「あの打ち合わせ、リマインダーさえ設定しておけば」。そう悔やんだ経験は、私だけではないはずです。
リマインダーは、指定した日時や場所で予定・タスクを知らせてくれる便利な機能です。けれど多くの人が、設定したのに実行できないという壁にぶつかります。私自身、フリーランスとして在宅で働く中で、打ち合わせのたびにリマインダーを設定していたのに、頻繁に設定するほど設定漏れが起きるという矛盾に悩みました。
この記事は、その両方に答えます。iPhone・Android・Googleカレンダーでの基本的な使い方を知りたい人も、設定しても実行できない悩みを解決したい人も、この1本で十分です。前半で使い方を押さえ、中盤で「実行できる人」に変わる5つの原則を、後半で目的別のおすすめツールまで案内します。
結論を先にお伝えすると、リマインダーは何でも詰め込むほど機能しません。実行できる人は、むしろ絞っています。なぜ絞ると実行できるのか——その理由を、私の失敗とともに見ていきましょう。
この記事のポイント
リマインダーは「設定する」ことより「実行できる仕組みにする」ことが重要で、その鍵は対象を絞ることにあります。
- 基本の使い方は、iPhone・Android・Googleカレンダーのいずれもこの記事だけで完結します
- 設定しても忘れるのは、リマインダーに入れすぎて「設定する作業」自体が漏れるから
- 絶対に外せない予定だけに絞り、未来の自分への明確な指示にすると実行できる
最終更新:2026年6月3日
リマインダーとは?ToDoリスト・カレンダーとの違い
リマインダーとは、指定した日時や場所になると、予定やタスクを通知で知らせてくれる機能です。「思い出す」という行為を自分の記憶に頼らず、デバイスに肩代わりさせる仕組みだと考えると分かりやすいでしょう。
混乱しやすいのが、ToDoリストやカレンダーとの違いです。3つはどれも予定やタスクを扱いますが、得意なことが異なります。リマインダーは「適切なタイミングで知らせる」ことに特化しており、ToDoリストは「やることを一覧で管理する」こと、カレンダーは「時間の流れの中に予定を配置する」ことが本来の役割です。
| 機能 | 本来の役割 | 得意なこと | 苦手なこと |
|---|---|---|---|
| リマインダー | 適切なタイミングで通知する | 時刻・場所での通知、繰り返し設定 | 全体像の俯瞰、大量タスクの整理 |
| ToDoリスト | やることを一覧管理する | タスクの洗い出し、優先順位づけ | 「いつ」知らせるかの制御 |
| カレンダー | 時間軸に予定を配置する | スケジュール全体の把握、時間の確保 | 時間が決まっていないタスク管理 |
実際には、この3つは対立するものではなく、組み合わせて使うものです。たとえば私はAndroidを使っていますが、リマインダー専用アプリは使わず、Googleカレンダーと同期させる形に集約しています。予定はカレンダーで時間軸に並べ、その通知機能をリマインダーとして使う、という運用です。詳しい連携方法は後述します。
つまり、どれか1つを選ぶのではなく、自分の使い方に合わせて役割を割り振るのが現実的です。次の章では、デバイス別の具体的な設定手順を見ていきます。
リマインダーの基本的な使い方【デバイス別】
リマインダーの設定方法は、使うデバイスによって入り口が異なります。ここではiPhone・Android・Googleカレンダー・PCの4通りを、それぞれ番号付きの手順で説明します。自分の環境の項目だけ読めば、すぐ設定できます。
iPhoneでリマインダーを設定する方法
iPhoneのリマインダーは標準アプリとして最初から入っているため、準備なしですぐ使えます。基本は「項目を追加し、日時や場所を指定する」だけです。
- リマインダーアプリを開き、「新規」をタップする
- リマインドしたい内容を入力する
- 詳細ボタン(ⓘ)をタップして、日時・場所・繰り返しなどを設定する
- 「追加」をタップして確定する
日時だけでなく場所による通知も設定でき、「会社を出たら買い物を思い出す」といった使い方が可能です。タスクが増えたら、次の機能で整理します。役割が違うので混同しないことが使いこなしの鍵です。
