フリーランスになりたいのに、「自分にできるのか」という不安で止まっていませんか。
私は2017年に会社員の営業職を辞めて、フリーランスのWebライターになりました。
独立したとき、自信はなんとなくありましたが、同じくらいの不安もありました。
自信がついたと感じたのは、独立して何年もたち、個人で有名企業の案件を取れるようになってからです。
自信は、独立する前に準備してつくものではありませんでした。
フリーランスになる自信は、独立前ではなく、取引した相手の実績のあとにつきます。
- 自信がない正体は、案件・収入の波・スキル・事務の4つの不安です
- 応募が落ちるのは普通です。仕事を受けている人の51%が「通るのは2割以下」と答えています
- 自信がないまま始めるなら、生活費の備え・できることの書き出し・副業での1件目の3つを先にそろえます
最終更新:2026年10月11日
フリーランスになる自信がないのは普通のこと
独立前に自信がないのは、珍しいことではありません。
すでに独立している人でも、不安を抱えたまま働き始めています。
フリーランス1,000名への調査では、働き始めた当初に「特に不安はなかった」と答えた人は13.8%だけでした。
不安の1位は「収入に波がある・不安定」で、48.7%です。
(出典:マイナビ「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」)
当サイトが2026年8月に行った調査では、クラウドワークスで仕事を受けている41名のうち73%が「やめようかなと思うことがある」と答えました。
仕事を受けている人でも、自信より不安のほうが近くにあります。
自信がないことは、独立に向いていない証拠ではありません。
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フリーランスを辞めたい、と思うのはどのくらいの頻度ですか?
よければ一言。そう思う瞬間はいつか。
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フリーランスの自信がない4つの正体
「自信がない」の中身は、4つの不安に分けられます。
どれが一番大きいかで、先に整えることが変わります。
案件が取れるかわからない
仕事を取れるかどうかは、独立前の大きな不安です。
会社員のときは、仕事は誰かが割り振ってくれました。
独立すると、仕事を見つけるところから自分で始めます。
独立した人の調査でも、働き始めた当初に「仕事を見つけることが困難」と不安に思っていた人が26.0%いました(出典:マイナビ「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」)。
不安の正体は「どこで、誰に、何を提案するか」が決まっていないことです。
応募する場所を1つ決めるだけで、この不安は小さくなります。
収入の波が怖い
毎月の給料がなくなり、月ごとに売上が上下します。
依頼が安定したと感じるまでの期間は、平均31.3か月という調査があります(出典:マイナビ「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」)。
怖いのは波そのものより、波が来たときの備えがないことです。
生活費の何か月分を持っているかが分かれば、怖さの大きさも決まります。
売れるスキルがない気がする
スキルがない気がするのは、他人と比べているからです。
経験は、誰のどんな困りごとを解決できるかで書き直すと、売れる形になります。
私が独立したとき持っていたのも、営業の経験と、Webの簡単な実務経験だけでした。
確定申告や請求が不安
請求書、帳簿、確定申告は、自分で行います。
働き始めた当初に「確定申告など事務処理が手間」と不安に思っていた人は31.9%でした(出典:マイナビ「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」)。
社会保険の違いも見落としやすい点です。独立前に「傷病手当金がない」ことを知らなかった人は48.0%でした(出典:フリーランス協会「フリーランス白書2026」)。
ただし、会計ソフトや税務署の相談窓口を使えば、1人で抱え込まずに済みます。
最初の1年は、取引の記録を毎月まとめるだけでも、申告の負担が大きく減ります。
フリーランスの自信がないまま独立した私の経験
ここからは、私が実際に独立したときの気持ちと、自信がついた時期を書きます。
自信がないまま始めても、続けることはできました。
ただ、不安の扱い方を間違えると、別の問題が起きました。
「もう少しスキルをつけてから」と、独立の時期を何度も先に延ばしている。
応募して落ちたら、自分には価値がないと決まってしまう気がする。
だから、応募する前に準備ばかりしている。
当サイトの調査では、仕事を受けている人の51%が「応募が通る割合は2割以下」と答えました。
落ちることは、あなたに価値がないという意味ではありません。
仕事を受けている人の半分は、5件に1件も通らない中で働いています。
