「メモといえばEvernote」で何年もやってきた人ほど、いま手が止まっているのではないでしょうか。
きっかけは、たいてい料金の通知です。「Personalプランが終了します」「更新料が上がります」——気づけば、自分で選んだ覚えのないプランに移されようとしている。月額1,100円が高いかどうか、という話ではもうなくなっています。
フリーランス在宅ワーク歴9年、月額サブスクはできるだけ避けてきた私も、かつてEvernoteを使い、結局は離れました。乗り換え先のAmplenoteには1,000以上のドキュメントを移し、いまも毎日使っています。移行作業そのものは、拍子抜けするほど短く終わりました。
では、何にどう乗り換えればいいのか。あなたの使い方に合う答えは、もう絞り込めます。
この記事のポイント
Evernoteの代替は「最強の1つ」を探すより、自分の使い方に合うタイプから選ぶのが失敗しないコツです。
- とにかく無料で済ませたいなら、Joplin(完全無料)かGoogle Keep(手軽さ重視)
- 買い切りで安く長く使いたいなら、UpNote(一度の支払いで動作も軽快)
- メモをタスクや予定につなげたいなら、Amplenote(私の乗り換え先・移行もスムーズ)
最終更新:2026年6月3日
Evernoteの値上げは2026年にどう変わった?プラン再編の最新情報
結論から言うと、いま問題なのは「月額1,100円が高いかどうか」ではありません。2025年11月のプラン再編で、料金そのものより中身の改悪と、放置すると自動で上位プランに移される仕組みのほうが、乗り換えを考える本当の理由になっています。
長く使ってきた人ほど、ここ数年の値上げの積み重ねに「気づけばこんなに」と感じているはずです。まずは何がどう変わったのかを、感情ではなく事実で確認しておきましょう。
プラン名が変わり、最安プランの制限が一気に厳しくなった
2025年11月の改定で、有料プランの名称が変わりました。「Personal」は「Starter」へ、「Professional」は「Advanced」へと置き換わっています。
問題は名前ではなく中身です。最安の有料プランにあたるStarter(旧Personal)は、月額1,100円のまま据え置かれた一方で、使える範囲が次のように絞られました。
| 項目 | 改定前(旧Personal) | 改定後(Starter) |
|---|---|---|
| 月額料金 | 1,100円 | 1,100円(据え置き) |
| 作成できるメモ数 | 150,000枚 | 1,000枚 |
| ノートブック数 | 2,000冊 | 20冊 |
| 同期できる端末数 | 無制限 | 3台まで |
料金は同じでも、メモ1,000枚・ノートブック20冊という上限は、長年ためてきた人にとっては実質的な改悪です。値段が上がらなかったぶん、できることが減ったかたちになります。
放置するとPersonalから上位プランへ自動で移される
もう一つ見逃せないのが、旧Personalユーザーの上位プランへの自動移行です。次回の更新日を迎えると、Personalは制限の少ないAdvanced(年額13,949円前後)へ自動的に切り替わる案内が出ています。
つまり、何もしなければ月額1,100円のつもりが、いつの間にか年1万円超の請求に変わる可能性があるということです。更新前であれば、Starterへの変更や解約はできます。とはいえ「自分で選んだ覚えのないプランに移される」という体験そのものに、不信感を抱いた人は少なくないはずです。
料金だけでなく「見えないコスト」も乗り換えの理由になる
乗り換えを後押しするのは、金額だけではありません。動作の重さや、使いこなせない機能のために払い続ける感覚も、立派なコストです。
資料を探すのに時間がかかる、アプリの起動が遅いと感じる——その数分の積み重ねは、仕事の時間をそのまま削っています。多機能を使いこなせないまま料金を払っている状態も、見えないコストの一つです。Evernoteを使いにくいと感じる理由をもう少し掘り下げたい人は、Evernoteを使いにくいと感じる理由とは?【乗り換え候補アプリも紹介】も参考にしてください。
ここまで読んだ人に、ひとつだけ。匿名で、押すだけです。10人を超えると、どの答えが多いかの割合が出ます。
ツールの乗り換えを考えている一番の理由は?
