Evernoteが使いにくい、と感じていませんか。料金の値上げ、動作の重さ、独特のUI——理由を挙げればきりがありません。
サービス終了の噂も流れていますが、2026年9月時点で公式発表はありません。では、いま何が起きているのか。
フリーランス在宅ワーク歴9年の私も、かつてEvernoteに仕事のドキュメントをすべて集約しようとしていました。ですが手放す決定打は、料金でも重さでもありません。あるログインミスをきっかけに、取り返しのつかないことが起きたのです。
この記事では、使いにくいと言われる理由を2026年9月時点の情報で整理し、使い続けるべきか乗り換えるべきか、同じ失敗を避ける方法まで、私の実体験からお伝えします。
この記事のポイント
Evernoteを使い続けるか乗り換えるかは、あなたが何を重視するかで決まります。ただし、どちらを選んでも先に必要な備えが一つあります。
- 料金・動作・UIへの不満が中心なら、運用や設定を見直すことで使い続けられます
- サービス終了はしていませんが、値上げと制限強化は続いています。無料で使い続ける前提はもう成り立ちません
- データの預け先に不安があり、月額にも納得できないなら、マークダウン対応の軽量なノートアプリへの乗り換えが向いています
- 続ける場合も乗り換える場合も、まずバックアップを取り、自分のデータを手元に持てる状態にしておくことが最優先です
最終更新:2026年9月12日
Evernoteが使いにくいと感じたら|続ける人・手放す人の分かれ道
Evernoteは、料金やUIへの不満が中心なら使い続ける価値が残りますが、データを安全に預けられるかに不安があるなら、早めに乗り換えたほうが後悔しません。
ひとくちに使いにくいと言っても、その不満が運用で消えるものか、仕組み上どうにもならないものかで、取るべき行動は変わります。
まず、自分がどちらに当てはまるかを整理してみてください。
| 判断軸 | 使い続けるべき人 | 手放したほうがいい人 |
|---|---|---|
| 不満の中心 | 料金・UI・動作の重さ(運用で改善できる) | データの安全性・月額の妥当性(仕組み上変わらない) |
| 使い方 | メモ中心で、ノートはそれほど多くない | 仕事のデータを丸ごと集約している |
| 重視するもの | Webクリップや既存ノートを使い続けたい | 書く速さと、データを手元に持てる安心 |
分かれ目は、その不満が改善できる種類かどうかです。料金や動作の重さ、UIの複雑さは、プランの見直しや設定の工夫である程度やわらげられます。
一方で、自分のデータを一つのサービスに預けきることのリスクは、運用では消えません。私がEvernoteを手放したのも、まさにこの一線を越えたからでした。その経緯は、このあと詳しくお話しします。
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ツールの乗り換えを考えている一番の理由は?
よければ一言。乗り換え先が決まらない理由でも。
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Evernoteはサービス終了する?2026年9月時点の答え
2026年9月時点で、Evernoteのサービス終了は公式に発表されていません。それどころか、2026年1月には5年ぶりのメジャーアップデートが配信されたばかりです。では、なぜevernote サービス終了という検索がこれほど増えているのか。原因は、終了と紛らわしい出来事が2024年に立て続けに起きたことにあります。
公式発表はない。2026年1月にv11が出たばかり
終了どころか、Evernoteは大型の更新を出したところです。開発元のBending Spoons USは2026年1月19日(現地時間)にv11を発表しました。2020年10月のv10以来、5年ぶりのメジャーバージョンアップにあたります。
v11の目玉は3つのAI機能です。チャット形式で自分のノートを検索・要約できるAIアシスタント、言葉が一致しなくても意味の近いノートを拾うセマンティック検索、会議の内容を自動で記録するAI議事録。あわせて、ロゴを含むデザインの刷新と、個人・法人向けプランの再編も同時に行われました。
開発元は、2024年以降に250を超える新機能と改善をリリースし、同期・速度・信頼性も向上させたと説明しています。撤退を決めた企業がやることではありません。
出典:Evernote公式ブログ「Evernote v11 を発表」/窓の杜
