Evernoteを使いにくいと感じていませんか?

以前は多くの人に愛用されていたノートアプリ「Evernote」。

しかし、近年では様々な理由から使いにくいと感じる人が増えているようです。

この記事では、Evernoteが使いにくいといわれる理由を具体的に解説し、使いこなすための対策ポイントを紹介します。

さらに、Evernoteの代わりに使えるおすすめのノートアプリも目的別に紹介しますので、ぜひ最後まで読んで、自分にぴったりのノートアプリを見つけてください。

Evernoteが「使いにくい」と言われる理由|ユーザー離れの現状も解説

Evernoteが「使いにくい」といわれる理由は、主に以下の点が挙げられます。

  • 料金プランが高額になった
  • UIが複雑で分かりにくい
  • 動作が重く、同期エラーが起こる
  • オフラインでの利用に制限がある
  • タグ付け機能が使いにくい
  • 豊富な機能がありすぎる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Evernoteの料金プランが高額になった

Evernoteは、無料プランでも基本的な機能を使うことができますが、以前と比べて無料プランで使える機能が制限されています。

そのため、多くの便利機能を使うためには有料プランへの加入が必須です。

例えば、Google KeepやApple Notesなど、無料で使える高機能なノートアプリも数多く存在します。

また、NotionやAmplenoteなどの評判のよいノートアプリと比較した場合、Evernoteの有料プランは同等もしくはそれ以上の価格帯(月額1,100円)です。

そのため、Evernoteの有料プランは、他のノートアプリと比較して割高感があると感じてしまうかもしれません。

当サイトからのワンポイント

従来のEvernoteユーザーは、無料プランで多くの機能が使えたことに慣れているため、現在の料金プランに余計に抵抗を感じられるのでしょう。

個人的に、1,100円という価格帯についてはノートアプリとして極端に高いとは思わないのですが、費用対効果を考えるとやっぱり高いかなと感じてしまいます。

UIが複雑で分かりにくい

Evernoteは、操作性がやや独特で、分かりづらいとの声もあります。

メニューバーやツールバーには、たくさんのボタンやアイコンが並んでおり、初めてEvernoteを使う人にとっては、どこにどのような機能があるのか分かりにくく、戸惑ってしまうかもしれません。

EvernoteのUIについて、私が個人的に最も大きな問題だと感じたことは、マークダウン記法に完全対応していなかったことです。

(2024年11月現在、外部ツールや拡張機能を利用するなどの工夫をすることで、Evernoteでマークダウン記法を利用できます)

操作性の違いの一つひとつは小さなことではあるのですが、大量の文章を入力する方に取っては小さなストレスが非常に大きく感じられることでしょう。

動作が重く、同期エラーが起こる

Evernoteは、動作が重いと感じる場合があります。

特に、画像や動画などの容量の大きいファイルを多く保存している場合は、Evernoteの動作が重くなってしまうことがあります。

また、同期エラーが起こることも少なくありません。

同期エラーが起こると、せっかく作成したノートが消えてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

個人的は、Evernoteアプリを導入すると毎日自動的に立ち上がるようになることがネックのポイントだと感じています。

オフラインでの利用に制限がある

Evernoteのオフラインで使える機能は限られています。

オフラインでできることと、オンラインでないとできないことを以下の表にまとめました。

オフラインでできること

オフラインではできないこと

  • 事前に同期したノートの閲覧
  • ノートのタグ付け
  • 同期済みのノートの検索
  • ノートの新規作成や編集
  • 画像やファイルの添付
  • ノートブックの新規作成や編集
  • 共有ノートへのアクセス

基本的にEvernoteはオンラインでの使用が想定されているため、オフラインでEvernoteを使いたい人にとっては、使いにくいと感じるかもしれません。

タグ付け機能が使いにくい

Evernoteのタグ付け機能は使いにくいという声も聞かれます。

タグ付け機能はノートの整理のために用いられる機能です。

Evernoteでは、自由にタグを設定できるのですが、タグの数が増えていくとタグの重複・類似、タグの乱立などの問題が生じることがあります。

また、親タグと子タグのように階層同士に関連性を持たせることができない点もEvernoteの欠点の一つです。

タグの命名規則を統一したりするなど、工夫が必要です。

豊富な機能がありすぎる

Evernoteは、非常に多くの機能を搭載しています。

そのため、どの機能を使えばいいのか分からず、使いこなせないという人もいるかもしれません。

Evernoteに限ったことではないのですが、ノートアプリの機能を使いこなすには一定の学習期間が必要です。

学習が不十分な場合、余計に月額が高いと感じる要因になるかもしれません。

近年Evernoteからユーザーが離れている現状

近年、Evernoteからユーザーが離れているのが現状です。

その理由としては、上記で説明した使いにくいと感じる点に加えて、近年では、NotionやHeptabaseなど、Evernoteよりも使いやすく高機能なノートアプリが登場していることも挙げられます。

