Wordって使いづらい…

そう思ったことはありませんか?

Wordは、レポートや論文、ビジネス文書など、さまざまな文書を作成できる高機能なソフトです。
基本的に操作性はシンプルですが、便利機能のせいで逆に使いづらさを感じてしまうこともあります。

目的の機能を探すのに時間がかかったり、レイアウト調整が難しく、思い通りの見た目にならなかったり、ファイルサイズが大きくて、パソコンの動作が重くなってしまったり……

この記事では、Wordが使いづらいと感じている片に向けて、Wordが使いづらいと感じる理由や代替となる文書作成ツールを紹介します。

業務効率化に役立つツールから、Wordよりもシンプルで使いやすいツールまで幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Wordが使いづらい

Wordが使いづらいと感じる理由を具体的に解説

Wordが使いづらいと感じるのには、実はさまざまな理由があります。
ここでは、Wordが「使いづらい」と感じてしまう理由を3つのポイントに絞って解説していきます。

Wordが使いづらいと感じる理由を具体的に解説

Wordは、文書作成ソフトとして非常に多くの機能を備えています。
しかし、その機能の多さゆえに、操作が複雑になり、使いづらいと感じてしまうことがあります。

例えば、文字の書式設定ひとつとっても、フォントの種類・サイズ・色・太字・斜体・下線・文字飾りなど、設定できる項目が非常に多いです。
これらの機能を使いこなすには、ある程度の慣れが必要になります。

また、Wordの表・グラフ・図の挿入機能や文校正・編集の機能に使いづらさを感じる方もいるかもしれません。

図や表は専用ソフトと比較すると操作に制限があります。

また、便利機能については、メニューの使い方がそもそも分からないケースもあるでしょう。

Wordの操作性の悪さが作業効率を低下させる?

Wordは、機能が豊富な一方で、操作性が悪いと感じることもあります。

一般ユーザーがWordが使いづらいと感じる場面は、以下の場面です。

  • インデントの設定により、勝手に文章の頭にスペースが入る
  • 利用できる機能が多いため、全てを使いこなせないことが多い
  • データ容量が重くなり、ファイルを開いたり保存したりする

さらに、Wordは、他のソフトとの互換性が低い場合があります。

例えば、Webページの情報をWordにコピペすると、改行・フォント・文字サイズなどが大きく崩れることがあります。

Word特有の機能が作業の妨げになることも

他のソフトにはないWord特有の機能が、かえって作業の妨げになり、使いづらさの要因になることがあります。

その代表例は、自動修正オートフォーマットの機能です。

これらの機能のおかげで入力したとおりに単語が変換されなかったり、必要以上に広いスペースが空いてしまったりすることがあります。

Wordが使いづらい要因1.「段落」機能

Wordで文書を作成する際、「段落」は基本的な要素の一つです。

しかし、Wordの段落設定は、初心者にとって分かりにくい部分も多いのではないでしょうか?

ここでは、Wordの段落設定でつまずきやすいポイントや、段落設定の間違いが文書全体に与える影響について解説していきます。

Wordの段落設定でつまずくポイントを紹介

Wordの段落設定では、インデント・行間・段落区切りなど、さまざまな項目を設定することができます。

インデントは、段落の左端または右端からの距離を設定する機能です。 インデントを設定することで、段落を見やすくしたり、文書にメリハリをつけたりすることができます。 しかし、インデントの種類や設定方法が分かりにくく、思い通りの位置に設定できないという悩みを持つ方もいるかもしれません。

行間は、行と行の間隔を設定する機能です。 行間を適切に設定することで、文書の読みやすさを向上させることができます。 しかし、行間の種類や設定値が分かりにくく、適切な行間を設定できないという悩みを持つ方もいるかもしれません。

段落区切りは、段落と段落の間の空白を設定する機能です。 段落区切りを適切に設定することで、文書の構成を明確にすることができます。 しかし、段落区切りの設定方法が分かりにくく、意図しない空白が挿入されてしまうという悩みを持つ方もいるかもしれません。