| 機能 | 役割 | 使いどころ |
|---|---|---|
| フラグ | 重要な項目に目印を付ける | リストをまたいで「特に大事なもの」を集約したいとき |
| タグ(#仕事 など) | リストを越えて分類・検索する | 状況別に横断して絞り込みたいとき(iCloudアカウント必須) |
| サブタスク | 1つの項目を小さな手順に分解する | 大きなタスクを段階管理したいとき |
| マイリスト | 用途別に手動でまとめる | 「仕事」「プライベート」で振り分けたいとき |
| スマートリスト | 条件に合う項目を自動で集める | 「期限が今日」「フラグ付き」を自動表示したいとき |
マイリストは手動で振り分けるのに対し、スマートリストはタグ・日付・場所などの条件で自動的に項目が集まります。1つの項目を複数のマイリストには入れられませんが、スマートリストなら条件次第で複数に同時表示されます。
買い物には専用の買い物リストが便利です。リストタイプで「買い物リスト」を選ぶと、項目が「農産物」「精肉」「冷凍食品」などへ自動分類されます(iCloudの有効化が必要)。完了したタスクは左の丸印をタップすれば実行済みになり、「実行済みを表示」から後で確認できます。
Android(Google Keep)でリマインダーを設定する方法
Androidには専用のリマインダーアプリがなく、Google Keepのメモにリマインダーを付ける形が基本です。設定した内容は、KeepだけでなくGoogle ToDoリストやGoogleカレンダーからも確認できます。
- Google Keepでメモを開く(または新規作成する)
- ベルのアイコン(リマインダーを追加)をタップする
- 「今日」「明日」「翌週」から選ぶか、「日付と時間を選択」で任意の日時・繰り返しを指定する
- 設定を保存する
通知音は、メモの通知設定から「リマインダー」「サウンド」と進むと変更できます。なお、以前のKeepにあった場所ベースの通知は現在は廃止されており、今は時間による通知が中心です。場所通知に頼っていた人は、時間ベースの運用に切り替える必要があります。
Googleカレンダーと連携させる方法
Googleカレンダーは、予定そのものに通知(リマインダー)を付けられるため、スケジュール管理とリマインダーを1つにまとめられます。予定を作成する際、通知のタイミングを「5分前」「前日」などから指定するだけです。複数の通知を重ねることもできます。
私はAndroidを使っていますが、リマインダー専用アプリは使わず、このGoogleカレンダーとの同期だけで運用しています。理由はシンプルで、アプリを増やすほど確認する場所が分散し、かえって見落とすからです。すでに毎日開くカレンダーに予定も通知も集約してしまえば、見る場所は1つで済みます。
ツールを増やすより、すでに見ている場所に集約する。これが、私が試行錯誤の末にたどり着いた一番こぼれにくいやり方です。
PC・他アプリでリマインダーを設定する方法(Slack・Outlook・Notion)
リマインダーはスマホだけでなく、PCで使う業務ツールにも備わっています。仕事中に思いついたことを、その場で使っているツールに登録できると、メモへの転記が不要になります。代表的な3つを紹介します。
| ツール | 設定方法 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Slack | メッセージ入力欄で /remind コマンドを使う(例:/remind me 明日10時 報告) |
チャット中のタスク化、繰り返し通知 |
| Outlook | 予定やタスクに「アラーム(通知)」を設定する | メール・予定と一体での管理 |
| Notion | 日付プロパティで @リマインド を指定する |
データベースやプロジェクト管理との連動 |
これらは、すでにそのツールを業務の中心に使っている場合に効果を発揮します。逆に、ふだん使っていないツールにリマインダーだけ仕込んでも、通知に気づけません。普段いちばん長く開いている画面に集約するのが、見落としを防ぐ基本です。
【目的別】リマインダーの活用事例
