあります。
-
報酬系と神経回路
脳は、快感や喜びをもたらす行動を好み、その行動を繰り返すとドーパミン神経回路が強化されます。
ドーパミンは、快感や意欲などに関わる神経伝達物質です。例えば思慕とで疲れた時に甘いものを食べるとストレスが軽減されます。これを繰り返すと、「疲れたら甘いものを食べる」という習慣が形成されます。
心理的要因
習慣化できない原因には、心理的な要因も考えられます。
心理的な要因として代表的なものを以下の表にまとめました。
項目 | 説明 | 例 |
---|---|---|
認知バイアス | 人間の思考の偏りや歪み。習慣化を妨げることがある。 | 「自分は意志が弱いから習慣化できない」と思い込むことで、実際に習慣化が難しくなる。 |
意志力の限界 | 目標達成のための努力を続ける力は有限であり、使いすぎると疲弊してしまう。 | ダイエットで「今日から甘いものを一切禁止!」と強い意志力で制限を始めても、意志力は徐々に消耗し、数日後には我慢できなくなる。 |
現状維持バイアス | 変化を恐れ、現状を維持しようとする人間の傾向。新しい習慣を始める際の抵抗感となる。 | 「運動不足を解消するために、毎朝ジョギングを始めよう!」と思っても、早起きが辛く、なかなか行動に移せない。 |