段落設定の間違いが文書全体の崩れに繋がることも

段落設定を間違えると、文書全体のレイアウトが崩れてしまうことがあります。

実際に、設定の誤りによって生じる文章の崩れは以下のとおりです。

  • インデントの設定の間違い:段落がうずれて表示されてしまったり、文書全体のバランスが崩れてしまったりする
  • 行間の設定の間違い:行間が詰まりすぎて見づらくなったり、開きすぎて不自然になったりする
  • 段落区切りの間違い:文章の構成がわかりにくくなったり、印刷時に無駄な空白ができてしまったりする

印刷したあとにレイアウトの崩れに気がつくと、作り直しの手間が生じることもあります。

Wordが使いづらい要因2.「コメント機能」

Wordのコメント機能は、文書の修正箇所や追加情報を共有する際に便利な機能です。
しかし、複数人で文書を編集する際に、コメント機能を使いこなせていないことで、混乱を招いてしまうケースも少なくありません。

ここでは、Wordのコメント機能の使い方と、複数人での編集作業で注意すべきポイントを解説します。

Wordのコメント機能の使い方を解説

Wordのコメント機能を使うには、以下のとおりです。

  1. コメントを挿入したい箇所を選択して右クリックする
  2. 「新しいコメント」を選択する
  3. 文書の右側にコメントを入力するための枠が表示されるので、そこにコメントを入力する
  4. コメントを入力したら、投稿ボタンをクリックする

コメントは、文書の右側に吹き出しで表示されます。

コメントの返信や削除なども手軽におこなえます。

複数人での編集作業で混乱を招くことも

複数人でWordの文書を編集する際には、コメント機能の使い方に注意が必要です。

コメントの修正履歴が残らないため、誰がいつどのような修正を行ったのかが分からなくなることがあります。
そのため、コメントを修正する際には、修正内容を明確に記載しておくことが重要です。

また、コメントの表示/非表示を切り替えることができるため、コメントを見落としてしまうことがあります。
そのため、コメントを確認する際には、すべてのコメントが表示されていることを確認することが重要です。

Wordが使いづらいと感じたら、代替ツールを検討しよう!

Wordの使いづらさに悩んでいる方は、思い切って代替ツールを検討してみるのも良いでしょう。
Word以外にも、文書作成に役立つツールはたくさんあります。

近年では、クラウド上で文書作成ができるツールや、Wordよりもシンプルな操作性で使いやすいツールなど、さまざまなツールが登場しています。
これらのツールは、Wordの使いづらさを解消してくれるだけでなく、新たな可能性を広げてくれるかもしれません。

Wordの代替ツールの種類を紹介

Wordの代替ツールには、大きく分けて以下の3つの種類があります。

  • 文書作成ツール
  • ノートアプリ
  • テキストエディタ

文書作成ツールは、インターネットブラウザ上で動作する文書作成ツールです。
代表的なオンラインワープロとしては、Googleドキュメントなどがあります。

ノートアプリは、メモやアイデアを整理するためのツールですが、近年では文書作成機能も充実してきています。
代表的なノートアプリとしては、Notion、Evernoteなどがあります。

テキストエディタは、プログラミングなどに用いられるシンプルなテキスト編集ツールですが、文章作成にも利用できます。
代表的なテキストエディタとしては、Atom、Sublime Text、Visual Studio Codeなどがあります。

それぞれのツールのメリット・デメリットを比較

それぞれのツールのメリット・デメリットを比較してみましょう。

ツール メリット デメリット
オンラインワープロ インターネットに接続していれば、どこからでもアクセス可能。複数人で同時に編集作業を行うことができる。 インターネットに接続していないと使用できない。オフラインワープロに比べて機能が少ない場合がある。
ノートアプリ メモやアイデアを整理するだけでなく、文書作成にも利用できる。多機能で、さまざまな用途に活用できる。 文書作成に特化したツールではないため、Wordのような高度な機能は備わっていない場合がある。
テキストエディタ シンプルな操作性で使いやすい。軽量で動作が速い。プログラミングにも利用できる。 文書作成に特化したツールではないため、Wordのような高度な機能は備わっていない場合がある。

