「マインドマップを使っているのに役に立たない」
「時間をかけて作ったのに、結局手間がかかっただけだった…」
そんな風に、マインドマップに苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか?
実は、マインドマップが「役に立たない」と感じてしまうのには、いくつかの理由があります。
それらの理由を理解し、適切な対策をとることで、マインドマップは仕事の質の向上や効率化につながるはずです。
この記事では、マインドマップが「役に立たない」と感じる3つの理由を深掘りし、具体的な解決策を提案します。
なぜ「マインドマップが役に立たない」と感じるのか? 3つの落とし穴
「マインドマップは役に立たない」と感じている方の多くが「ルールがわからない」「作成に時間がかかる」「成果を実感できない」といったデメリットを感じられているようです。
多くの方がそのように感じてしまう背景には、やりがちな失敗例があります。
この章では、マインドマップを仕事に活用できない形がやりがちな失敗例をご紹介します。
失敗例1. 細部にとらわれすぎて全体像を見失う
マインドマップは、中心となるテーマから放射状に枝葉を広げていくことで、思考を整理し、全体像を把握するためのノート法です。しかし、初めてマインドマップを作成する方や、慣れていない方は、細部にこだわりすぎて全体像を見失ってしまうことがあります。
例えば、あるプロジェクトの計画をマインドマップで作成する場合、あれもこれもと情報を詰め込みすぎて、最終的に何がしたいのか、どのタスクが重要なのかがわからなくなってしまうことがあります。
また、細部にこだわりすぎて、マインドマップの作成自体が目的化してしまい、時間ばかりかかってしまうこともあります。
このような失敗を避けるためには、まずメインテーマを明確にし、そこから大まかな枝を伸ばしていくことが重要です。
最初は細かな情報を書き込むことは避け、全体像を把握することに集中しましょう。
その後、徐々に詳細な情報を肉付けしていくことで、全体像を見失わずにマインドマップを作成することができます。
考えやアイデア間がうまく関連付けられていない
マインドマップは、単にキーワードやアイデアを書き出すだけでなく、それらの関連性を明確にすることで、より効果を発揮します。
しかし、マインドマップを作成する際に、この関連付けがうまくできていない場合があります。
例えば、ブレインストーミングで出たアイデアをマインドマップにまとめる際、それぞれのアイデアを独立したものとして捉え、関連性を見出すことを怠ってしまうことがあります。
また、関連性を見出せたとしても、それを視覚的に表現できていない場合があります。
このような失敗を避けるためには、各ノード(キーワードやアイデア)を線でつなぎ、関連性を明確にすることが重要です。
矢印や色分けなどを活用することで、より視覚的にわかりやすいマインドマップを作成することができます。
関連性が明確になることで、アイデア同士のつながりや新たな発想が生まれやすくなります。
定期的な見直しができていない
マインドマップは、一度作成したら終わりではありません。
プロジェクトの進捗状況や、新たな情報の入手などに応じて、定期的に見直し、情報を追加・修正することが重要です。
しかし、マインドマップを作成しただけで満足してしまい、その後見直すことを怠ってしまう場合があります。
また、手書きのマインドマップの場合、修正が面倒で、そのまま放置してしまうこともあります。
実際、僕がこれまでマインドマップ作成が続かなかったのは、見直しをしてこなかったことが大きな原因でした。
失敗を避けるには、まずマインドマップの見直しを習慣化することです。
例えば、タスク管理ツールと連動させて毎週月曜日にマインドマップを確認するように設定しておくことで、マインドマップの確認漏れを防止できます。
「マインドマップは役に立たない」と判断するのは早い!?取り組み方次第で得られるメリット
「マインドマップは役に立たない」と得られる効果に対して半信半疑の方のために、具体的なメリットについて解説します。
メリット1. 複雑な情報を整理し、全体像を把握できる
マインドマップを使用すれば、複雑な情報を整理し、全体像を把握するのが容易になります。
情報を階層構造で整理できるため、一見複雑に見える情報も、シンプルかつ視覚的に捉えることができます。
マインドマップのさまざまな場面で利用できるのですが、その中でも代表的な利用シーンは以下のとおりです。
- プロジェクトの計画を立てるとき
- 学習計画を整理するとき
- 仕事のアイデアをまとめるとき
例えば、このブログも、マインドマップで全体像を意識しながら、イメージを膨らませて作成しています。
メリット2. アイデアを自由に発想できる
マインドマップは、自由に発想を膨らませたいときにも役立ちます。
中心となるテーマから放射状に枝葉を広げていく形式は、まるで連想ゲームをそのまま図に描いたようなものです。