リマインダーは、使う場面ごとに「何を・いつ知らせるか」の設計が変わります。ここでは仕事・プライベート・学習・フリーランス業務の4つの場面で、具体的な使い方を紹介します。自分の生活に近いものから取り入れてみてください。
仕事(会議・締め切り・報告)
仕事では、自分の意志ではコントロールしにくい「相手のある予定」にリマインダーが効きます。会議の開始前、提出物の締め切り前、定例報告の直前など、タイミングを逃すと影響が大きいものを優先して設定します。
たとえば会議なら「開始15分前に資料を最終確認する」、締め切りなら「当日朝ではなく前日の夕方に着手を促す」といった形です。当日通知だけでは、気づいたときには手を動かす時間が残っていないことがあります。行動に移す余白を見込んで、少し早めに鳴らすのがコツです。
プライベート(誕生日・記念日・買い物)
プライベートでは、頻度が低く忘れやすい予定こそリマインダーの出番です。年に一度の誕生日や記念日は、思い出すきっかけが日常にないため、繰り返し設定で前もって知らせると安心です。
買い物は、時間より場所と相性がよい場面です。スマホの買い物リスト機能を使えば、必要なものを思いついたときに書き留めておけます。iPhoneなら項目が自動でカテゴリ分けされるため、店内で探す手間も減ります。
学習(試験勉強・課題提出)
学習では、締め切りから逆算した中間リマインダーが継続を支えます。提出日そのものだけでなく、「3日前に見直し」「1週間前に着手」と段階を分けて設定すると、直前に慌てる事態を防げます。
毎日の学習習慣をつくりたい場合は、決まった時刻の繰り返しリマインダーが有効です。ただし通知を出すだけでは続かないため、習慣化の工夫と組み合わせる必要があります。この点は後の章で詳しく扱います。
フリーランスの業務(クライアント別・納期・請求)
フリーランスにとって、納期や請求の管理ミスは信用に直結します。私は9年フリーランスとして在宅で働いていますが、ここで重要なのは「すべてをリマインダーに入れない」ことだと考えています。
具体的には、リマインドするのはイレギュラーな打ち合わせ・セミナー・どうしても外せない用事の3種に絞っています。定常的な作業まで全部入れると、設定する作業自体が増えて、かえって肝心なものを取りこぼすからです。クライアントワークでは、相手の都合で割り込む予定や、月末の請求のように頻度が低くて忘れやすいものだけを、確実に鳴らす対象にしています。
なぜ絞ると実行できるのか。その理由は、次の章の「実行力に変える5原則」で掘り下げます。
設定しても忘れる人へ|リマインダーを「実行力」に変える5原則
リマインダーを設定しても実行できないのは、意志の弱さではなく設定の仕方に原因があります。
私自身、数を増やすほど設定漏れが増えた反省から、通知を行動に変える5つの原則にたどり着きました。
原則1 未来の自分への明確な指示書として書く
リマインダーは、設定した時点の自分から、未来の自分へのメッセージです。受け取った未来の自分が迷わず動けるよう、内容は具体的に書きます。
「資料作成」ではなく「A社向け提案資料のドラフト作成(目安60分)」のように、何をどれだけやるかが一読で分かる状態にします。通知を見た瞬間に行動へ移れるかどうかは、この一文の明確さで決まります。曖昧な指示は、結局「あとで考える」を生み、先延ばしの入り口になります。
原則2 行動が起こるトリガーと紐づける
時間だけで設定するより、その行動が実際に必要になる状況と結びつけると、自然に実行できます。リマインダーは「思い出すきっかけ」を設計する道具だと考えると使い方が変わります。
たとえば「A社訪問前に資料を確認する」なら、予定の直前に通知を置きます。場所による通知に対応するツールなら、「特定の場所に着いたら」をきっかけにもできます。適切なタイミングで鳴ることが、行動の確実性を高めます。
原則3 GTDに学ぶ「気になること」の書き出し
頭の中に「あれもやらなきゃ」を溜め込むほど、集中力は奪われます。デビッド・アレン氏が提唱するGTD(Getting Things Done)では、頭にある未完了のタスクをすべて信頼できるシステムに書き出すことを勧めています。