このように、それぞれのツールにはメリットとデメリットがあります。 どのツールが適しているかは、用途や目的によって異なります。

【無料】Wordの代わりに使えるおすすめツールを紹介

Wordの代替ツールには、有料のものだけでなく、無料で使えるものもあります。
ここでは、無料で使えるWordの代替ツールの中から、特におすすめのツールを2つ紹介していきます。

Googleドキュメントの特徴とメリット・デメリット

Googleドキュメントは、Googleが提供する無料の文書作成ツールです。
Googleドキュメントの最大のメリットは、Googleアカウントさえあれば手軽に利用できることです。

Windows・Mac・ChromeBookのどのOSでもブラウザ上でほぼ同じように操作できます。

Googleドキュメントのそのほかの特徴は以下のとおりです。

  • 搭載している機能がWordと似ている
  • 複数名で同時に編集できる
  • Wordとの互換性が高い
  • チャット機能を使用して、文書についてのコミュニケーションを取れる

ただし、Googleドキュメントはオンラインワープロであるため、インターネットに接続していないと使用できません。
また、Wordに比べると機能が少なく、Wordと100%の互換性があるわけではありません。

LibreOffice Writerの特徴とメリット・デメリット

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LibreOffice Writerは、The Document Foundationが開発している無料のオフラインワープロです。
Windows・Mac・Linuxなど、さまざまなOSに対応しています。

LibreOffice Writerは、Wordと非常によく似た操作性で、Wordで作成した文書との互換性も高いです。
そのため、WordからLibreOffice Writerへの移行がスムーズに行えます。

LibreOffice Writerは、オフラインワープロであるため、インターネットに接続していなくても使用できます。
また、Wordに匹敵するほどの豊富な機能を備えています。

ただし、LibreOffice Writerは、Googleドキュメントのような複数人での同時編集機能は備わっていません。

メリット

  • 無料で使用できる
  • Wordと非常によく似た操作性
  • Wordに匹敵するほどの豊富な機能

デメリット

  • 複数人での同時編集機能は備わっていない

【有料・無料】Wordの代わりに使えるおすすめツールを紹介

無料のツール以外にも、有料でさらに高機能なWordの代替ツールも数多く存在します。
ここでは、有料のノートアプリとテキストエディタをそれぞれ3つずつ紹介していきます。

ノートアプリのおすすめ

有料のノートアプリを3つご紹介します。

Amplenote

Amplenote-アイコン

Amplenoteは、タスク管理・メモ・カレンダーを統合したノートアプリです。

Note機能を使用すると、オンラインでスピーディに文章を作成できます。

入力画面についても太字・斜体・文字色などの最低限の文字装飾・見出し機能・リンクなど、文書作成に必要最小限の機能が過不足なく搭載されています。

1,000以上のドキュメントをAmplenoteに登録している私が使用しやすいと感じているのは以下の機能です。

  • スケジュール登録やリマインダー設定も可能であるため、Amplenoteだけで書類作成だけでなくタスク管理もできる
  • カレンダーと連携できる
  • Webの画像やExcelの表などをそのまま貼りつけられる
  • タグで種類ごとに文書を保存できる
  • 文書内の単語を簡単に検索できる

Word特有の自動での書式設定やフォーマット調整による煩わしさもないため、文書作成のツールとして当サイトイチオシのツールです。

Notion

Notionは、柔軟性の高いデータベース機能を備えたノートアプリです。
データベース機能を使うことで、タスク管理・プロジェクト管理・顧客管理など、さまざまな用途に活用することができます。

Notionは、ページを自由に作成・編集できるため、自分だけのワークスペースを構築することができます。
また、利用者が多く、テンプレート機能も豊富なので、単に文書を作成するだけでなく、オリジナルノートを作成したいときに便利なツールです。

例えば、Notionでオリジナルの単語帳を作成したいときには、Notionのタスク管理が非常に効果的です。

Evernote

Evernoteは、老舗のノートアプリです。
テキスト、画像、音声、Webページなどを記録することができます。

Evernoteの特徴は、その強力な検索機能にあります。
記録した内容をキーワードで検索したり、タグで絞り込んだりすることができます。
また、OCR機能を使って、画像内の文字を検索することもできます。

