Evernoteが使いにくい、と感じていませんか。料金の値上げ、動作の重さ、独特のUI——理由を挙げればきりがありません。
フリーランス在宅ワーク歴9年の私も、かつてEvernoteに仕事のドキュメントをすべて集約しようとしていました。
ですが手放す決定打は、料金でも重さでもありません。あるログインミスをきっかけに、取り返しのつかないことが起きたのです。
この記事では、使いにくいと言われる理由を2026年の最新状況で整理し、使い続けるべきか乗り換えるべきか、同じ失敗を避ける方法まで、私の実体験からお伝えします。
この記事のポイント
Evernoteを使い続けるか乗り換えるかは、あなたが何を重視するかで決まります。ただし、どちらを選んでも先に必要な備えが一つあります。
- 料金・動作・UIへの不満が中心なら、運用や設定を見直すことで使い続けられます
- データの預け先に不安があり、月額にも納得できないなら、マークダウン対応の軽量なノートアプリへの乗り換えが向いています
- 続ける場合も乗り換える場合も、まずバックアップを取り、自分のデータを手元に持てる状態にしておくことが最優先です
最終更新:2026年6月14日
Evernoteが使いにくいと感じたら|続ける人・手放す人の分かれ道
Evernoteは、料金やUIへの不満が中心なら使い続ける価値が残りますが、データを安全に預けられるかに不安があるなら、早めに乗り換えたほうが後悔しません。
ひとくちに使いにくいと言っても、その不満が運用で消えるものか、仕組み上どうにもならないものかで、取るべき行動は変わります。
まず、自分がどちらに当てはまるかを整理してみてください。
| 判断軸 | 使い続けるべき人 | 手放したほうがいい人 |
|---|---|---|
| 不満の中心 | 料金・UI・動作の重さ(運用で改善できる) | データの安全性・月額の妥当性(仕組み上変わらない) |
| 使い方 | メモ中心で、ノートはそれほど多くない | 仕事のデータを丸ごと集約している |
| 重視するもの | Webクリップや既存ノートを使い続けたい | 書く速さと、データを手元に持てる安心 |
分かれ目は、その不満が改善できる種類かどうかです。料金や動作の重さ、UIの複雑さは、プランの見直しや設定の工夫である程度やわらげられます。
一方で、自分のデータを一つのサービスに預けきることのリスクは、運用では消えません。私がEvernoteを手放したのも、まさにこの一線を越えたからでした。その経緯は、このあと詳しくお話しします。
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ツールの乗り換えを考えている一番の理由は?
よければ一言。乗り換え先が決まらない理由でも。
ありがとうございます。同じ答えの人が、ここにいます。
Evernoteが使いにくいと言われる6つの理由【2026年版】
Evernoteが使いにくいと言われる背景には、料金の値上げから動作の重さ、独特の操作性まで、性質の異なる6つの理由があります。
重要なのは、このうち運用で改善できるものと、仕組み上どうにもならないものが混ざっていることです。順番に整理します。
料金プラン再編による実質的な値上げ
最も大きな理由は、2025年のプラン再編で実質的な値上げが起きたことです。従来のPersonal・Professionalは、それぞれStarter・Advancedへと名称が変わりました。
上位のAdvancedは年17,899円(月払いなら月1,799円)です。これは旧Professional(年12,400円前後)から約44%、2023年のPersonalプラン(年9,300円)と比べると約9割の値上げにあたります。
さらに無料プランは、2026年6月時点でノート50個・ノートブック1個・同期1台・月間アップロード250MBまで縮小し、安価なStarterもノート上限が150,000枚から1,000枚へと大幅に引き下げられました。長く使ってきた人ほど、ある日突然この制限にぶつかります。
独特で分かりにくいUI
二つ目は、操作画面が独特で分かりにくいことです。メニューやツールバーにボタンが多く、初めて触れる人はどこに何があるのか把握しづらく感じます。
とくに文章を速く書きたい人には、マークダウン記法が一般的な書き方と異なる点が引っかかります。標準的なマークダウンに慣れているほど、かえって手が止まります。マークダウンそのものについてはマークダウン完全ガイドで解説しています。
動作の重さと同期エラー
三つ目は、動作の重さと同期エラーです。画像や動画など容量の大きいファイルを多く保存していると、起動や検索のたびに待たされる場面が増えます。
同期エラーが起きると、編集した内容が反映されなかったり、どの端末の状態が最新か分からなくなったりします。複数の端末で使う人ほど、この不安定さは見過ごせません。
オフラインでできることの少なさ