それでも「終了」と言われる3つの理由
噂が消えないのは、2024年に起きた出来事が誤解されたまま残っているからです。出どころは3つに分解できます。
- レガシー版の終了:2024年3月26日、V10より前の旧アプリが動作しなくなりました。長年使っていた画面が起動しなくなったため、アプリそのものが終わったと受け取った人がいます。
- 日本法人の解散:2024年4月26日、日本法人の解散が報じられました。日本から撤退したのだから終了だ、と読まれましたが、日本語版のサービスもサポートも現在まで続いています。
- 値上げと制限強化による終了感:無料でも有料でも、使える範囲が年々狭くなりました。「自分の知っているEvernoteは終わった」という実感が、サービスが終わるという話にすり替わっていきます。
「オワコン」と言われる中身は、終了ではなく値上げと制限
オワコンという言葉で語られているのは、サービスの終了ではありません。終わったのは、無料で大量に情報を放り込んでおけた時代のほうです。
2025年後半のプラン再編で、無料プランはノート50個・ノートブック1個・同期1台・月間アップロード250MBまでに絞られました。Starterもノート上限が150,000から1,000へ、ノートブック上限が2,000から20へ引き下げられています。
有料のAdvancedは、2026年9月時点で年17,899円。2023年5月時点のPersonal(年9,300円)と比べると約92%の上昇です。旧Personalのユーザーが、通知ひとつでAdvancedへ自動移行された事例も報告されています。
ここに挙げた金額は2026年9月時点のものです。Evernoteの公式価格ページは日本円の金額を表示しない構成のため、実際の請求額は地域や契約時期で変わります。申し込みや継続を決める前に、公式のプラン比較ページでご自身のアカウントの表示価格を必ず確認してください。
つまり、終了を心配して急いで逃げる必要はありません。判断すべきなのは終わるかどうかではなく、この料金と制限を払い続ける価値が自分の使い方にあるかどうかです。料金が合わないと感じた場合の選択肢は、Evernoteの代替ツール比較で用途別に整理しています。
Evernoteが「改悪」「評判が悪い」と言われる理由【2026年版】
Evernoteの評判が落ちた理由は、機能そのものより料金と制限の変化にあります。値上げ、無料プランの縮小、独特のUI、タグ管理の煩雑さ、オフラインの弱さ。性質の異なる不満が同時に語られるため、改悪という一語にまとめられがちです。
重要なのは、このうち運用で改善できるものと、仕組み上どうにもならないものが混ざっていることです。順番に整理します。
プラン再編による実質的な値上げと、通知ひとつの自動移行
評判が悪化した最大の要因は、2025年後半のプラン再編です。従来のPersonal・Professionalは、それぞれStarter・Advancedへと置き換わりました。
上位のAdvancedは2026年9月時点で年17,899円(月払いなら月1,799円)です。旧Professional(年12,400円前後)から約44%、2023年5月時点のPersonal(年9,300円)と比べると約92%の上昇にあたります。
不満を決定的にしたのは金額そのものより、移行の仕方でした。旧Personalのユーザーが、通知ひとつでAdvancedへ自動的に移されたという報告が出ています。自分で選んだ覚えのない値上げとして受け取られたことが、改悪という語が一気に増えた火種です。
金額は2026年9月時点の情報です。公式の価格ページは日本円を表示しない構成のため、実際の請求額は地域や契約時期で変わります。公式のプラン比較ページで、ご自身のアカウントの表示価格を必ず確認してください。
無料プランはノート50個まで。実質的に試用版になった
無料プランは、いまや継続利用のためのものではなく試用版です。2026年9月時点の上限は、ノート50個・ノートブック1個・同期1台・月間アップロード250MB。かつて数万件を無料で放り込めた時代を知る人ほど、この落差に驚きます。
安価なStarterも、ノート上限が150,000から1,000へ、ノートブック上限が2,000から20へ引き下げられました。長く使ってきた人ほど、ある日突然この壁にぶつかります。
無料で使い続ける前提は、もう成り立ちません。判断は「有料で続けるか、別のツールへ移るか」の二択に絞られています。
独特で分かりにくいUI