テキストエディタのおすすめ

テキストエディタのおすすめ製品をご紹介します。

Atom

Atomは、GitHubが開発したオープンソースのテキストエディタです。
Windows、Mac、Linuxなど、さまざまなOSに対応しています。

Atomの特徴は、そのカスタマイズ性の高さにあります。
豊富なパッケージをインストールすることで、自分好みのエディタにカスタマイズすることができます。
また、テーマ機能を使うことで、エディタの見た目を変更することもできます。

Sublime Text

Sublime Textは、高速で軽量なテキストエディタです。
Windows、Mac、Linuxなど、さまざまなOSに対応しています。

Sublime Textの特徴は、その軽快な動作にあります。
大規模なファイルでもスムーズに編集することができます。
また、豊富なプラグインをインストールすることで、機能を拡張することができます。

Visual Studio Code

Visual Studio Codeは、Microsoftが開発したオープンソースのテキストエディタです。
Windows、Mac、Linuxなど、さまざまなOSに対応しています。

Visual Studio Codeの特徴は、その多機能性にあります。
コードエディタとしての機能だけでなく、デバッグ機能、Git連携機能など、さまざまな機能を備えています。
また、豊富な拡張機能をインストールすることで、機能を拡張することができます。

Wordを使いこなすためのコツを紹介

Wordを使いこなすには、ちょっとしたコツを知っているだけで、作業効率が格段に向上します。
ここでは、Wordを使いこなすための3つのコツを紹介していきます。

ショートカットキーを覚えて作業効率アップ

Wordには、さまざまな操作をキーボードだけで実行できるショートカットキーが用意されています。
ショートカットキーを覚えることで、マウス操作を減らし、作業効率をアップさせることができます。

例えば、文書を保存する際に、マウスで「ファイル」タブをクリックして「保存」を選択する代わりに、ショートカットキー「Ctrl + S」を押すことで、同じ操作をより素早く行うことができます。

その他にも、よく使う操作のショートカットキーを覚えておくことで、作業効率を大幅にアップさせることができます。
いくつか例を挙げてみましょう。

Ctrl + C:選択範囲をコピー
Ctrl + X:選択範囲を切り取り
Ctrl + V:コピーまたは切り取った内容を貼り付け
Ctrl + Z:直前の操作を元に戻す
Ctrl + Y:元に戻した操作をやり直す
Ctrl + A:文書全体を選択
Ctrl + F:検索ウィンドウを開く
Ctrl + H:置換ウィンドウを開く

スタイル機能を活用して書式設定を効率化

Wordのスタイル機能を使うことで、文書の書式設定を効率化することができます。

スタイルとは、文字のフォント、サイズ、色、太字、斜体、下線などの書式設定をまとめて登録したものです。
スタイルを登録しておけば、同じ書式設定を何度も繰り返す必要がなくなり、作業効率が向上します。

スタイルを適用するには、書式設定したい文字列を選択し、ホームタブの「スタイル」グループから適用したいスタイルを選択します。

スタイルを新規作成するには、ホームタブの「スタイル」グループの右下にある小さな矢印をクリックし、「新しいスタイル」を選択します。
表示されたダイアログボックスで、スタイル名、書式設定などを設定し、「OK」をクリックします。

テンプレートを活用して文書作成の手間を削減

Wordには、さまざまなテンプレートが用意されています。
テンプレートを使うことで、文書作成の手間を削減することができます。

テンプレートは、Wordを起動したときに表示される「スタート画面」から選択することができます。
また、「ファイル」タブをクリックし、「新規」を選択して、テンプレートを選択することもできます。

まとめ

Wordは、機能が豊富で便利な反面、操作が複雑で使いづらいと感じる方も多いようです。
しかし、Wordの代替ツールを活用したり、Wordを使いこなすためのコツを習得したりすることで、より快適に文書作成を行うことができます。

どうしてもWordが使いづらい場合は、テキストエディタやノートアプリなどで代替する方法もおすすめです。

個人的には、見出し機能や文字装飾などが使用しやすいマークダウン形式に対応したノートアプリが使いやすいと感じています。

お気に入りのノートアプリはAmplenoteです。

今回の情報がお役に立つことができたら幸いです。