よければ一言。乗り換え先が決まらない理由でも。
ありがとうございます。同じ答えの人が、ここにいます。
後悔しないEvernote乗り換え先の選び方|5つの判断軸
乗り換え先選びで失敗する人の多くは、「安いから」「有名だから」で決めて、使い方に合わずに戻ってきます。これを避ける判断軸は、コスト・シンプルさ・不満の解消・移行の手間・セキュリティの5つです。
すべてを満たす完璧なツールはありません。自分にとってどれが優先度が高いかを先に決めておくと、候補は自然と絞り込めます。順に見ていきます。
判断軸1|料金体系は「安さ」ではなく「使い方との釣り合い」で見る
最優先はコストパフォーマンスですが、金額の絶対値だけで選ぶと外します。見るべきは、自分の使い方に対して料金が釣り合っているかです。
無料プランでどこまでできるか、有料なら月額・年額のサブスクか買い切りか、海外ツールなら為替で価格が動く可能性があるか——この3点を、必ずサービス内容とセットで確認します。月額を避けたい人は買い切り型、長く使う前提なら総額が抑えられるプランが向いています。私自身は月額サブスクを基本的に避けますが、納得できる価値があるツールには払う、という線引きで選んでいます。
判断軸2|シンプルさは「登録してすぐ書けるか」で判断する
多機能でも、直感的に使えなければ意味がありません。シンプルさは、マニュアルを読まずに基本操作ができるかどうかで判断できます。
メニューが整理されていて、登録してすぐにメモを作れるツールが理想です。あわせて、ノートが増えても動作が重くならないかも重要になります。動作の軽さは実際に触らないとわからないため、無料プランや試用期間で確かめてから決めるのが確実です。
判断軸3|今の不満が本当に消えるかを具体的に照らし合わせる
乗り換えの目的は、Evernoteへの不満の解消です。だからこそ、自分の不満が候補ツールで本当に消えるかを、一つずつ照らし合わせる必要があります。
料金・機能・操作性のうち、自分がどこに一番不満を感じているのかをはっきりさせること。そのうえで、候補ツールがその点をどう解決するかを比べると、選択の精度が上がります。「なんとなく良さそう」で選ばないための、地味ですが効く工程です。
判断軸4|見落としがちな「移行・学習コスト」を先に見積もる
新しいツールには、お金以外のコストもかかります。特に既存データの移行と、操作に慣れるまでの学習が二大ハードルです。
移行については、Evernoteからの公式インポート機能があるか、タグやノートブック構造を引き継げるかを確認します。学習面では、日本語のヘルプが揃っているか、海外製で画面が英語かどうかを見ておくと安心です。私の場合、Amplenoteへの移行は5分ほどで終わり、身構えていたぶん拍子抜けしました。この手軽さは、乗り換え先を決める大きな材料になります。
判断軸5|仕事で使うなら「セキュリティとサポート」も外せない
仕事のメモや機密情報を扱うなら、セキュリティとサポート体制も判断軸に入れます。安心してデータを預けられるかどうかの確認です。
具体的には次の点を見ます。たとえ無料プランでも、業務データを扱う以上は最低限の確認をしておくべきです。
| 確認の観点 | チェックする内容 |
|---|---|
| セキュリティ | 通信・保存データの暗号化、二段階認証、運営会社のプライバシーポリシー |
| サポート | 日本語の問い合わせ窓口、ヘルプやFAQの充実度、ユーザーコミュニティの活発さ |
この5つの軸のうち、自分が何を最優先するかが決まれば、次の比較表で候補を絞り込めます。
Evernote代替アプリ5選を比較|無料・買い切りも含めて厳選
Evernoteの代替として実際に選ばれているのは、Amplenote・UpNote・Joplin・Google Keep・Notionの5つです。料金体系も方向性も違うので、自分の優先軸に当てはめて見てください。
まず全体像を一覧で示します。価格は2026年6月時点のもので、海外ツールは為替やストアによって変動します。個別ツールの詳しい中身は、この表のあとで一つずつ解説します。
| ツール | 料金(2026年6月時点) | 主な特徴 | シンプルさ | Evernote移行 | 日本語対応 |
|---|---|---|---|---|---|