考えの基板が常に明確になり、全体像を考えながらイメージを膨らませるため、自由にアイデアを膨らませやすくなります。
複数名でブレストしながら活用する場合は、さらに効果的です。
アイデアの幅を広げ、多角的な視点から新たな可能性を発見したい際には、マインドマップが効果的であるといえるでしょう。
メリット3. 記憶の定着を促進し、理解を深める
マインドマップは、記憶の定着を促進や理解の深掘りにも効果的です。
視覚的に情報を整理するため、脳は情報をより効率的に処理し、記憶に残りやすくなります。キーワードやイメージを組み合わせることで、抽象的な概念も具体的に捉えやすくなり、理解を深めることができます。
例えば、読んだ本の内容を理解するためにマインドマップを使用すると、知識が効果的に整理されます。
そのまま、プレゼンテーションの資料としてマインドマップを使用することも可能です。
発表内容をマインドマップにまとめることで、全体の流れを把握し、スムーズな発表につなげることができます。
このように、マインドマップは、視覚的な情報整理を通じて記憶の定着を促進し、理解を深めるための強力なツールであり、学習やプレゼンテーションなど、さまざまな場面で活用できます。
「マインドマップは役に立たない」を覆す!おすすめノートアプリ3選
デジタルツールの進化により、マインドマップはより使いやすくなりました。
この章では、特におすすめのアプリを3つ紹介し、それぞれの機能や特徴を比較します。
Heptabase
Heptabaseは、ホワイトボードにカード形式でノートを書き足していくタイプのツールです。
カード同士をマインドマップとして手軽に紐付けることができるため、マインドマップツールとしても非常に優秀です。
従来のマインドマップツールとは一線を画す、新しい形の思考整理ツールといえるでしょう。
Map機能の特徴
- カードとホワイトボードの連携:
- ホワイトボードはMapビュー上で自由に配置、移動可能
- カードは単独で存在し、複数のホワイトボードに自由にコピー&ペースト可能
- 思考の単位となる「カード」を、自由に配置できる「ホワイトボード」上で整理
- 柔軟な思考整理:
- 思考の広がりや深掘りに合わせて、自由に構造を変更可能
- ホワイトボード自体もネスト構造で整理可能
- カード間の関係性を線で繋いだり、色分けしたり、アイコンを付けたりと、視覚的に表現可能
- 思考の発散と収束:
- 関係性の薄いカードは別のホワイトボードに移動させ、思考を整理
- 複数のホワイトボードをタブで同時に表示し、比較検討
- Mapビューで全体像を把握しながら、個々のホワイトボードで詳細を検討
HeptabaseのMap機能は、単なるマインドマップツールではなく、思考の発散と収束を繰り返しながら、深く思考を掘り下げていくための強力なツールと言えるでしょう。
料金
- 月額$8.9(年間プラン)
- 月額1$1.9(月額プラン)
日本語対応
- 日本語非対応
Notion
Notionは、シンプルに考えをまとめられるノートとデータベースが一体化したツールです。
マインドマップ機能を搭載している訳ではありませんが、テンプレートなどをうまく活用することで、マインドマップのように利用することも可能です。
特徴
- 豊富なブロック: テキスト、画像、動画、表計算など、さまざまなブロックを埋め込むことができ、表現力豊かなマインドマップを作成できる。
- チームでの共同編集: リアルタイムで共同編集が可能で、チームでの情報共有やアイデア出しに最適。
- マインドマップ以外の機能: メモ、ドキュメント、プロジェクト管理など、幅広い用途で活用できる。
料金
- 無料プランと有料プランあり。有料プランは個人向けとチーム向けがある。
日本語対応
- 日本語対応
MindMeister
MindMeisterはオーソドックスなマインドマップアプリです。
- 美しいデザイン: プロがデザインしたテンプレートやテーマが豊富に用意されており、見栄えの良いマインドマップを作成できる。
- プレゼンテーションモード: マインドマップをスライド形式で表示できるため、プレゼンテーションに活用できる。
- リアルタイムコラボレーション: チームメンバーとリアルタイムでマインドマップを共同編集できる。
- マインドマップ以外の機能: タスク管理、プロジェクト計画、アイデア出しなど、さまざまな用途で活用できる。
料金
- 無料プランと有料プランあり。有料プランは個人向けとチーム向けがある。
日本語対応
- 日本語対応
【具体例】「マインドマップ 役に立たない」を覆した事例紹介
マインドマップの活用例を紹介予定
まとめ:マインドマップは「役に立たない」から「手放せない」ツールへ
本文の概要:マインドマップは、正しく活用すれば、仕事の質を高める強力なツールになります。
本記事で紹介したポイントをふまえ、アプリをうまく活用していただけたら幸いです。