リマインダーツールをその受け皿の1つとして使い、大小を問わず気になることを捕捉します。「何か忘れているかも」という不安から解放されると、目の前の作業に集中できます。GTDの考え方はGTDとは?タスク管理を超えた思考の整理術で詳しく解説しています。書き出しを漏れなく行う方法はトリガーリストの作り方も参考にしてください。
原則4 定期的な棚卸しでシステムを腐らせない
一度設定したリマインダーも、状況の変化で不要になります。完了済みの通知が鳴り続けたり、優先度が変わった項目が残ったままだと、通知そのものが「うっとうしいもの」に変わってしまいます。
これを防ぐには、週に一度など定期的にリストを見直し、不要なものを削除・修正する棚卸しの習慣が欠かせません。この見直しの場で「今の設定は機能しているか」を点検し、合わなくなった部分を調整していくと、システムは常に使える状態に保たれます。
原則5 自分仕様に最適化する
世の中には多くのリマインダー活用術がありますが、誰にでも当てはまる唯一の正解はありません。原則やテクニックを参考にしつつ、最後は自分の仕事内容・生活・性格に合う形へ調整することが重要です。
私の場合、その最適化の答えが「絞る」でした。リマインドするのはイレギュラーな打ち合わせ・セミナー・どうしても外せない用事の3種だけ。何でも詰め込むのをやめ、本当に外せないものだけに通知を集中させたことで、ようやく「設定したものは実行できる」状態になりました。ツールに振り回されるのではなく、自分が続けられる形を主体的に選ぶ。これが、長く機能する仕組みの条件です。
成果に繋がるリマインダーの実践テクニック5選
5原則を踏まえたうえで、日々の運用に落とし込む具体的なテクニックを5つ紹介します。どれも明日から試せるものばかりです。気になったものを1つだけ取り入れるところから始めてください。
テクニック1 |タスク登録を習慣化する
リマインダー活用が続かない最大の理由は「入力が面倒」だからです。この最初のハードルを下げる工夫が、習慣化の鍵になります。
多くのツールには入力を効率化するクイック追加機能があります。スマホのウィジェットをホーム画面に置けば、すぐ入力画面を呼び出せます。音声入力やメールからの登録に対応したツールもあります。思いついたことを、その場で最も手間のかからない方法で登録する流れを作りましょう。登録の手軽さが、原則3の「気になることの書き出し」を確実にします。
テクニック2 |通知ノイズを撃退する
リマインダーは多すぎると、重要な通知が埋もれます。これを防ぐには、通知の数と出し方を意図的に設計することが必要です。
私が痛感したのは、PCでの通知の埋もれやすさです。Windowsで作業していると、ポップアップ通知が重なったときに「○件の通知」とまとめられ、過去のものが表に出てこなくなります。その結果、確認したはずの通知を見落とすことが何度かありました。通知は多いほど効くのではなく、多いほど一つひとつが埋もれる——これが実感です。
対策はシンプルで、通知の総量を増やさないことに尽きます。私は前章の通り、本当に外せない予定だけに通知を絞ることで、そもそも埋もれるほどの数を出さない運用にしました。そのうえで、タスクの重要度に応じて優先度を設定し、集中したい時間帯は集中モードで緊急度の低い通知を一時的に止めます。通知された作業に集中する時間管理術として、ポモドーロテクニックを組み合わせるのも効果的です。
テクニック3 |リスト・タグで分類する
リマインダーが1つのリストに溜まると、目的のものを探しにくくなります。迷子を防ぐ鍵は、効果的な分類です。
まず「仕事」「プライベート」「買い物」といった文脈でリストを分けます。フリーランスならクライアントごと、チーム利用ならプロジェクトごとが一般的です。さらにタグを使えば、リストを横断して整理・検索できます。「#外出時」「#要確認」などを付けておくと、特定の状況のリマインダーだけを素早く抽出できます。
テクニック4 |サブタスクと繰り返しを使う
大きなタスクや定型業務は、そのまま設定すると着手しにくかったり、毎回登録するのが手間だったりします。ここで効くのが、サブタスクと繰り返し設定です。