| Amplenote | 無料あり/有料は月$5.84〜(年払い) | メモ・タスク・カレンダーを統合。アイデアを実行につなげる | 中〜高 | 公式インポートあり・良好 | UIは英語中心 |
| UpNote | 無料あり(50ノート)/月300円・買い切り6,000円 | 軽量・高速、Markdown対応。買い切りで使える | 高 | 良好 | 日本語対応 |
| Joplin | 完全無料(同期はクラウド別途) | オープンソース、Markdown、暗号化対応 | 中 | 良好 | コミュニティ中心 |
| Google Keep | 完全無料 | 付箋感覚で即メモ。Googleサービスと連携 | 非常に高い | 公式インポートなし・手動 | 日本語対応 |
| Notion | 無料あり(個人は十分)/プラス月1,650円(年払い) | データベース・タスク管理など多機能 | 低〜中 | 公式インポートあり・良好 | 日本語対応 |
表で目星をつけたら、次の章から各ツールのメリット・弱点・向いている人を順に見ていきます。価格や移行のしやすさだけでなく、「自分が毎日触って苦にならないか」という視点で読み進めてみてください。
Amplenote|メモとタスクを連携、Evernote移行もスムーズ
Amplenoteは、メモを書くだけでなく、そこからタスクを作り、カレンダーで予定に落とすところまで一つのアプリで完結するツールです。私がEvernoteから乗り換え、いまもメインで使っているのがこれです。
単なるメモ帳が欲しい人にはやや重い一方、「思いついたことを行動につなげたい」人には強く刺さります。Evernoteからの移行のしやすさも、乗り換え先として選んだ理由の一つでした。
Amplenoteのメリット
最大の強みは、メモ・タスク管理・カレンダーがシームレスにつながることです。アイデアをメモしたその場でタスク化し、実行まで持っていけます。Markdownに対応し、Evernoteからのインポート機能も優秀です。
私の実感として一番大きかったのは、移行の手軽さでした。Evernoteからの引き継ぎで、ノートブック構造やタグがそのまま移ったときは、正直拍子抜けしました。身構えていたぶん、5分ほどで終わったのが印象に残っています。いまでは1,000を超えるドキュメントを登録し、日常業務の中心になっています。
Amplenoteのデメリット
裏を返せば、多機能ゆえにシンプルさを求める人には向きません。「テキストメモだけ取れればいい」という使い方だと、タスクやカレンダーの機能は持て余します。
もう一つ正直に書くと、日本語サポートやヘルプドキュメントが英語中心です。操作で詰まったとき、日本語の情報を探しにくい場面はあります。無料プランでもデバイス数などに制限があるため、本格的に使うなら有料プラン(月$5.84〜・年払い)が前提になります。英語のUIに強い抵抗がある人や、無料の範囲だけで完結させたい人は、この後のUpNoteやJoplinのほうが合います。
Amplenoteが向いている人
Amplenoteは、メモを記録して終わりにせず、タスクや予定と連携させて生産性を上げたい人に向いています。Evernoteとの互換性が高いので、移行の手間を最小限にしたい人にも適しています。
コスト面でも、Evernoteで自動移行されるAdvanced(月1,799円)より安く収まります。私自身、月$5.84は納得して払い続けている数少ないサブスクの一つです。実際に使い込んだ感想や向き不向きをさらに詳しく知りたい人は、Amplenoteとは?3年使った本音と向き不向きのレビュー【2026年版】も参考にしてください。
UpNote|買い切りでコスパ重視の人向け(デメリットも正直に)
UpNoteは、買い切りライセンスで長く使える点が最大の魅力のメモアプリです。シンプルで動作が軽く、月額サブスクを避けたい人の有力な選択肢になります。
ただし、かつて「買い切り数千円」と言われた手頃さからは、価格がやや上がっています。それでも一度払えば追加費用がかからない構造は、長期で見れば依然として強い武器です。
UpNoteのメリット
最大の利点は、一度の支払いで使い続けられるコストパフォーマンスです。サブスクのように毎月・毎年の負担が積み上がりません。動作も軽く、アプリの起動やノート表示がきびきびしています。