四つ目は、オフラインでできることが限られる点です。基本的にオンライン利用が前提で、事前に同期していないノートはオフラインで開けず、新規作成や編集にも制限がかかります。
外出先や電波の弱い場所で使うことが多い人は、この制限がそのまま使いにくさにつながります。何がオフラインでできて何ができないかは、Evernoteはオフラインで使える?オフライン機能を徹底解説で詳しくまとめています。
煩雑になりやすいタグ管理
五つ目は、タグ管理が煩雑になりやすいことです。自由にタグを付けられる反面、数が増えると重複や表記ゆれが生まれ、親子関係で階層を整理することもできません。
整理のために入れたタグが、かえって散らかる原因になりがちです。命名ルールを自分で決めて運用する手間がかかります。
機能過多と、AI追加後も残る不満
六つ目は、機能が多く、使いこなすまでに学習コストがかかることです。多機能ゆえに、どれを使えばよいか分からず持て余す人もいます。
近年はAI検索やAI編集といった新機能も加わりました。ただ、これらは料金や動作、データの扱いといった従来の不満そのものを解消するものではありません。機能が増えるほど、自分に必要な使い方を見極める負担はむしろ増えます。
ここまでが、日常的に感じる使いにくさです。ただ、私が最終的にEvernoteを手放したのは、これらのどれとも違う理由でした。
データが消えた日|私がEvernoteを手放した理由
私がEvernoteを手放した本当の理由は、料金でも機能でもありません。2023年、たった一度のログインミスをきっかけに、保存していたデータの大半を失ったからです。自分のミスが招いた出来事ですが、ノートアプリを選ぶ誰にとっても他人事ではない教訓が残りました。
一度のログインミスでデータを失った経緯
当時の私は、仕事で作るドキュメントの作成も保存も、すべてEvernoteに一本化しようとしていました。GoogleアカウントでログインしてEvernoteを使い、原稿も資料もそこに集約していたのです。
ある日、誤って別のGoogleアカウントでログインしてしまい、元のアカウントに戻せなくなりました。サポートに何度連絡しても私のアカウントは戻らず、別に控えていた一部を除いて、集約したデータは実質的に取り戻せなくなりました。
この失敗から私が変えたこと
この出来事は、私のツール選びを根本から変えました。どれだけ訴えてもアカウントは戻らず、一度の間違いで積み上げたものが消えた事実を、受け入れるには時間がかかりました。
学んだのは、Evernoteの良し悪しではありません。ログインの入口と保存するデータを一つのサービスに重ねると、入口を失った瞬間にすべてを失うということです。これは2023年の体験で、いまの復旧対応は異なる可能性がありますが、リスクの構造自体はどのサービスでも同じです。
それ以来、私はデータを一箇所に預けきるのをやめました。大切なファイルは必ず複数の場所に持ち、いまの使い方は、このときの後悔から組み立て直しています。
乗り換えても使い続けても先に固めるべきデータの守り方
Evernoteを続けるにしても乗り換えるにしても、最初にやるべきことは一つです。自分のデータを、いつでも取り出せて一箇所だけに依存しない状態にしておくことです。ログインの入口とデータの置き場所を一つのサービスに重ねていた私の失敗を踏まえ、次の二点を先に整えておきましょう。
3-2-1ルールでのバックアップ
一つ目は、バックアップを複数の場所に持つことです。データのコピーを3つ持ち、2種類以上の媒体に分け、そのうち1つは別の場所に保管する——いわゆる3-2-1ルールです。
クラウドだけ、あるいはパソコンだけという一箇所での保存をやめれば、片方が使えなくなっても手元にデータが残ります。具体的なやり方は3-2-1バックアップルールの実践方法でまとめています。
ログイン手段とデータの切り離し
二つ目は、ログイン手段とデータを一蓮托生にしないことです。とくにGoogleなどの外部アカウント連携でログインしている場合、そのアカウントにトラブルが起きると、中のデータごと締め出される可能性があります。
使っているサービスから、いつでもデータをエクスポートできるかを確認しておきましょう。手元に書き出して置ければ、たとえそのサービスを離れても、積み上げたものは失われません。
この備えができていれば、続けるのも別のツールへ移るのも安心して選べます。では乗り換えるなら何が候補になるのか。私が実際に移った先を、次に紹介します。
失敗は、音を立てずに起きます
データを失った日のことは記事に書いたとおりです。ただ、あの手の失敗はたいてい静かに起きます。壊れたことに気づけないもののほうが、あとで高くつきました。その見つけ方を無料メールで書いています。
登録は無料です。5日間のメール配信後は週1回に切り替わり、いつでも解除できます。
Evernoteが使いにくい人の乗り換え先|用途別の選び方