三つ目は、操作画面が独特で分かりにくいことです。メニューやツールバーにボタンが多く、初めて触れる人はどこに何があるのか把握しづらく感じます。
とくに文章を速く書きたい人には、マークダウン記法が一般的な書き方と異なる点が引っかかります。標準的なマークダウンに慣れているほど、かえって手が止まります。マークダウンそのものについてはマークダウン完全ガイドで解説しています。
煩雑になりやすいタグ管理
四つ目は、タグ管理が煩雑になりやすいことです。自由にタグを付けられる反面、数が増えると重複や表記ゆれが生まれ、親子関係で階層を整理することもできません。
整理のために入れたタグが、かえって散らかる原因になりがちです。命名ルールを自分で決めて運用する手間がかかります。
オフラインでできることの少なさ
五つ目は、オフラインでできることが限られる点です。基本的にオンライン利用が前提で、事前に同期していないノートはオフラインで開けず、新規作成や編集にも制限がかかります。
外出先や電波の弱い場所で使うことが多い人は、この制限がそのまま使いにくさにつながります。何がオフラインでできて何ができないかは、Evernoteはオフラインで使える?オフライン機能を徹底解説で詳しくまとめています。
AI機能が増えても、料金とデータの不安は消えない
六つ目は、機能が増えるほど学習コストが積み上がることです。2026年1月のv11では、AIアシスタント・セマンティック検索・AI議事録の3機能が加わりました。
便利な機能であることは確かです。ただし、これらは料金の高さも、データを一社に預けることへの不安も解消しません。評判が悪いと言われる部分に、AIは効いていないのです。
機能が増えるほど、自分に必要な使い方を見極める負担はむしろ増えます。ここまでが、日常的に感じる使いにくさです。ただ、私が最終的にEvernoteを手放したのは、これらのどれとも違う理由でした。
Evernoteが重い・遅いのはなぜ?v11で速くなったのか
Evernoteが重く感じる原因の大半は、容量の大きい添付ファイルとノート数の蓄積です。2026年1月のv11では同期と速度の改善が行われましたが、動作が重くなる条件そのものが消えたわけではありません。起動に時間がかかる、検索の結果が出るまで待たされる、スマホとPCで内容が食い違う。そうした症状には、原因ごとに試す順番があります。
重くなる原因は、容量の大きいファイルとノート数
Evernoteの動作が重くなるのは、アプリの出来が悪いからではなく、抱えている中身が増えたからです。原因は大きく3つに分かれます。
| 症状 | 主な原因 | 効きやすい対処 |
|---|---|---|
| 起動・ノート切り替えが遅い | ノート数が数千件を超えている/1ノートに画像やPDFを多数添付している | 不要なノートの削除、添付ファイルの外部ストレージ移動 |
| 検索の結果が出るまで待たされる | 全文検索の対象データ量が大きい/PDF内のテキストまで検索対象になっている | ノートブック指定やタグでの絞り込み検索に切り替える |
| 端末間で内容が食い違う | 同期が完了していない/同期台数の上限に達している | 手動同期の実行、使っていない端末のログアウト |
特に見落としやすいのが3つ目です。重いのではなく同期が止まっているだけ、というケースは珍しくありません。症状の切り分け方はEvernoteの同期ガイドで詳しく扱っています。
v11で同期と速度はどう変わったか
v11では、同期・速度・信頼性の改善が公式にうたわれています。開発元のBending Spoonsは、2024年以降に250を超える新機能と改善をリリースし、同期と速度と信頼性を大幅に向上させたと説明しています。実際、v10が出た当初に多かった「起動が遅い」「保存が終わらない」という声は、以前より落ち着いてきました。
ただし、v11で変わったのは主に内部の処理と検索です。画面の作りはv10のまま引き継がれており、カレンダーやタスクまわりの構造にも手は入っていません。速度への不満は減っても、操作の分かりにくさへの不満はそのまま残っています。
AI機能が増えた分、体感が軽くなるとは限らない点にも注意が必要です。セマンティック検索やAIアシスタントはサーバー側で処理されるため、通信環境が悪い場所では待たされる場面が出てきます。
それでも重いときにやること(順番に)
重いと感じたら、効果が大きく手間の小さい順に試してください。いきなり乗り換えを考える前に、この4つで解決する例が多いです。