これらのアプリは、Evernoteよりも直感的に操作できるUIを採用していたり、無料プランでも多くの機能を使うことができたりするなど、ユーザーにとって魅力的な特徴を備えています。

また、Evernoteの日本法人が閉鎖されるというニュースが2024年に話題になりましたが、日本法人の撤退をきっかけに他のノートアプリに移行した方も少なくないようです。

当サイトからのアドバイス

Evernoteは、2008年にサービスを開始した老舗のノートアプリです。

そのため、UIや機能が古くなってきているという印象を持つ人もいるかもしれません。

Evernote自体は常に進化を続けていますが、競合のノートアプリがこれほど登場するとは数年前には考えもしなかったことです。

Evernoteの「使いにくい」を克服!基本操作&便利機能を解説

現在「使いにくい」と感じている方も、工夫によってはEvernoteを上手く利用できるようになるかもしれません。

この章で亜h、Evernoteを使いこなすための改善ポイントを基本機能と便利機能に分けて解説します。

Evernoteの基本操作

  • マークダウン記法をマスターする
  • ショートカットキーを活用する
  • ノートブックを整理する
  • タグ付けルールを決める
  • テンプレートを活用する

Evernoteの便利機能

  • Webクリッパーを活用する
  • OCR機能を活用する
  • 音声入力機能を活用する

マークダウン記法をマスターする

マークダウン記法とは、シンプルな記号を使って文章を装飾することができる記法です。

Evernoteでは、マークダウン記法に対応しています。マークダウン記法をマスターすることで、より効率的にノートを作成することができます。

例えば、アスタリスク(*)で囲むと太字に、アンダースコア(_)で囲むと斜体にすることができます。

ただし、Evernoteのマークダウン記法は一般的に用いられている方法とは異なる点に注意が必要です。

情報の入力を効率化するには、拡張ツールを活用して基本のマークダウン記法で利用できる環境にしたほうがよいでしょう。

ショートカットキーを活用する

Evernoteに用意されているショートカットキーを利用することで、入力を効率化できます。

ショートカットキーを活用することで、操作を効率化することができます。

例えば、「Ctrl + N」で新規ノートを作成、「Ctrl + S」でノートを保存することができます。

操作

Windows

Mac

新規ノート作成

Ctrl + N

Command + N

新規ノートブック作成

Ctrl + Shift + N

Command + Shift + N

ノートを閉じる

Ctrl + W

Command + W

ノートを検索

Ctrl + F

Command + F

すべてのノートを表示

Ctrl + 1

Command + 1

ノートブックを表示

Ctrl + 2

Command + 2

タグを表示

Ctrl + 3

Command + 3

ショートカット一覧を表示

Ctrl + /

Command + /

同期

F9

Command + S

クリップ

Win + A

Command + Shift + 4

貼り付け

Ctrl + V

Command + V

切り取り

Ctrl + X

Command + X

コピー

Ctrl + C

Command + C

取り消し

Ctrl + Z

Command + Z

やり直し

Ctrl + Y

Command + Shift + Z

太字

Ctrl + B

Command + B

斜体

Ctrl + I

Command + I

下線

Ctrl + U

Command + U

箇条書き

Ctrl + Shift + L

Command + Shift + L

番号付きリスト

Ctrl + Shift + O

Command + Shift + O

チェックボックス

Ctrl + Shift + T

Command + Shift + T

とくに頻繁に利用する箇条書きや太字などは、優先的にマスターするとよいでしょう。

ノートブックを整理する

Evernoteでは、ノートを整理するためにノートブックを作成することができます。

ノートブックとは、ノートを整理するためのフォルダのようなものです。

ノートブックを整理することで、目的のノートをすぐに探すことができるようになります。

例えば、「仕事」「プライベート」「旅行」など、用途別にノートブックを作成するのがおすすめです。

ノートブックを効果的に活用することで、検索しやすくなることや目的に合わせたノートの共有などがしやすくなるなどのメリットがあります。

タグ付けルールを決める

Evernoteのタグ付け機能を使いこなすためには、タグ付けルールを決めることが重要です。