Markdownに対応し、Windows・Mac・iOS・Androidで同期できます。日本語にもしっかり対応しているため、海外製にありがちな言語の壁を感じにくいのも利点です。シンプルさと価格の安さを重視するなら、まず候補に入るツールです。
UpNoteのデメリット
多機能さを求める人には物足りません。タスク管理機能やデータベース機能はなく、あくまで自分のメモやノートを管理するためのアプリです。
価格面でも注意が必要です。日本のApp Storeでは、買い切り(ライフタイム)が6,000円、月額が300円前後と、数年前より上がっています。無料プランは50ノートまでという上限があるため、本格運用なら買い切りが前提です。メモとタスクを一元管理したい人には、UpNoteは機能不足に感じられます。その場合は前章のAmplenoteや、後述のNotionのほうが合います。乗り換え前に知っておきたい注意点は、【最新版】UpNoteのデメリット5選|乗り換え前に知るべき注意点とおすすめ代替アプリでも詳しく解説しています。
UpNoteが向いている人
UpNoteは、シンプルに、なおかつ買い切りで安くノートを管理したい人に向いています。月額サブスクへの抵抗が強く、メモ用途が中心という人には特に合います。
一方で、買い切りプランは魅力的ですが、将来さらに価格が上がったり、プランが変わったりする可能性はゼロではありません。今の価格が納得できるうちに購入を決めるのも、一つの判断です。Evernoteの自動移行を避けたいなら、シンプルな乗り換え先として検討する価値があります。
Joplin|完全無料で高機能、ただし玄人向け
Joplinは、完全に無料で使えるオープンソースのノートアプリです。費用を一切かけたくない人にとって、機能面でも妥協の少ない選択肢になります。
その代わり、同期設定やプラグイン導入にある程度の知識が要ります。手軽さを最優先する人より、自分で調べて環境を整えるのが苦にならない人に向いています。
Joplinのメリット
最大の強みは、追加費用ゼロで全機能を使えることです。有料プランへの誘導がなく、Markdownエディタとしての完成度も高いです。ノートの暗号化に対応し、プライバシー面でも安心感があります。
データの同期先はDropbox・OneDrive・ローカルから選べ、Windows・Mac・Linux・iOS・Androidに対応しています。Evernoteからのデータ引き継ぎも比較的スムーズです。無料でここまでできるツールは多くありません。
Joplinのデメリット
弱点は、商用の有料アプリと比べてUIが洗練されていない点と、導入のハードルです。同期の設定やプラグインの追加に、ある程度の専門知識を求められます。
公式の日本語サポートも充実しているとは言えず、つまずいたときは英語の情報やコミュニティを当たることになります。パソコンの設定作業に苦手意識がある人は、最初の導入でつまずく可能性が高いです。「とにかく簡単に使い始めたい」だけなら、日本語対応で設定の軽いUpNoteや、後述のGoogle Keepのほうが無難です。
Joplinが向いている人
Joplinが向いているのは、Evernoteからの移行にコストを一切かけたくない人です。無料でありながら暗号化やMarkdownまで揃うため、機能と無料を両立させたい人の答えになります。
あわせて、オープンソースという性質上、コミュニティで自分から情報を集めたり質問したりできる人に適しています。設定の手間を「自分好みに育てる楽しみ」と捉えられるなら、Joplinは長く付き合えるツールです。
道具を増やしても、片づかないと感じたら
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Google Keep|究極にシンプル、ただし移行と整理に難あり
Google Keepは、Googleアカウントがあれば誰でも無料で使える、付箋感覚のメモアプリです。思いついたことをすぐ書き留める手軽さでは、5つの中で群を抜いています。
一方で、Evernoteからの移行手段や情報の整理機能は弱く、Evernoteの完全な代替としては力不足な場面があります。手軽さと引き換えに何を諦めるかを、先に知っておくのが大切です。