独立したときの気持ちは「自信も不安も同じくらい」
私は2017年12月、貸会議室の法人営業からフリーランスのWebライターになりました。
自信は、なんとなくありました。
ただ、同じくらいの不安もありました。
独立した時点で、自信が不安を上回っていたわけではありません。
不安を仕事の量で埋めて休めなくなった
不安をまぎらわせるために、私は目の前に常に仕事がある状態にしていました。
仕事が途切れると、不安が大きくなるからです。
その結果、休みを取りにくい状態になっていました。
不安は、仕事の量では消えませんでした。
消えたのは、休む時間のほうでした。
自信がついたのは有名企業の案件を取れるようになってから
自信がついたと感じたのは、個人で一部上場企業をはじめとした有名企業の案件を取れるようになってからです。
明確なきっかけがあったわけではありません。
フリーランスの約5年間で、100社以上と取引し、2,000本以上の記事を書きました。
取引した相手の実績が増えるにつれて、少しずつ「自分の仕事は通用する」と思えるようになりました。
お金の面では、独立して3か月目に、手取りが前職と同じくらいになりました。
それでも、自信がついたと感じたのはもっと後です。
収入が届くことと、自分の仕事が通用すると思えることは、別のものでした。
振り返ると、自信は準備の量ではなく、取引した相手の実績のあとについてきました。
独立前にどれだけ準備しても、自信がつくのは仕事を受けたあとです。
フリーランスの自信は応募の数のあとについてくる
自信をつける近道は、独立前に応募の数を経験しておくことです。
応募の2割しか通らないなら、5件出してやっと1件です。
1件目の報酬を受け取ると、「自分の仕事にお金を払う人がいる」と分かります。
私が最初に応募したのは、ランサーズの案件です。
営業で書いていた提案書の書き方を、応募の文章に使いました。
相手が何に困っているかを最初に書き、自分にできることを短く伝える形です。
単価の高さだけで選ばず、教育関連やBtoBの案件を選んで応募しました。
求められる質が高い分、受けたあとの実績として残りやすかったからです。
落ちた応募は、自分の価値の点数ではありません。
発注する側は、予算、納期、他の応募者との比較で選んでいます。
私は会社員の3年間、記事を発注する側でライターを約100人採用しました。
落とした理由の多くは、応募した人の力とは別のところにありました。【確認】
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自信がないままフリーランスを始める3つの準備
自信がつくのを待たずに始めるなら、先に3つをそろえます。
3つそろえば、不安があっても動けます。
生活費の数か月分を用意する
収入がゼロの月が来ても、生活できる額を先に用意します。
貯金を1か月の生活費で割ると、何か月もつかが分かります。
私も独立前に、生活費の数か月分を用意していました。
お金は1つにまとめず、次の3つに分けて考えると、あといくら足りないかが見えます。
| 分け方 | 中身 | 目安 |
|---|---|---|
| 生活費 | 家賃・食費・光熱費など、収入がゼロでも払うお金 | 1か月の生活費×3〜6か月分 |
| 仕事の道具 | PC・周辺機器・会計ソフトなど | 今あるもので始め、足りない分だけ |
| 営業の費用 | 実績の見本づくり・交通費など | 月1〜3万円×3か月分 |
できることを「誰の困りごとを解決できるか」で書き出す
今の仕事でしてきたことを、10個書き出します。
それぞれを、誰のどんな困りごとを解決できるかに書き直します。
私が独立前に持っていた経験を書き直すと、次のようになります。
| 独立前の経験 | 作業としての書き方 | 困りごとの解決として書き直すと |
|---|---|---|
| 営業 | 提案書を書いていた | 相手の課題を読み取り、通る提案文が書ける |
| 月1回のブログ更新 | 記事を書いていた | 集客のための記事の構成を考えられる |
| Googleアナリティクスの分析 | 数字を見ていた | アクセスの数字から改善点を見つけられる |
| 趣味の小説 | 文章を書いていた | 読みやすい順番で文章を組み立てられる |
作業の名前のままでは、相手は払う理由を見つけられません。
困りごとの解決として書けば、提案文にそのまま使えます。
副業で1件目の報酬を受け取る
会社を辞める前に、副業で1件だけ仕事を受けます。
金額は小さくてかまいません。
1件目を受け取った経験が、独立後の不安を一番小さくします。
クラウドソーシングで、今の仕事の経験が活かせる案件に5件応募してください。
通るのが2割なら、5件で1件の計算です。
落ちた応募は数えなくてかまいません。数えるのは、出した件数だけです。
フリーランスに向いているかの適性チェック
自信がないことは、向いていない根拠になりません。
向き不向きは、性格よりも、足りない部分を仕組みで補えるかで決まります。
