痛いなら、イヤホンを耳に入れないという逆転の発想から生まれたのが骨伝導イヤホンです。
ここでは、私自身が実際に使っているSHOKZを例に、その仕組みやメリット、気になるポイントまでをリアルにお伝えします。

骨伝導の仕組みと耳へのやさしさ

骨伝導イヤホンは、音の振動を骨（こめかみや頬骨）を通じて内耳に直接届ける仕組みを持ちます。
耳の穴（外耳道）をふさがないため、長時間の装着でも蒸れや圧迫が起こらず、外耳炎の予防にもつながります。

特に「イヤホンを長時間つけていると赤くなる」「耳の奥がかゆい」といった悩みを持つ人の場合、イヤホンを骨伝導に変えるだけで悩みが解決できる可能性があります。
また、骨伝導イヤホンマイクは周囲の音が聞こえる状態で使えるため、テレワーク中のインターホン対応や家族とのやりとりにも便利です。

SHOKZの特徴と口コミからわかること

骨伝導イヤホンなかでも特に品質について定評があるのがSHOKZ（旧AfterShokz）です。
私が愛用しているのは「OpenRun」というモデルで、軽量かつフィット感が高く、8時間連続使用が可能なバランス型の機種です。

実際の装着感としては何もつけていない感覚に近いのに、会話がクリアに聞こえるという不思議な体験でした。
口コミでも「耳が痛くならない」「在宅ワークに最適」「肩こりも減った」など、耳への負担の軽減を評価する声が多く見られます。

また、私の場合は音楽を視聴するのが好きなのですが、ボリュームを大きくして楽曲を再生しても臨場感のある音が楽しめます。
ただし、音楽に特化した高性能イヤホンと比較すると臨場感では劣るため、ご注意ください。
音漏れについては、ボリュームによってはあるのですが、個人的には許容範囲だと感じています。

▼私の体験：イヤホンの小さなストレスが、仕事の効率を奪っていた

私自身、在宅勤務でバーチャルオフィスを使っていたため、平日はほぼ毎日——
8時間近くイヤホンをつけっぱなしの生活を続けていました。

最初は「こんなものかな」と思っていたのですが、徐々に耳の内側に違和感が出てきて、
そのうち、メガネをかけるとイヤホンとのダブルのストレスでイライラするように……

午後になると、耳まわりがムズムズして集中できず、会議中に相手の声が気になって内容が頭に入らなくなることも増えていました。

「仕事をしていて話す時間がつらいって、どういうことだろう」
そう思ったとき、ようやく自分のストレスの正体が“耳”にあると気づいたんです。
そこで試してみたのが、SHOKZの骨伝導イヤホンOPENRUNでした。

結果は耳に入れないというだけでこんなに楽なのかと驚くほど快適。
メガネも気にならず、1日中つけていてもまったく痛みが出ません。

その日から、会議のたびに感じていたイライラが消え、
仕事終わりの疲労感がぐっと軽くなりました。

音漏れ・音質・マイク性能の実際

骨伝導イヤホンは構造上、音質が耳を密閉するカナル型に比べて劣るとされがちです。
確かに重低音や高音の伸びに関しては限界がありますが、人の声の帯域（通話や会議音声）には非常に最適化されている印象があります。

また、OpenRunにはノイズキャンセリングマイクが内蔵されており、声の明瞭度も高く、通話相手から「クリアに聞こえる」と言われることが多いです。
音漏れに関しては、音量を60〜70％程度に抑えれば問題ないレベルであり、オフィスや自宅での使用には十分適しています。

仕事用イヤホンとしての適性は？

骨伝導イヤホンは、耳の健康を守りながら、会話や通話を快適にこなしたい人には非常におすすめです。

特に1日中会議に出ている人や、耳が敏感な体質の人にとっては、身体的ストレスの軽減につながる選択肢となります。
ただし、音楽重視の方やそもそもイヤホンなしでも仕事をできる環境にある人には適さない可能性があるため、用途に応じて他のタイプと併用するのが理想です。

このように何を重視するかで判断軸を変えることが、イヤホン選びで後悔しないポイントといえるでしょう。