Google Keepのメリット
最大の魅力は、起動も動作も非常に速く、思いついたことを即メモできる軽さです。アプリを開いた瞬間に書き始められる感覚は、ほかのツールにはないものです。
リマインダーやGoogleドキュメントへの転送など、Googleサービスとの連携も優れています。ラベルでの色分け・分類やチェックリスト作成もでき、完全無料で使えます。Googleカレンダーなどと組み合わせれば、使い道はさらに広がります。
Google Keepのデメリット
Evernoteの代替として見ると、弱点は明確です。まず、Evernoteからの公式インポート機能がなく、移行はすべて手動になります。ノート数が多い人にとっては、これが大きな負担です。
さらに、ノートブックのような階層構造で整理する機能がなく、Markdownにも対応していません。長文のノートを構造的に整理したい人や、大量のデータをEvernoteから移したい人には、Google Keepは不向きです。その場合は、移行機能が揃ったAmplenoteやNotion、整理しやすいUpNoteのほうが現実的です。Webクリップを多用していた人は、その代替も別途必要になります。Evernote・Notionに代わるWebクリッパーについてはWebクリップの活用記事も参考にしてください。
Google Keepが向いている人
Google Keepは、とにかく手軽でシンプルなメモツールを探している人に向いています。思いついたことを短くメモする使い方が中心なら、これで十分です。
また、メモを毎回Googleカレンダーに転記していたり、チェックリスト用途がメインだったりする人は、連携によって利便性が高まります。ただし機能はかなり絞られるため、Evernoteの代替としては用途が限られる点は理解しておきましょう。
Notion|無料でも多機能、複雑さの克服が鍵
Notionは、メモ・データベース・タスク管理・ドキュメント作成まで幅広くこなす多機能ツールです。無料プランでも個人利用なら十分で、世界的に利用者が多く情報も集めやすいのが強みです。
ただし、その多機能さは学習コストの高さと表裏一体です。使いこなせれば強力ですが、合わなければ持て余します。私自身、データベース機能を試したものの用途に合わず、使うのをやめた経験があります。
Notionのメリット
最大の魅力は、機能の幅広さと柔軟性です。無料プランでも個人利用なら不自由なく、データベースとして情報を自在に整理・活用できます。テンプレートも豊富で、ゼロから作らずに済みます。
Evernoteからのインポート機能も用意されており、移行のハードルは低めです。日本語に対応し、国内外にユーザーが多いため、使い方を調べたいときに情報を見つけやすいのも実用上の利点です。チームでの情報共有やプロジェクト管理にも広げられます。
Notionのデメリット
弱点は、多機能ゆえに学習コストが高く、使いこなすまでに時間がかかる点です。自由度が高い反面、「何でもできる」がかえって迷いを生みます。
オフライン機能が弱く、ネット環境に左右されやすいのも注意点です。私がNotionから離れたのも、データベースの自由度を活かす用途が自分の仕事に合わなかったからでした。シンプルにメモだけ取りたい人や、設定に時間をかけたくない人には、Notionは過剰で複雑に感じられます。その場合は、Google KeepやUpNoteのほうがストレスがありません。Notionで挫折しやすいポイントと対処法は、【Notion 使いにくい】は卒業!5つの原因別解決策と最適代替ツール6選でも解説しています。
Notionが向いている人
Notionは、メモだけでなくさまざまな情報を一元的に管理したい人に向いています。データベースを活用して情報を整理・分析したい人にも適しています。
積極的に情報を集めて使いこなす姿勢は必要ですが、学習意欲が高い人ならその多機能さを存分に活かせます。逆に「とりあえずメモが取れればいい」段階なら、無理にNotionから入る必要はありません。自分の用途がデータベース的な整理を求めているかどうかが、判断の分かれ目です。
Evernoteから乗り換えて変わったこと【9年使った本音】