次の表で、自分がどちらに近いかを確かめてください。
| 比べること | 向いている傾向 | 補う仕組みが必要な傾向 |
|---|---|---|
| 自己管理 | 締め切りを自分で決めて守れる | 指示がないと何から始めるか迷う |
| 収入の波 | 波がある前提で備えられる | 毎月の収入が変わること自体が強いストレスになる |
| 先が見えないとき | まず手を動かせる | 計画が立たないと動けない |
| 1人の時間 | 1人で作業する時間が苦にならない | 人と一緒でないと気持ちが続かない |
右の列に当てはまっても、独立できないわけではありません。
私自身、自己管理は得意ではありません。
タスク管理の手法を何年も渡り歩き、最終的に自作のChrome拡張で、毎朝3つだけ決める形に落ち着きました。
足りない部分は、仕組みで補えます。
フリーランスに自信が持てないなら会社員を続けるのも選択肢
準備をそろえても不安が大きいなら、今は会社員を続けてかまいません。
独立は、急いで決めるものではないからです。
会社員を続けながら選べる道は、3つあります。
- 副業を続け、実績と貯金を積んでから独立の時期を決める
- 業務委託やリモートの正社員など、裁量の大きい働き方の会社に移る
- 今の会社で経験を積み、「いつ独立するか」だけ先に決めておく
どれを選んでも、独立をあきらめたことにはなりません。
「やめとけ」と言われて迷っている方は、フリーランスはやめとけ?一度やめて会社員に戻った私の経験も読んでみてください。
フリーランスの自信がないときによくある質問
フリーランスになる自信はどうすればつきますか?
仕事を受けて、報酬を受け取ることでつきます。
準備の量では自信はつかないからです。
私は、個人で有名企業の案件を取れるようになってから、自信がついたと感じました。
自信がないまま独立しても大丈夫ですか?
大丈夫です。
私も、自信と不安が同じくらいのまま独立しました。
ただし、生活費の備えと、副業での1件目は先にそろえてください。
独立後の不安はどう扱えばいいですか?
仕事の量で埋めないでください。
不安をまぎらわせるために仕事を詰め込むと、休めなくなるからです。
私は常に仕事がある状態にして、休みを取りにくくなりました。
休む日を先にカレンダーに入れてから、仕事を入れてください。
スキルがなくてもフリーランスになれますか?
なれます。
ただし、何で報酬を受けるかは、独立前に決めてください。
今の仕事の経験を、誰の困りごとを解決できるかで書き直すと、売れる形が見つかります。
独立後の収入はどのくらいで安定しますか?
平均で約2年半かかります。
依頼が安定したと感じるまでの期間は平均31.3か月で、「まだ安定していない」が27.9%で最も多い回答でした(出典:マイナビ「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」)。
継続して依頼してくれる取引先が複数そろうまで、月ごとの波が大きいからです。
最初の1年は、生活費の備えで波を受け止める前提で計画してください。
独立後に取引先とトラブルが起きたらどうすればいいですか?
事実を記録し、落ち着いて連絡を続けてください。
感情で返すと、条件の話ができなくなるからです。
私は、納品後に1件5,000円の報酬を1,000円に減らすと通告され、報酬を受け取らずに取引を終えたことがあります。
海外の取引先から2か月入金がなかったときは、連絡を続けて満額を受け取りました。
2024年11月からはフリーランス法で、発注する側が取引条件を書面などで示す義務があります。
フリーランスは体調を崩したらどうなりますか?
働けない間、収入が止まります。
国民健康保険には、会社員の健康保険にある傷病手当金が原則としてないからです。
独立前に「傷病手当金がない」ことを知らなかった人は48.0%でした(出典:フリーランス協会「フリーランス白書2026」)。
生活費の備えに、働けない月の分も含めて考えてください。
フリーランスに向いていないと感じたらどうすればいいですか?
会社員に戻る道もあります。
私は約5年フリーランスを続けたあと、会社員に戻り、2025年にもう一度独立しました。
一度決めたら戻れない決断ではありません。
まとめ|フリーランスの自信は最初の実績のあとにつく
フリーランスになる自信がない正体は、案件・収入の波・スキル・事務の4つの不安です。
私も、自信と不安が同じくらいのまま独立しました。
不安を仕事の量で埋めて休めなくなり、自信がついたのは有名企業の案件を取れるようになってからでした。
自信は準備の量ではなく、取引した相手の実績のあとについてきます。
まずは今週、5件応募してください。
独立の準備を順番に知りたい方はフリーランスの始め方、スキルがなくて迷っている方はスキルなしフリーランスの始め方、独立前の費用を知りたい方はフリーランスの初期費用をご覧ください。
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