- 同期を手動で実行し、完了を待つ。重さの正体が未同期であることは多く、ここで直れば以降の作業は不要です。
- 使っていない端末をログアウトする。同期台数の上限に達していると、新しい端末の同期が止まります。無料プランは1台、Starterは3台までです。
- 容量の大きい添付ファイルをノートから外す。動画や高解像度の画像、ページ数の多いPDFは、クラウドストレージに移してリンクだけ残すほうが軽くなります。
- 不要なノートとノートブックを整理し、アプリを再起動する。削除後はゴミ箱を空にしないと容量が戻りません。ここまでやって改善しなければ、環境側ではなくデータ量そのものが上限に近い状態です。
なお、私が2025年にもう一度Evernoteを試したときは、無料プランで入れ直した状態でした。ノートが50件までの環境なので、動作の重さを判断できる条件ではありません。重さを正しく評価できるのは、数千件を抱えたまま使い続けている人だけです。そのうえで私が課金しなかった理由は、次の章で書きます。
データが消えた日|私がEvernoteを手放した理由
私がEvernoteを手放した本当の理由は、料金でも機能でもありません。2023年、たった一度のログインミスをきっかけに、保存していたデータの大半を失ったからです。自分のミスが招いた出来事ですが、ノートアプリを選ぶ誰にとっても他人事ではない教訓が残りました。
一度のログインミスでデータを失った経緯
当時の私は、仕事で作るドキュメントの作成も保存も、すべてEvernoteに一本化しようとしていました。GoogleアカウントでログインしてEvernoteを使い、原稿も資料もそこに集約していたのです。
ある日、誤って別のGoogleアカウントでログインしてしまい、元のアカウントに戻せなくなりました。サポートに何度連絡しても私のアカウントは戻らず、別に控えていた一部を除いて、集約したデータは実質的に取り戻せなくなりました。
この失敗から私が変えたこと
この出来事は、私のツール選びを根本から変えました。どれだけ訴えてもアカウントは戻らず、一度の間違いで積み上げたものが消えた事実を、受け入れるには時間がかかりました。
学んだのは、Evernoteの良し悪しではありません。ログインの入口と保存するデータを一つのサービスに重ねると、入口を失った瞬間にすべてを失うということです。これは2023年の体験で、いまの復旧対応は異なる可能性がありますが、リスクの構造自体はどのサービスでも同じです。
それ以来、私はデータを一箇所に預けきるのをやめました。大切なファイルは必ず複数の場所に持ち、いまの使い方は、このときの後悔から組み立て直しています。
2025年にもう一度使ってみた|それでも課金しないと決めた理由
データを失って手放したあと、私は2025年にもう一度Evernoteを入れ直しました。結論から書くと、変わっていた点はありましたが、私の使い方では年17,899円を払う理由が見つからず、課金はしていません。好き嫌いではなく、何を確かめて何が足りなかったかの話です。
もう一度触ったのは、批判を書いたまま更新を止めたくなかったからです。手放した時点の記憶で使いにくいと言い続けるのは、私が嫌っている態度そのものでした。無料プランで入れ直し、いまの姿を自分で確かめました。
確かめたかったのは1点、マークダウンで書けるようになったかどうかです。私は執筆をマークダウンで行っており、手放した当時のEvernoteは対応していませんでした。書き方を変えないと使えないツールは、どれだけ多機能でも私の作業には入りません。
結果として、対応はしていました。当時からの明確な前進です。ただし独自のクセと独自ルールがあり、一般的な書き方とは挙動が違う箇所があります。普段どおり書いたつもりが、想定と違う表示になる。毎日数十回起きるこのズレは、私には無視できませんでした。
ほかの部分も一通り触りましたが、戻ってもいいと思えるだけの改良の実感は、最後まで持てませんでした。
悪いツールだから戻らなかったのではありません。私が一番使う部分の書き味が合わなかっただけです。Webクリップや全文検索を仕事の中心に置く人なら、同じ検証でも違う結論になると思います。
いまはAmplenoteで書き、Obsidianで考える体制に落ち着いています。マークダウンの基本的な書き方はマークダウン完全ガイドで解説しています。
では、年17,899円を払う価値があるのは誰か。線ははっきりしています。