「イベント企画」のような大きな仕事は、サブタスクで小さなステップに分解すると、全体の見通しがよくなり着手しやすくなります。「毎月の経費精算」のような定型業務は、繰り返しリマインダーにすれば設定の手間が消え、ルーチンの実行漏れを防げます。多くのツールが「毎週月曜」「毎月最終営業日」などの複雑な繰り返しに対応しています。
テクニック5 |小さく始めて定着させる
新しい活用術を導入するとき、最初から完璧を目指すと挫折します。大切なのは、小さく始めることです。
この記事で紹介した原則やテクニックの中から、「これならできそう」と思えるものを1つだけ選んで試してみてください。新しいツールを導入する場合も、いきなり全機能を使おうとせず、基本機能だけに絞ります。「仕事の締め切り管理だけ」を1週間試す、といった形で十分です。小さな成功体験の積み重ねが、習慣の定着につながります。
【目的別】おすすめリマインダーツール
標準のリマインダー機能で物足りなくなったら、専用ツールの出番です。ここでは用途の異なる3タイプを、それぞれの強みと弱点を添えて紹介します。万人向けの正解はないので、自分の使い方に合うものを選んでください。
自分に合うツールを選ぶ3つの問いかけ
具体的なツールを見る前に、次の3つを自問すると候補を絞れます。最優先したい機能はシンプルさか多機能性か、利用環境はどうか(デバイス・チーム共有・既存ツール連携)、そして予算は無料か有料か。この3点の答えが、選択の軸になります。
統合型 ── Amplenote
Amplenoteは、ノート・タスク・カレンダーを1つに統合したツールです。情報のインプットと行動の管理を1か所で完結させたい人に向いています。私自身、1,000以上のドキュメントをAmplenoteに登録し、文書作成からタスク管理まで日常業務の中心に使っています。
最大の魅力は、メモから生まれたタスクをその場で作成し、カレンダーに表示できる自然な連携です。タスクの重要度を測る独自の「Task Score」が優先順位づけを助けてくれます。一方で、インターフェースが英語である点、無料プランには機能制限と商用利用不可の制約がある点は、導入前に理解しておく必要があります。Proプランは年払いで月$5.84からで、私はこの金額なら投資する価値があると判断して継続しています。
情報(ノート)と行動(タスク・予定)を一元管理したい人、知識をノート間でつなげて深めたい人。英語ULに抵抗がなければ、強力な「実行システム」の基盤になります。
タスク管理特化 ── Todoist
Todoistは、タスク管理に機能を絞った洗練されたツールです。多機能さより「タスクを整理して実行する」本質に集中したい人に向いています。シンプルで直感的な操作性が最大の強みです。
自然言語での入力(「毎週金曜 #会議」で繰り返しタスクを設定)に対応し、慣れると登録が高速です。100を超える外部サービスと連携でき、GoogleカレンダーやSlackと組み合わせて強力なワークフローを作れます。ただし、無料プランではリマインダー機能やフィルターに制限があり、フル活用には実質的にプロプラン(年払いで月$4から)が必要です。詳しい活用法と限界はTodoistの使い方|月100記事を管理して見つけた活用法と限界で解説しています。
シンプルで直感的な操作を最優先する人、タスク入力の速さを重視する人、他ツールとの連携を多用する人。
特定用途・無料 ── Heptabaseほか
特定の目的やコストを重視するなら、別の選択肢もあります。Heptabaseは、無限に広がるホワイトボード上にノートやPDF、Web記事を配置してつなげる、思考の視覚化に特化したツールです。
複数の資料を統合して新しい洞察を得たい研究者・学生・ライターには、その価値は大きいでしょう。ただし、汎用的なリマインダーや単純なタスク管理には向きません。無料プランがなく、料金も他のノートアプリより高めです(年払いで月$8.99から)。あくまで知識の整理・学習・アイデア創出という目的に特化したツールだと理解して選ぶ必要があります。コストをかけたくない場合は、Microsoft OneNoteのように基本無料で使えるツールも候補になります。
どのツールを選ぶにせよ、前章までの原則は変わりません。ツールはあくまで手段であり、本当に外せないものに絞って確実に実行する、という運用の軸が土台になります。