タグ付けルールを決めることで、ノートを効率的に整理することができます。

例えば、タグを階層化したり、タグの命名規則を統一したりするのがおすすめです。

テンプレートを活用する

Evernoteでは、テンプレートを活用することができます。

テンプレートを活用することで、毎回同じようなノートを作成する手間を省くことができます。

例えば、議事録や日報などのテンプレートを作成しておくと便利です。

専門家の見地からのひと言

テンプレートは、Evernoteの公式テンプレートギャラリーからダウンロードできます。

また、自分で作成したノートをテンプレートとして保存することも可能です。

Evernoteのテンプレートは、自分で作成することもできます。よく使うノートをテンプレート化しておけば、作業効率をアップさせることができます。

Webクリッパーを活用する

EvernoteのWebクリッパーは、Webページを簡単に保存することができる機能です。

Webクリッパーを活用することで、Webページをスクラップして、Evernoteに保存することができます。

保存したWebページは、Evernote上でいつでも閲覧することができます。

Webクリッパー機能については、「Webクリップ活用で情報収集・管理が爆速に!?Evernote・Notionに変わるWebクリッパーも紹介」で詳しく解説しているので、詳しく知りたい方は参考にしてください。

OCR機能を活用する

EvernoteのOCR機能は、画像内の文字を認識してテキストデータに変換することができる機能です。

OCR機能を活用することで、画像内の文字を検索したり、コピーしたりすることができます。

例えば、名刺をスキャンしてEvernoteに保存しておけば、OCR機能を使って名刺に記載されている名前や会社名などを検索することができます。

音声入力機能を活用する

Evernoteの音声入力機能は、音声でノートを作成することができる機能です。

音声入力機能を活用することで、キーボードを使わずにノートを作成することができます。

Evernoteの代替としておすすめのノートアプリ3選

Evernoteの代わりに使えるおすすめのノートアプリを3つ紹介します。

Heptabase:思考を整理しやすいノートアプリ

Heptabase

Heptabaseは、思考を整理しやすいノートアプリです。

マインドマップやホワイトボードなどの機能を使って、アイデアを整理することができます。

また、Heptabaseは、他のユーザーと共同でノートを編集することができます。

Notion:データベース機能が充実したオールインワンアプリ

Notion

Notionは、データベース機能が充実したオールインワンアプリです。

ノートだけでなく、タスク管理やデータベースなどもNotionで管理することができます。

Notionは、無料で使うことができますが、有料プランに加入することで、より多くの機能を使うことができます。

Amplenote:AIアシスタントを搭載した高機能アプリ

Amplenoteは、AIアシスタントを搭載した高機能アプリです。

AIアシスタントが、ノートの作成や整理をサポートしてくれます。

Amplenoteは、無料で使うことができますが、有料プランに加入することで、より多くの機能を使うことができます。

例えば、AmplenoteのAIアシスタントは、

  • ノートの内容を要約してくれる
  • キーワードを提案してくれる
  • 関連する情報を検索してくれる

といった機能があります。

Amplenoteは、無料で使うことができますが、有料プランに加入することで、より多くの機能を使うことができます。

おすすめノートアプリの比較

アプリ名

特徴

メリット

デメリット

料金プラン

Heptabase

思考を整理しやすい

マインドマップやホワイトボードなどの機能が充実

無料プランでは機能が制限される

無料プラン、有料プラン(月額10ドル)

Notion

データベース機能が充実

ノート、タスク管理、データベースなどをまとめて管理できる

UIが複雑で分かりにくい

無料プラン、有料プラン(月額8ドル)

Amplenote

AIアシスタントを搭載

AIアシスタントがノートの作成や整理をサポート

無料プランでは機能が制限される

無料プラン、有料プラン(月額10ドル)

まとめ|自分にぴったりのノートアプリを見つけよう

この記事では、Evernoteが使いにくいと言われる理由を解説し、使いこなすための対策ポイントを紹介しました。

さらに、Evernoteの代わりに使えるおすすめのノートアプリも紹介しました。

自分にぴったりのノートアプリを見つけて、快適なノートライフを送りましょう。

ぜひ、この記事を参考にして、自分にぴったりのノートアプリを見つけてください。