すでに大量のノートを抱え、Webクリップと全文検索が仕事の中心にある人です。過去の資料をEvernoteの中でしか探せない状態なら、移行にかかる時間と失敗のリスクのほうが年17,899円より高くつきます。
逆に、蓄積がそれほどなく、文章を書くことが主な用途なら、払わなくていい可能性が高いと考えています。Evernoteの価格は、蓄積したデータ量に対して払う値段だからです。買い切りや無料で足りる選択肢は現実にあります。たとえばUpNoteのデメリットも先に確認してください。
乗り換えても使い続けても先に固めるべきデータの守り方
Evernoteを続けるにしても乗り換えるにしても、最初にやるべきことは一つです。自分のデータを、いつでも取り出せて一箇所だけに依存しない状態にしておくことです。ログインの入口とデータの置き場所を一つのサービスに重ねていた私の失敗を踏まえ、次の二点を先に整えておきましょう。
3-2-1ルールでのバックアップ
一つ目は、バックアップを複数の場所に持つことです。データのコピーを3つ持ち、2種類以上の媒体に分け、そのうち1つは別の場所に保管する——いわゆる3-2-1ルールです。
クラウドだけ、あるいはパソコンだけという一箇所での保存をやめれば、片方が使えなくなっても手元にデータが残ります。具体的なやり方は3-2-1バックアップルールの実践方法でまとめています。
ログイン手段とデータの切り離し
二つ目は、ログイン手段とデータを一蓮托生にしないことです。とくにGoogleなどの外部アカウント連携でログインしている場合、そのアカウントにトラブルが起きると、中のデータごと締め出される可能性があります。
使っているサービスから、いつでもデータをエクスポートできるかを確認しておきましょう。手元に書き出して置ければ、たとえそのサービスを離れても、積み上げたものは失われません。
この備えができていれば、続けるのも別のツールへ移るのも安心して選べます。では乗り換えるなら何が候補になるのか。私が実際に移った先を、次に紹介します。
失敗は、音を立てずに起きます
データを失った日のことは記事に書いたとおりです。ただ、あの手の失敗はたいてい静かに起きます。壊れたことに気づけないもののほうが、あとで高くつきました。その見つけ方を無料メールで書いています。
登録は無料です。5日間のメール配信後は週1回に切り替わり、いつでも解除できます。
Evernoteが使いにくい人の乗り換え先|用途別の選び方
Evernoteが使いにくいと感じたときの乗り換え先は、何を重視するかで変わります。私自身はEvernoteを離れ、書く作業はAmplenote、考える作業はObsidianに落ち着きました。用途別に、候補となるツールを挙げていきます。
書く作業が中心ならAmplenote
原稿やドキュメントを書くことが中心なら、私が移った先であるAmplenoteが候補です。
マークダウンに対応していて、Evernoteのときより文章を書くスピードが目に見えて上がりました。月$5.84のプランで、1,000以上のドキュメントを管理しています。
ただしAmplenoteは月額制で、日本語の情報がまだ少ないのが弱点です。完全に無料で使いたい人や、日本語のサポートを重視する人には向きません。
使い勝手や設定はAmplenoteの使い方で詳しく紹介しています。
考える作業を重視するならObsidian
アイデアや知識を整理する作業が中心なら、Obsidianが向いています。データが手元のローカルファイルとして残るため、サービス側のトラブルでデータごと失う心配がありません。一本化の失敗を経験した私にとっては、この安心感が大きな決め手でした。
個人利用は無料ですが、複数端末の同期には有料プランか自前の設定が必要で、最初の準備に少し手間がかかります。すぐに使い始めたい人や、設定をいじりたくない人には不向きです。
データベースやチームで使うならNotion
タスクやデータベースをまとめて管理したい、チームで共有したいなら、Notionが候補です。ただし機能が多いぶんUIが複雑で、動作の重さを感じる場面もあります。Notionの使いにくさはNotionが使いにくいと感じる理由で整理しています。
なお、私はHeptabaseも試しましたが、自分の使い方には合わず半年で解約しました。ここで挙げた以外も含めた詳しい比較は、Evernoteの代わりになるおすすめノートアプリにまとめています。
よくある質問
Evernoteの料金や使い続ける価値、乗り換えについて、よく寄せられる疑問をまとめました。
Evernoteの2026年の料金はいくら?