リマインダーを使う上での注意点
便利なリマインダーにも、頼りすぎると逆効果になる落とし穴があります。ここでは特に意識したい2つの注意点を挙げます。いずれも「絞って使う」という本記事の方針と表裏一体です。
使い過ぎは通知を無力化する
リマインダーは、増やすほど一つひとつの効き目が薄れます。通知が日常的に大量に鳴る状態が続くと、脳がそれを「いつものこと」として処理し、本当に重要な通知まで素通りさせてしまうからです。
これは、私がWindowsの通知の埋もれで経験したことと同じ構造です。数で押すのではなく、外せないものに絞って鳴らす。そうして初めて、通知は「行動の合図」として機能します。設定する前に「これは本当にリマインダーで知らせる必要があるか」を一度問う習慣が、無力化を防ぎます。
記憶力の代わりではなく、補助として使う
リマインダーは記憶の補助であって、記憶そのものの肩代わりではありません。何でも通知任せにすると、自分で予定を把握する感覚が薄れ、ツールが手元にないときに何も思い出せなくなる恐れがあります。
大切なのは、頭の中の全体像は自分で持ちつつ、忘れると困る一点をリマインダーに預けるという役割分担です。リマインダーに丸投げするのではなく、自分の段取りを支える道具として位置づけると、長く健全に使えます。
リマインダーのよくある質問(FAQ)
リマインダーについて検索でよく寄せられる疑問に、一問一答で答えます。基本の確認から実践的な悩みまで、気になる項目から読んでください。
リマインダーとは何ですか?
指定した日時や場所になると、予定やタスクを通知で知らせてくれる機能です。「思い出す」という行為を自分の記憶に頼らず、デバイスに肩代わりさせる仕組みで、スマホやPCに標準で備わっています。
リマインダーとタスク(ToDo)の違いは?
リマインダーは「いつ知らせるか」、ToDoは「何をやるか」に重きを置きます。ToDoはやることを一覧で管理するのが得意で、リマインダーは適切なタイミングで通知するのが得意です。多くのツールでは両者が一体化しており、厳密に区別せず使えます。
リマインダーが鳴らない・通知が来ないときは?
まず端末の通知許可と、アプリ個別の通知設定を確認してください。OSの集中モードやマナーモードが通知を止めている場合や、アプリのバックグラウンド動作が制限されている場合もあります。設定したアカウント(iCloudやGoogle)と通知を受け取る端末が一致しているかも確認するとよいでしょう。
リマインダーを毎日同じ時間に設定するには?
繰り返し設定で「毎日」を選べば、同じ時刻に自動で通知されます。iPhone・Android(Google Keep)・Googleカレンダーのいずれも、日時設定時に繰り返しの頻度を指定できます。ただし、毎日の通知だけで習慣が続くとは限らないため、習慣化の工夫と組み合わせるのが効果的です。
リマインダーを設定しても実行できないのはなぜ?
多くの場合、設定する数が多すぎることが原因です。私自身、打ち合わせのたびに設定していた時期は、数を増やすほど登録作業が追いつかず、かえって設定漏れが増えました。本当に外せない予定だけに絞ると、設定も実行も確実になります。詳しくは本記事の「実行力に変える5原則」を参照してください。
通知が多すぎて見落としてしまいます。どうすれば?
通知の総量を減らすことが最も効果的です。私はWindowsで通知が「○件」とまとめられ、過去分が埋もれて見落とした経験から、外せないものだけに通知を絞る運用に変えました。あわせて優先度の設定や集中モードを使い、緊急度の低い通知を一時的に止めるのも有効です。
まとめ|リマインダーを「見張り役」から「頼れる参謀」へ
リマインダーは、締め切りを告げる見張り役ではなく、実行を支える頼れる参謀になり得ます。鍵は、何でも詰め込まず、本当に外せないものだけに絞ることでした。
私自身、数を増やすほど設定漏れが増えた失敗を経て、イレギュラーな予定だけに絞る運用にたどり着きました。完璧な手法より、自分が続けられる仕組みを選ぶ。まずは「これならできそう」と感じた原則を1つだけ、明日から試してみてください。
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