Webライターの依頼費用相場はどのくらい?適正な文字単価とは?
Webライターの費用相場はかなり大きな幅があります。
クラウドソーシングを利用する際には、依頼者側が文字単価を設定できるため、どの程度の金額を設定すればよいのか迷う方が多いのではないでしょうか?
あるいは、コンテンツ制作会社に依頼する場合には、料金表の金額が適正であるか否か迷う場面もあるでしょう。
Webライターの料金はあくまでも目安ですが、価格帯によってスキルや対応できる範囲の幅が大きく異なるのも事実です。
この記事では、Webライターを依頼する場合の料金相場をWeb担当者の方に向けて解説します。特に相場のつかみづらいクラウドソーシングでの募集額についてていねいに解説したうえで、単価を抑えるためのコツや依頼のポイントも解説しています。
プロのライター歴4年・ディレクション歴1年の私が、現場の感覚やリアルな感覚をまじえながら解説しているので、Web担当者の方にはとても参考になるはずです。
クラウドソーシングでの費用相場
ライター募集の相場が最も読みにくいのがクラウドソーシングです。
文字単価の相場は、1円未満から5円以上までかなり幅があります。ライター歴4年の僕も、クラウドソーシングでは文字単価1円未満の案件から文字単価4円まで受注をしたことがあります。
だいたい文字単価0.5円以上支払うと、数件応募が集まるでしょう。文字単価1円以上になると10件以上の応募が集まることも珍しくありません。
ただし、文字単価ごとにライターにはある程度傾向があります。
- 文字単価1円未満:ライターとしての経験が浅い、もしくは高単価での受注ができないライターが大半です。SEOやセールスライティングに沿ったライティングが期待できません。それどころか文章力がおぼつかないことも。
- 文字単価1円~2円:基本的な文章・SEOの基本は押さえているライターが多いです。記事のディレクションや内部SEOが自社でできればこの価格帯のライターに依頼をしても十分な成果を期待できます。ただし、キーワードの選定・競合調査などのディレクションまでできるライターは、この金額ではあまりみつかりません。
- 文字単価2~5円:Webライタープラスアルファの能力をもったライターを募集できます。例えば、専門分野での知識・経験やWeb運用力などです。ブログを投稿するホームページはしっかりとできあがっているものの、ノウハウがなかったり競合が強くて記事を投稿しても太刀打ちできなかったりする場合、この価格帯のライターを募集するとよいでしょう。
- 文字単価5円以上:文字単価5円以上であれば、SEOコンサルティングやコンテンツ制作会社にも依頼できる価格帯になります。あえて、クラウドソーシングにてこの価格帯で依頼をするケースとしては、医師や弁護士などの有資格者を探したい場合や、かなり専門性の高いテーマを依頼するケースが考えられます。
一般的なテーマで執筆を依頼する場合には、文字単価1円前後で募集をかけてディレクションを自社でしっかりするか、2~5円程度で募集をかけてコンテンツ内容についてはライターに責任をもってもらうかのいずれかがオススメです。
ただし、上記の費用相場はあくまでも目安です。文字単価3円で募集をかけても、初心者やあまり成果の出ていないライターが募集をしてくるケースは多々あるので、応募者の実績やスキルは依頼前にしっかりとチェックしましょう。
記事制作会社
記事制作会社に依頼する場合は、文字単価5~10円程度が一般的です。記事1本あたり50,000円というように、記事によって単価が設定されていることもあります。
記事制作会社の場合、単価がしっかりと設定されているので、依頼側としては事前に費用をイメージしやすいです。
ただし、どこまで対応してくれるのかは制作会社によって異なります。画像の選定やWordPress入稿などが別途オプションとなっているか基本料金に含まれている火などにより、トータルの費用は変動します。
また、記事のディレクションやリライトの提案力の差によってWebサイトの集客は大きく変動します。
単価だけではなくトータルでの費用対効果を判断してから依頼すべきか否かを検討することが大切です。
費用相場をふまえてクラウドソーシングでの募集金額の設定方法
相場はあくまでも全体の目安です。したがって、相場が理解できても自社の案件募集をどの程度の金額で設定すればよいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
この章では、費用相場をふまえてクラウドソーシングで失敗しないための募集方法を解説します。
既存の募集をチェックする
自社案件をどの程度の金額で募集すべきか決めかねているときには、競合他社や似たテーマの分野の記事がどの程度の金額で募集されているかを募集済み案件にてチェックしましょう。
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトでは、過去の募集の実績を確認できます。さらに、応募の件数についても確認できるため、同程度の募集をかけたときの反響の予測にも活用できます。
少し低めの文字単価で募集をかけてみる
どの程度のレベルの記事が納品されるのかはライターによって異なります。また、文体などの相性もあるでしょう。
一度も依頼をしたことのない状態だとその感覚もつかみにくいため、まずは気軽な金額設定で募集してみるのもオススメです。
その中で十分な質のライターが見つかれば、継続での執筆を相談することも可能です。
しかし、低めの金額を設定する場合であっても文字単価1円以下での募集は自社にしっかりとノウハウがある場合を除き、あまりオススメしません。
専門性が高くない一般的なテーマであれば文字単価1円以上、やや専門性の高いテーマの場合は2円以上を最低のラインにしましょう。
テストライティングを依頼する
ライターの見極めのためにテストライティングを依頼する方法もあります。
テストライティングを依頼すると、ライターの実力がかなりはっきりとわかります。
過去の実績やポートフォリオなどは、当時のクライアントの校正や修正が入っていることもあり、ライターの文章力と大きく異なるケースがありますが、テストライティングでは生の原稿を提出してもらうことになるためそのような心配は不要です。
テストライティングを依頼する際には、「テスト:1記事あたり〇〇円・本採用後文字単価〇〇円」という形で依頼する形式が一般的です。本採用後の単価を高めにすると、文字単価が低くても応募は集まりやすい傾向にありますが、私のライターとしての考えをいえば報酬の低いテストはあまり受けたいとは思いません。
そもそも、ライティングのテストは明確な基準がないため、低単価のテストはライター側にとってあまりにも不利だからです。同様の考え方をもつライターは少なくないため、ビジネスとして長期的にライターと関係性を構築したい場合は、テストとはいっても文字単価1円以上には設定しておくことをオススメします。
費用相場よりも文字単価を安く抑えるためのポイント(クラウドソーシング)
基本的にWebライティングは、業者に依頼することが増えれば増えるほど費用がかかります。
では、自社でどのようなことができればコストを安く抑えられるのでしょうか?