2026年9月時点で、上位のAdvancedプランは年17,899円(月払いなら月1,799円)です。安価なStarterはノート1,000個・同期3台まで、無料プランはノート50個・ノートブック1個・同期1台・月間アップロード250MBまでに制限されています。2025年後半のプラン再編で、従来のPersonal・Professionalはそれぞれこの2つに置き換わりました。なお公式の価格ページは日本円を表示しない構成のため、申し込み前に公式のプラン比較ページでご自身の表示価格を確認してください。
Evernoteは今も使う価値がある?
大量のノートを抱え、Webクリップと全文検索が仕事の中心にある人には、いまも価値があります。過去の資料をEvernoteの中でしか探せない状態なら、移行の手間とリスクのほうが年17,899円より高くつくからです。一方で私は2025年に無料プランで入れ直して確かめましたが、自分の使い方では払う理由が見つかりませんでした。蓄積がそれほどなく、文章を書くことが主な用途なら、払わなくていい可能性が高いと考えています。
Evernoteが改悪・評判が悪いと言われるのはなぜ?
主な理由は、値上げと無料プランの大幅な縮小です。2025年後半の再編でAdvancedは年17,899円となり、無料プランはノート50個・同期1台まで絞られました。さらに旧Personalのユーザーが通知ひとつでAdvancedへ自動移行された事例も報告されており、自分で選んでいない値上げとして受け取られたことが不満を決定的にしています。
アカウントを間違えると、Evernoteのデータは消える?
ログインするアカウントを取り違えると、データにアクセスできなくなることがあります。私は2023年、誤って別のGoogleアカウントでログインし、元のアカウントに戻せず、集約していたデータの大半を取り戻せませんでした。これは2023年の体験で、いまの復旧対応は異なる可能性がありますが、こうした事態を防ぐには、日頃からデータを複数の場所にバックアップしておくことが重要です。
Evernoteは無料でどこまで使える?
2026年9月時点の無料プランは、ノート50個・同期1台までと制限が厳しく、実質的に試用版です。ノートブックは1個、月間アップロードは250MBまでに絞られています。数十件程度のライトなメモ用途なら足りますが、複数端末で本格的に使いたい場合は有料プランが必要になります。
Evernoteから乗り換えるなら何がいい?
重視することによりますが、書く作業ならAmplenote、考える作業ならObsidianが候補です。私自身はこの2つに乗り換え、書くスピードとデータの扱いやすさが大きく改善しました。データベースやチーム利用ならNotionも候補です。用途に合うものを選ぶのが、失敗しないコツです。
まとめ|まず守るべきは自分のデータ
Evernoteはサービス終了していません。終わったのは、無料で大量に情報を放り込めた時代のほうです。年17,899円を払う価値があるかは、蓄積したデータ量と使い方で決まります。私は2025年にもう一度確かめたうえで、課金しませんでした。ただ、続けるにせよ移るにせよ、順番は同じです。まずバックアップを取り、ログインの入口とデータを切り離すこと。一度のログインミスで大半を失った私が、いちばん伝えたいのはそこです。
あわせて読みたい記事として、乗り換え先を用途別に比べたい方はEvernoteの代わりになるおすすめノートアプリ、買い切りで使える候補を検討したい方はUpNoteのデメリット、ノートアプリ全般の選び方を知りたい方はノートアプリの選び方ガイドをご覧ください。
失敗は、音を立てずに起きます
データを失った日のことは記事に書いたとおりです。ただ、あの手の失敗はたいてい静かに起きます。壊れたことに気づけないもののほうが、あとで高くつきました。その見つけ方を無料メールで書いています。
登録は無料です。5日間のメール配信後は週1回に切り替わり、いつでも解除できます。