結論から言うと、乗り換えで一番変わったのは「探す時間」と「迷う時間」が消えたことでした。フリーランス在宅ワーク歴9年、複数のツールを行き来してきた私が、実際に乗り換えて感じた本音をお伝えします。
ツール選びで大事なのは、機能の多さではありません。自分が毎日触って続けられるかどうかです。私自身、何度か乗り換えを経て、いまの形に落ち着きました。
Evernoteから離れた理由は、サポートへの不安だった
私がEvernoteから離れた決め手は、サポート体制への不安でした。問い合わせへの対応に物足りなさを感じ、長く大事なデータを預け続けることに迷いが生まれたのです。
仕事のメモや資料を預けるツールだからこそ、「困ったときに頼れるか」は無視できません。動作や料金の前に、この点が私には引っかかりました。同じように漠然とした不安を抱えている人は、決して少なくないはずです。
移行作業は、身構えるほどではなかった
乗り換えで最も心配だったのはデータ移行でしたが、これは拍子抜けするほど簡単でした。Amplenoteへの引き継ぎでは、ノートブック構造やタグがそのまま移り、5分ほどで終わりました。
「移行が面倒だから現状維持」というのは、多くの人が乗り換えをためらう一番の理由だと思います。私もそうでした。でも実際にやってみると、身構えていた時間のほうが長かったくらいです。この一歩を越えられるかどうかが、分かれ目になります。
「書くこと」に集中できる環境が、生産性を変えた
移行後にいちばん効いたのは、余計な操作から解放されて書くことだけに集中できるようになったことです。いまではAmplenoteに1,000を超えるドキュメントを登録し、日常業務の中心にしています。
かつてWordを5年ほど使っていた頃は、レイアウト調整や書式設定に時間を取られ、肝心の書く作業が後回しになっていました。Markdownで書けるツールに移ってからは、その煩わしさがなくなりました。月$5.84は、私が納得して払い続けている数少ないサブスクの一つです。ツールを変えることは、単なるソフトの乗り換えではなく、日々の仕事の進め方そのものを見直すことだと、振り返って実感しています。
Evernoteからのデータ移行手順|エクスポートとインポート
Evernoteのデータ移行は、エクスポート(書き出し)とインポート(取り込み)の2ステップで完了します。思ったより簡単なので、移行を理由に乗り換えをためらう必要はありません。
ポイントは、Evernoteのデータをいったん標準形式で書き出し、それを乗り換え先で読み込むことです。ここではEvernoteからの書き出しと、例としてAmplenoteへの取り込み手順を順に説明します。
Evernoteのデータをエクスポートする手順
Evernoteのデータは、デスクトップアプリから書き出します。ブラウザ版では書き出せないため、必ずデスクトップアプリをインストールしてから操作してください。
- ノートブックまたは特定のノートを選び、右クリックして「ノートブックをエクスポート」または「ノートをエクスポート」を選択します
- 保存形式は、多くのツールで取り込めるENEX形式(.enex)を選びます。HTML形式も選べますが、互換性の観点からENEXが安全です
- タグ情報を含めるオプションがある場合は、含める設定にしておきます
- わかりやすいファイル名をつけて、パソコンの任意の場所に保存します
ノートブックごとにエクスポートすると、ファイル名がノートブック名になり、後の管理が楽になります。ノートが大量にある場合は書き出しに時間がかかることがあるので、その点だけ見込んでおきましょう。
.enexファイルは、ノートブックの階層構造を完全には保持しません。複雑な階層で整理している場合は、移行後に手動で整理し直す前提でいるとスムーズです。書き出しは有料・無料プランを問わず、ブラウザ版ではできない点にも注意してください。
書き出したデータをインポートする手順(Amplenoteの例)
書き出したENEXファイルは、乗り換え先のツールに取り込みます。Amplenoteの場合、次の手順で完了します。
- 画面上の名前の下にある「Account settings」をクリックします
- 「Import/Export」を選択します
- ImportのEvernoteから、先ほど書き出したデータを選んで取り込みます