Evernoteが使いにくいと感じたときの乗り換え先は、何を重視するかで変わります。私自身はEvernoteを離れ、書く作業はAmplenote、考える作業はObsidianに落ち着きました。用途別に、候補となるツールを挙げていきます。
書く作業が中心ならAmplenote
原稿やドキュメントを書くことが中心なら、私が移った先であるAmplenoteが候補です。
マークダウンに対応していて、Evernoteのときより文章を書くスピードが目に見えて上がりました。月$5.84のプランで、1,000以上のドキュメントを管理しています。
ただしAmplenoteは月額制で、日本語の情報がまだ少ないのが弱点です。完全に無料で使いたい人や、日本語のサポートを重視する人には向きません。
使い勝手や設定はAmplenoteの使い方で詳しく紹介しています。
考える作業を重視するならObsidian
アイデアや知識を整理する作業が中心なら、Obsidianが向いています。データが手元のローカルファイルとして残るため、サービス側のトラブルでデータごと失う心配がありません。一本化の失敗を経験した私にとっては、この安心感が大きな決め手でした。
個人利用は無料ですが、複数端末の同期には有料プランか自前の設定が必要で、最初の準備に少し手間がかかります。すぐに使い始めたい人や、設定をいじりたくない人には不向きです。
データベースやチームで使うならNotion
タスクやデータベースをまとめて管理したい、チームで共有したいなら、Notionが候補です。ただし機能が多いぶんUIが複雑で、動作の重さを感じる場面もあります。Notionの使いにくさはNotionが使いにくいと感じる理由で整理しています。
なお、私はHeptabaseも試しましたが、自分の使い方には合わず半年で解約しました。ここで挙げた以外も含めた詳しい比較は、Evernoteの代わりになるおすすめノートアプリにまとめています。
よくある質問
Evernoteの使いにくさをめぐって、料金やサービスの今後、乗り換えについてよく寄せられる疑問をまとめました。
Evernoteが重いのはなぜ?軽くする方法は?
動作が重い主な原因は、容量の大きいファイルやノートの増えすぎです。画像や動画を多く保存しているほど、起動や検索に時間がかかります。使わないノートを整理する、不要なアプリを閉じる、再起動するといった対処で改善する場合があります。それでも重いなら、より軽量なアプリへの乗り換えも選択肢です。
Evernoteはサービス終了する?
2026年6月時点で、Evernoteがサービスを終了するという公式発表はありません。2023年に運営会社が変わり、日本法人の撤退や値上げが話題になったため、終了を心配する声が増えました。ただしサービス自体は継続しており、AI機能の追加など更新も続いています。
Evernoteが改悪・評判が悪いと言われるのはなぜ?
主な理由は、値上げと無料プランの大幅な縮小です。2025年の再編で料金が上がり、無料プランはノート数や同期端末が厳しく制限されました。長く無料で使ってきた人ほど不満を感じやすく、他のアプリへ移る動きにつながっています。
アカウントを間違えると、Evernoteのデータは消える?
ログインするアカウントを取り違えると、データにアクセスできなくなることがあります。私は2023年、誤って別のGoogleアカウントでログインし、元のアカウントに戻せず、集約していたデータの大半を取り戻せませんでした。こうした事態を防ぐには、日頃からデータを複数の場所にバックアップしておくことが重要です。
Evernoteは無料でどこまで使える?
2026年6月時点の無料プランは、ノート50個・同期1台までと制限が厳しめです。ノートブックは1個、月間アップロードは250MBまでに絞られています。ライトなメモ用途なら無料でも足りますが、複数端末で本格的に使いたい場合は有料プランが必要になります。
Evernoteから乗り換えるなら何がいい?
重視することによりますが、書く作業ならAmplenote、考える作業ならObsidianが候補です。私自身はこの2つに乗り換え、書くスピードとデータの扱いやすさが大きく改善しました。データベースやチーム利用ならNotionも候補です。用途に合うものを選ぶのが、失敗しないコツです。
まとめ|まず守るべきは自分のデータ
Evernoteの使いにくさには様々な理由がありますが、本当に大切なのは、どのアプリを使うにせよ、自分のデータを一箇所に預けきらないことです。まずデータを守り、優先順位に合うツールを選べば、答えは自然と出てきます。
ノートアプリ全般の選び方はノートアプリの選び方ガイドも参考にしてください。
失敗は、音を立てずに起きます
データを失った日のことは記事に書いたとおりです。ただ、あの手の失敗はたいてい静かに起きます。壊れたことに気づけないもののほうが、あとで高くつきました。その見つけ方を無料メールで書いています。
登録は無料です。5日間のメール配信後は週1回に切り替わり、いつでも解除できます。
