evernoteは、かつてはノートアプリとしてNO.1のユーザー数を誇っていました。

実際、僕も仕事上のメモ・顧客リスト・Webライターとしての仕事の原稿・趣味で執筆した小説の作品・プライベートの写真などさまざまなデータをEvernoteの中に保存していました。

しかし、Evernoteは料金が高額になったことやEvernote以上に便利なノートアプリが登場したことなどにより、シェアを奪われています。

正直なところ、代替ツールに移行しないのはとてももったいないことだとさえ感じます。

この記事では、Evernoteの代替ツール選びに役立つ情報をご紹介します。

おすすめのツールを紹介したうえで、ツールの選び方や移行の流れなどをわかりやすく解説するので、今Evernoteを契約されている方や、無料プランから有料プランへの切り替えを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

Evernote代替ツール

Evernoteのおすすめ代替ツール5選

結論としては、今では多くのノートアプリがあるため、evernoteから他のツールへ移行したほうが業務効率・作業効率が高まります。

最初にEvernoteのおすすめ代替ツールを5つご紹介します。

Notion: オールインワンの万能メモツール

Notion

最も代表的なEvernoteの代替ツールの1つがNotionです。

Notionのメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メリット:

  • 多様な機能で、様々な用途に活用できる
  • シンプルな操作性で、初心者でも使いやすい
  • チームでの情報共有の利用に適している
  • 無料プランで十分な機能を備えている

デメリット:

  • 有料プランの料金が高い
  • 機能の多さが逆に使いづらく感じる場合もある

NotionはMonthlyプランの場合は、月10ドル(年契約の場合は1ヶ月8ドル)です。

Evernoteと同等の料金であることに加えて、無料プランでもできることが多いため、Evernoteの代替ツールとしてはまず利用しやすいツールであるといえるでしょう。

Notionの利用者の口コミをいくつかご紹介します。

Microsoft OneNote:手書きや音声などの入力に対応したメモアプリ

Microsoft OneNoteは、無料で利用できるノートアプリです。

PC・スマホ・タブレットなどのすべてのアプリと同期して利用できます。

メリット:

  • 手書き入力や音声録音で、アイデアを自由に表現できる
  • Evernote からの移行が簡単
  • 豊富なテンプレートと機能で、様々な用途に活用できる
  • 無料プランでも十分な機能を備えている

デメリット:

  • インターフェースが複雑で、使いづらいと感じる場合もある
  • モバイルアプリの使い勝手が悪い
  • クラウドストレージ容量が限られている

無料プランでは、5GBまで利用できます。

さらに、Microsoft365の有料プランを利用することで、保存容量を増やすことが可能です。

OneNoteの口コミは以下のとおりです。

OneNoteは、手書きで使用できることやシンプルさが魅力とされるツールです。

ただ、使いやすさは一人ひとりそれぞれ異なるため、実際に使用してから判断するとよいでしょう。

UPNote:Evernoteからの代替として定番のアプリ

UPNoteは、価格の安さとシンプルなインターフェースに定評のあるノートアプリです。

ノートアプリについては利用者の多さが品質をそのまま反映している訳ではありませんが、Evernoteからの代替ツールとしてはNotionと人気を二分しています。

メリット:

  • シンプルで使いやすいインターフェース
  • モバイル端末との相性抜群
  • 無料プランで無制限のメモ作成
  • 音声入力機能で、メモを簡単に作成

デメリット:

  • 機能がシンプルで、高度な機能を求めるユーザーには物足りない
  • 共同編集機能やオフライン機能がない
  • ラベル機能の使い方が分かりにくい

UpNoteは、無料プランで5GBまで利用できます。

また、買い切りプランがある点が大きな特徴で、29ドルで一生涯使用できます。

EverNoteの3ヶ月分程度の料金で、その後課金せずに利用できるためコストパフォーマンスを重視する方は大きなメリットを感じられるでしょう。

ただし、Evernoteとの互換性は完全ではないようで、添付ファイルがうまく読み込めなかったとの声もありました。

Heptabase:マインドマップの作成が便利なノートアプリ

視覚的に考えやアイデアを確認しやすいビジュアライズされたノートを取りたい方におすすめのアプリがHeptabaseです。

Heptabaseを使用することで、さまざまな情報をリンクさせながら、情報をまとめることが可能です。

「本人かな……」と疑いましたが、ご本人のようです。

英語ですが、内容としては「素晴らしい、美しく機能する」とおっしゃっています。

Amplenote:メモ・タスク・カレンダーをまとめて管理

Amplenote

僕自身がEvernoteから乗り換えるときに使用したのがAmplenoteです。

Evernoteを使用しなくなってからしばらくが経過していたのですが、Evernote内の情報をほかのツールへ移行しておきたいと考えていたときにAmplenoteに出会いました。

Evernoteからの乗り換える際のメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット:

  • データの移行に対応している
  • 比較すると価格が安い
  • マークダウン方式に対応しており、効率的にノートを取れる
  • タスク管理やカレンダーアプリとしても使いやすい

デメリット:

  • 日本語に対応していない
  • 利便性を追求する場合は、いくつかショートカットキーを覚える必要がある

個人的には、いろいろ使ってみた中では日本語に対応していない点以外はほぼ欠点のないアプリで、使い方にもクセがないため、個人的にはイチオシです。

個人的なおすすめ度合いを抜きにしても、NotionよりEvernoteからの互換性は高いです。

Evernote の代替以上のツールを探す方法・選び方ガイド

Evernoteの代替ツールを探す際に「乗り換えたものの、期待した機能が使用できない」と公開するユーザーもいます。

この章では、失敗を防ぐためのポイントを解説します。

利用目的を明確にする

国内外のものを含めると、ノートアプリは「無数」といってよいほどたくさんあり、それぞれ強み・特徴が異なります。

Evernoteよりも評判のよいアプリだったとしても、必ずしもご自身にとって使用しやすいアプリだとは限りません。

また、多機能であっても結局必要としていない機能については使用しないままになるため、無駄になってしまいます。

これらのリスク対策として、まずどのような機能を必要としているのかを確認しましょう。

一般的に、機能を選択するうえでポイントとなる目的は、以下のとおりです。

  • メモ機能をメインで使用したい:ノートの記述や検索などがシンプルな操作性
  • 大量のテキストデータを登録したい:マークダウン記述方式に対応・Evernoteからの取り込みに対応
  • 情報を整理したい:ノート同士をリンクさせたり、Webサイトから情報をスクレイピングしたりする機能
  • チームでプロジェクトを共有・管理したい」共同編集機能やフォーマットのテンプレート機能

必要な機能から逆算してツールを選ぶようにするだけで、ツールの候補を3つくらいに絞れるはずです。

必要な機能を整理する

利用目的と照らし合わせながら、候補のツールに搭載されている機能を明確にすることで、ご自身にとっての各ツールのメリット・デメリットが明確になります。

また、代替ツールだけでなくEvernoteの搭載機能も併せて確認しておくと、乗り換え後に後悔するリスクを大きく軽減できるでしょう。

ノートアプリによく搭載されている機能は、以下のとおりです。

機能

evernoteの搭載

代替アプリ

ノートの作成・編集・削除

ノートの共有

タグ付け

検索

タスク

プロジェクト管理

カレンダー

△(有料プランのみ)

手書き入力

モバイルアプリ

ストレージ

無料:20GB
プレミアムプラン:10GB追加

上記の表をチェックリストとして使用するとイメージしやすいはずです。

料金プランを確認する

ノートアプリは有料プランと無料プランがあります。

有料プランを利用することで利便性が格段に向上するのですが、アプリによって価格にかなりの幅があるため、利用する前に料金を確認しておきましょう。

無料プランを利用する場合は、無料プランの利用可能範囲を知ることが重要です。

価格を調べるときにチェックしたいポイントは、以下のとおりです。

  • サブスク/買い切りをチェックする(サブスクは、月額支払いか年額支払いかによっても月額が異なります)
  • 海外製のツールの場合は、ドルやユーロのレートについても確認する
  • 無料お試し期間の有無について確認する
  • 契約後に自動的にサブスクが更新されるのか否かを確認する

有料ツールを契約する場合は、先に解約方法についても確認しておくと、解約の際にもスムーズに手続きできます。

使いやすさを試す

ノートアプリのWebサイトやデモ画面などを確認したうえで、登録をするためには無料プランや無料期間などを利用して使いやすさを確認しましょう。

僕がノートアプリをチェックする際に確認するのは、以下の点です。

  • 画面が見やすいか否か
  • 直感的に操作できるか否か
  • マークダウン形式やショートカットキーに対応しているか否か
  • スマホアプリが使いやすいかどうか

どんなに便利なツールでも、使いづらいと結局長続きしません。

サブスク料金を無駄にしてしまいかねないので、特に課金する前には慎重に確認しましょう。

Evernoteからのデータ互換性をチェックする

Evernoteからスムーズに乗り換えるには、互換性のよさも重要なポイントです。

データを一件ずつコピペして移行しようとすると、データを移行するだけでも数時間を要することになります。

データの互換性を1件ずつチェックするのは難しいため、公式サイトなどで情報をチェックするとスムーズです。

僕の場合はAmplenoteの公式サイトを見ながら、データの移行をチェックしました。

当ページでは、おすすめの5つの代替ツールについてのデータ移行方法をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Evernoteから代替アプリへデータを移行する方法

Evernoteから代替アプリへデータ移行をする方法について、ご紹介します。

Evernoteのデータをエクスポート(抽出)する方法

Evernoteのデータは、デスクトップアプリから.enex形式もしくはHTML形式で出力できます。

(ブラウザからはデータの抽出ができないため、必ずデスクトップアプリをダウンロードしてから操作をしてください。

抽出方法は、次のとおりです。

1.ノートブックまたは特定のノートを選択してからノートを右クリックして「ノートブックをエクスポート」もしくは「ノートをエクスポート」をクリックします。

https://izumi.tinytake.com/msc/OTU3Njg5M18yMzE5MTQ3Mw

2.保存したいフォルダを選択して、データを保存します。

※有料・無料プランに関係なく、ブラウザからは抽出できないので注意してください。

データのインポート

Evernoteのデータをエクスポートしたら、代替先のツールにインボートします。

Amplenoteのインポート方法は、以下のとおりです。

1.Amplenote画面の名前の下の部分にある「Account setting]をクリックする

2.Import/Exportをクリックする

3.ImportからEvernoteで選択したデータを選択して、データを抽出する

4.Evernoteから抽出したデータがノートに反映されます。

Amplenoteの場合、Evernoteから抽出したデータにはすべて「imported evernote」のタグが自動的に設置されます。

まとめ

Evernoteの機能や料金に不満を抱いてらっしゃる方は、代替ツールへの乗り換えを検討してみてもよいかもしれません。

というのも、Evernoteは最も有名なアプリの一つではありますが、必ずしも最も使いやすいツールであるとはいえないためです。

Evernoteの日本法人が日本から撤退したことで、サポート面などに不安を感じている方もいらっしゃることでしょう。

代替ツールへの移行は、必要な機能を明らかにしたうえで、ご自身に適したものを選ぶことが重要です。

その際、できるだけリアルな情報を元に乗り換えを検討することで、乗り換えたあとのイメージのギャップを埋められます。

ぜひ、当サイトの内容を参考に、Evernoteからの乗り換えを検討してください。