- 取り込んだデータがノートに反映されます
Amplenoteの場合、取り込んだデータには自動的に「imported evernote」のタグが付きます。後から見分けやすく、整理の起点にできます。ほかのツールでも、基本的な流れはこの「書き出し→取り込み」で共通です。
Evernoteのデータ移行でよくある失敗と対策5つ
データ移行でつまずく原因は、ほぼ5つに集約されます。先に知っておけば、ほとんどは事前の準備で防げます。
多いのは、タグや構造が崩れる、添付ファイルが移らない、といったトラブルです。一つずつ、何が起きるのかと対策を見ていきましょう。
| よくある失敗 | 原因と対策 |
|---|---|
| タグが消えた・文字化けした | 移行先がタグに対応しているか、書き出し時にタグを含める設定になっているかを確認します。文字化けが疑われる場合は、ツール側に問い合わせるか、別の移行方法を試します |
| ノートブックの構造がフラットになった | 多くのツールで起きる問題です。移行後に手動で整理するか、ノートブック単位で書き出し・取り込みを繰り返し、構造を再現します |
| 添付ファイルが移行されない | 移行先のファイルサイズ上限やストレージ容量を確認します。特に無料プランは容量が限られるため、超える場合はプランの見直しか、添付ファイルの別途保存が必要です |
| ノートの書式が大きく崩れた | 複雑な書式のノートは崩れやすいです。重要なノートは、移行前にEvernote側で書式をシンプルにするか、移行後に手動で修正します |
| インポートに時間がかかった | ノート数が多い、容量の重いデータが多い場合に起こります。複数回に分けて取り込み、バックグラウンドで処理させると効率的です |
共通して言えるのは、いきなり全データを移そうとせず、まず一部のノートで試すことです。テスト移行で問題が出なければ、安心して本番に進めます。少しの手間で、移行後の「こんなはずじゃなかった」を防げます。
Evernote代替・乗り換えに関するよくある質問
Evernoteの乗り換えで多く寄せられる疑問に、実際に乗り換えた立場からお答えします。料金・移行・ツール選びの最後の確認に役立ててください。
Evernoteの代替で無料のものはどれ?
完全無料ならJoplinかGoogle Keepが選択肢です。Joplinはオープンソースで暗号化やMarkdownまで揃い、Google Keepは付箋感覚の手軽さが魅力です。ただしJoplinは導入に多少の知識が要り、Google KeepはEvernoteからの公式インポートがありません。無料で機能を重視するならJoplin、手軽さ重視ならGoogle Keepが向いています。
Evernoteの値上げはいつから?勝手にプランが変わるの?
2025年11月の改定でプランが再編され、旧Personalユーザーは更新時に上位プランへ自動移行されます。具体的には、有料プラン名がPersonal→Starter、Professional→Advancedに変わり、Advancedは月額1,799円に値上げされました。旧Personalは更新日を迎えると、より高いAdvancedへ自動的に切り替わる案内が出ています。更新前であれば、Starterへの変更や解約は可能です。
買い切りで使えるEvernote代替はある?
買い切りならUpNoteが代表格です。日本のApp Storeでは買い切り(ライフタイム)6,000円で、一度払えば毎月の負担がなくなります。動作が軽くMarkdownにも対応し、月額サブスクを避けたい人に向いています。数年前より価格は上がっていますが、長く使うほど割安になる構造は変わりません。
EvernoteとNotion、どっちがいい?
シンプルなメモ中心ならEvernote系の軽いツール、情報を幅広く整理したいならNotionが向きます。Notionはデータベースやタスク管理まで一元化できる反面、学習コストが高く、使いこなすまで時間がかかります。私自身はデータベース機能が自分の用途に合わず離れましたが、プロジェクト単位で情報を管理したい人には強力な選択肢です。「メモが取れればいい」段階なら、無理にNotionを選ぶ必要はありません。
データ移行でタグやノートブックは引き継げる?