この章では、特にクラウドソーシングにてWebライターを依頼する際の費用を抑えるためのポイントを紹介します。
SEO知識
Web担当者がSEOに関する知識を把握している場合、以下のことが自社でできるようになります。
- どんなテーマで記事を執筆すべきか?
- 記事の文字数をどのように設定すべきか?
- タイトルや記事の構成をどのようにすべきか?
特に文字単価1円前後のライターは、文章の執筆はできても構成まではできないライターが多いです。構成ができないライターにキーワードのみを渡して記事執筆を依頼すると、イメージとはかけ離れたものができあがることが多いため、自社側で記事の構成まで考えてからライターに依頼されることをオススメします。
Webコンテンツとしての校正知識・作業
Webコンテンツとして好まれる文章には、一般的な文章とは異なる特性があります。
代表的なものをいくつか紹介します。
- 結論ファースト
- 短く簡潔であること
- 見出しや一部分のみを読んでも意味をつかみやすいこと
Webでの執筆経験が少ないライターに依頼すると、小説のような美しい表現を目指す方が多いのですが、小説的な文章はWebの読者からは「まどろっこしい」と思われがちです。
Web担当者が、Webで読まれる文章がどのような文章であるのかを理解することで、そのままWebに掲載できないレベルの記事が投稿されたとしても、自社でリライトして記事を完成させられます。
記事の下準備を自社でおこなう
記事の見出し・小見出しの作成や参照サイトの指示をあらかじめ準備しておくとライターは記事の執筆に専念できます。リサーチ作業や構成の作成に取られる時間が削減できるため、相場以下の単価でも引き受けてもらえる可能性が高くなります。
また、記事を募集する際にテーマを明確に案内することも重要です。
私自身の経験として、自分の職歴にマッチしている案件や経験を積んでおきたいテーマ・商材だったときには希望の単価に満たない案件であっても応募していました。
ていねいで分かりやすい下準備をおこなうことが、良いライターを集めるためにも役立ちます。
画像選定
画像の選定の有無は、もしかすると発注単価に大きく影響しないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ライター歴4年の経験をもつ私の経験則からいえば、画像の選定の有無によって納品までに要する時間は大きく異なります。
特に、「フリーの画像サイトからの選定」の場合、記事執筆にはかなりの時間を要します。
なぜなら、フリーのサイトは利用可能な画像の掲載数が少なく、また使い勝手のよい画像は重複しやすいためです。
ライターの仕事は時間との勝負でもあるため、同じ文字単価であれば画像選定のない仕事の方が良質なライターが集まります。また、画像選定なしにすることで、文字単価を多少下げてもライターからの応募が集まりやすくなることもあります。
さらに、よりよいコンテンツ作りのためのコツは、有料の画像サイトに登録することです。当サイトではFreePikというサイトを年間契約しています。
FreePikの年間プランは89.99ユーロ日本円では10,000円強なのですが、目当ての画像が一瞬で見つかるため費用対効果はすごく高いです。イメージにピッタリの画像が見つかりやすいだけでなく、競合サイトとの画像の重複も避けられます。
Webライターの費用相場:まとめ
フリーランスのWebライターの費用相場は、ライターのスキル・経験などによって大きく異なります。
一般的には文字単価1円未満から10円以上のライターまで幅広い種類のライターがいますが、クラウドソーシングの場合は文字単価1円以上であればある程度SEOをもったライターからの応募が集まります。
さらに2円以上になると、構成が作成できたりセールスライティングを意識した記事を執筆できたりするなど、要望に近い記事が納品される可能性が高いでしょう。
ただし、上記の価格帯でライターを依頼して成果を出すためには、依頼者側でしっかりディレクションできなくてはなりません。SEOやWebライティングについての専門的な知識がほとんどないという場合は、クラウドソーシングよりもWeb制作会社やコンテンツ制作会社に依頼をした方が安心です。
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