公式インポートに対応したツールなら、タグはおおむね引き継げます。AmplenoteやNotionはEvernoteからのインポート機能があり、私がAmplenoteへ移行したときはタグもそのまま移りました。ただしノートブックの階層構造は完全には保たれないことが多く、移行後に手動で整理し直す前提でいると安心です。重要なノートは、まず一部だけテスト移行して確認するのがおすすめです。
Evernoteから乗り換えると、移行作業は大変じゃない?
想像するほど大変ではありません。私がEvernoteからAmplenoteへ移行したときは、ノートブック構造やタグが移り、5分ほどで完了しました。データをいったんENEX形式で書き出し、移行先で取り込むだけです。ノート数が多い場合は時間がかかることもありますが、複数回に分ければ問題ありません。「移行が面倒」という理由だけで現状維持を選ぶのは、もったいないと感じています。
Webクリップをよく使っていたけど、代替ツールでも使える?
ツールによりますが、専用のWebクリッパーで補う方法もあります。Evernoteのクリップ機能を多用していた人は、移行先のクリップ対応状況を事前に確認しておくと安心です。EvernoteやNotionに代わるWebクリッパーについては、Webクリップ活用で情報収集・管理が爆速に!?Evernote・Notionに変わるWebクリッパーも紹介で詳しく解説しています。
まとめ|Evernoteの乗り換え先は、自分の優先軸で選ぶ
Evernoteの代替選びは、「どれが最強か」ではなく「自分の使い方に何が合うか」で決めるのが失敗しないコツです。優先する軸さえ決まれば、答えは自然と絞り込めます。
無料で済ませたいならJoplinかGoogle Keep、買い切りで安く長く使いたいならUpNote、メモを実行につなげたいなら私の乗り換え先でもあるAmplenote、情報を幅広く管理したいならNotion——というのが、今回見てきた5つの位置づけです。
2025年のプラン再編で、Evernoteは料金そのものより中身と自動移行の仕組みが乗り換えの理由に変わりました。「なんとなく昔から使っているから」「移行が面倒だから」で現状維持を選ぶ前に、いまの使い方に本当に合っているかを一度見直す価値はあります。私自身、移行作業は5分ほどで終わり、身構えていた時間のほうが長かったほどでした。
ツールを変えることは、単なるソフトの乗り換えではありません。日々の情報整理や仕事の進め方そのものを、より快適なものへと見直す機会です。自分の優先軸を一つ決めることから、最初の一歩を踏み出してみてください。各ツールの使い方をさらに広く知りたい人は、Webライターやディレクターが知っておきたいノートアプリの使い方もあわせて参考にしてください。
Evernoteからの乗り換えをさらに進めるために、次の記事も役立ちます。気になるテーマから読んでみてください。
- Amplenoteとは?3年使った本音と向き不向きのレビュー【2026年版】
この記事で私の乗り換え先として紹介したAmplenoteを、3年使った実体験から詳しくレビューしています。移行先の最有力候補として検討するなら、まず読んでおきたい一本です。 - メモアプリ・ノートアプリ オフライン徹底比較6選|もう同期トラブルで困らない選び方
「動作の重さや同期トラブルが乗り換えの理由」という人向けに、オフラインで快適に使えるツールを比較しています。ネット環境に左右されない一台を探すならこちらです。 - マークダウン完全ガイド|初心者でも今日から書ける!基本、応用、ツールまで徹底解説
今回紹介したツールの多くが対応するMarkdownを、基礎から解説しています。乗り換えを機に「書くスピードを上げたい」人に役立つ内容です。
道具を増やしても、片づかないと感じたら
自分の仕事をAIで組み直している途中経過を、週1回お送りしています。うまくいった数字も、壊れた話も、そのまま書いています。
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