「pCloud やめとけ」が当てはまるのは、3つのパターンの人だけです。
無料で大容量を使いたい人、数か月だけ使いたい人、GoogleやMicrosoftとの連携を最優先する人です。
それ以外の人が一番引っかかるのは、「聞き慣れない海外の会社に、数万円を一括で払って大丈夫か」だと思います。
このサイトの投票でも、買い切りをためらう理由の76%(17人中13人)が「会社が無くなる不安」でした。
私は2022年11月のブラックフライデーに、2TBの買い切りを$279で買いました。
4年目に入った今も、仕事とプライベートのデータ約90GBを置いています。
この記事では、「やめとけ」と言われる5つの理由に、使ってきた立場から1つずつ答えます。
安全性と日本からのアップロード速度も、自分で測った数字で書きます。
pCloudのお月見(中秋節)セールは終わりました。次の大きなセールはブラックフライデー(例年11月中旬〜下旬)の見込みです。過去の価格と買い時はpCloudセールはいつ?にまとめています。
pCloudが「やめとけ」と言われる理由
pCloudのデメリットとして「やめとけ」と言われる理由は、5つに整理できます。
どれも誤解ではありませんが、使い方によって当てはまるかどうかが変わります。
理由1:初期費用が高い→セール価格$379でも約3年4か月〜4年3か月で元が取れる
2026年9月のセール価格$379(約6万円)でも、iCloud+と比べて4年目、Dropbox Plusと比べて5年目に安くなります。
| 使った年数 | iCloud+ 2TB(月1,500円) | Dropbox Plus(月1,200円) | pCloud 2TB($379) |
|---|---|---|---|
| 1年 | 18,000円 | 14,400円 | 60,640円 |
| 2年 | 36,000円 | 28,800円 | 60,640円 |
| 3年 | 54,000円 | 43,200円 | 60,640円 |
| 4年 | 72,000円(逆転) | 57,600円 | 60,640円 |
| 5年 | 90,000円 | 72,000円(逆転) | 60,640円 |
1ドル160円で計算しています。
$279で買えれば、Dropbox Plusとの逆転は4年目に早まります。
私は2022年に$279(当時1ドル約140円で約39,000円)で買いました。
Dropbox Plusを払い続けていたら、今ごろ払った額は5万円を超えています。
一括で払うのは覚悟が要りましたが、月額が終わる安心のほうが大きかったです。
月額が10年でどれくらい積み上がるかは、「月額980円なら安い」の勘違いが、10年で100万円の損失に?で試算しています。
理由2:買い切りの判断が難しい→無料プランで先に確かめられる
pCloudには無料プランがあり、有料と同じ画面と同期の仕組みを試せます。
無料の容量は最大10GBです。
私も1週間ほど無料で触り、Dropboxの同期フォルダと同じ感覚で使えるのを確かめてから買いました。
確かめるのは、次の3点です。
- 仮想ドライブの操作感が、自分のパソコンに合うか
- 自分の回線で、アップロードの速さが気にならないか
- 共有リンクの作り方が、迷わずに分かるか
理由3:GoogleやMicrosoftほど連携が強くない→2026年に差は縮まった
2026年に文書の編集(pDocs)とAIとの連携(MCP)が加わり、「連携が弱い」は以前ほど当てはまりません。
私は、文書の作業はGoogleドキュメント、保存はpCloudと分けています。
クライアントとの簡単なやり取りもGoogleドライブで済ませ、pCloudの共有リンクを相手に渡したのは2回です。
作業の場所と保存先を分けると、保存先を1つのアカウントに集めずに済みます。
pDocsは、文書・表計算・PDF・プレゼン・テキスト・Markdownの6種類をpCloud上で編集できる機能です。
私のライフタイム2TBでも、2026年9月7日にWeb版でWordファイルを開いて直接編集できました。
MCPは、ClaudeやChatGPTなどのAIからpCloudのファイルを扱える共通の仕組みです。
削除はできない設計で、私の環境でもClaudeから削除を頼むと断られました。
理由4:無料プランが小さい→有料で長く使う前提のサービス
無料で大容量を使いたいなら、pCloudは向いていません。
無料の容量は、Googleドライブ15GB(Gmail・フォトと共有)、OneDrive 5GB、MEGA 20GB、pCloud 最大10GBです。
pCloudの無料プランは、買う前に試すための枠と考えてください。
月額をやめるために買い切りを選ぶ人には、無料容量の小ささは大きな問題になりません。
理由5:会社がなくなったら困る→開発会社の決算は黒字で、利益は年12億円規模
会社が続く保証はありませんが、開発会社の決算は数字が分かる年がすべて黒字です。
「聞いたことのない会社で怪しい」と感じる人は、まずこの数字を見てください。
pCloudの運営会社はスイスにあり、決算を公表していません。
一方、アプリやサーバーを開発しているブルガリアの子会社(pCloud Ltd.・スイスの親会社が100%所有)は、現地の商業登記で決算が公開されています。
| 年 | 開発会社の売上 | 開発会社の利益 | 出どころ |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 1,470万レフ(約13億円) | 純利益680万レフ(約6億円) | Forbes Bulgaria 2021年10月の記事(登記の決算から) |
| 2023年 | 4,380万レフ(約39億円) | 1,340万レフ(約12億円) | ブルガリアの企業情報サイト finansi.bg |
| 2024年 | 前年より4.2%増 | 前年より2.3%減(ほぼ横ばい) | 同上 |
円は、当時の通貨レフを1レフ=約89円で換算しています。
pCloudは2019年4月に「黒字になった」と発表しています(TechCrunch)。
外から受けた出資は2015年の300万ドル1回だけで、投資家のお金で赤字を埋めながら走る会社ではありません。
ただし、この数字は開発会社のもので、pCloud全体の売上ではありません。
言えるのは、直近の決算では毎年きちんと利益を出している会社だということです。
私自身、買い切りで買ったサービスで失敗したことがあります。
アンケート作成ツールのSurveyRockを「Lifetime(買い切り)プラン」として約69ドルで買いましたが、2026年に入って買い切りの利用者だけ機能が大きく削られました。
サービス自体は、今も月額のサブスクで続いています。
SurveyRockは、pCloudより運営の規模がずっと小さいサービスでした。
それでも買い切りを後悔していないのは、元が取れたかどうかで判断しているからです。
SurveyRockは、機能が削られる前の使用分だけで69ドルの元は取れていました。
私が見ているのは、次の2つです。
- これから先も、必ず使い続けるツールか:買ったあと使わなくなるものは、買い切りでもサブスクでも損をします。
- 何年で元が取れるか:その年数より長く使う見込みがあれば、途中で何かあっても損はしにくくなります。
ここまで読んだ人に、ひとつだけ。匿名で、押すだけです。10人を超えると、どの答えが多いかの割合が出ます。
いま、クラウドストレージ(iCloud・Googleドライブなど)に毎月いくら払っていますか?
よければ一言。何に使っているか。
ありがとうございます。同じ答えの人が、ここにいます。
pCloudの評判:安全性と速度は大丈夫?4年目の実測
2026年10月時点で私が調べた範囲では、情報が流出した事件は見つかりませんでした。
日本からのアップロードは、私の回線で中央値11.9Mbpsでした。
弱点は、暗号化オプションに研究者が指摘した点と、アプリが落ちたときの見え方です。
運営会社はどこの国?
運営はスイスのpCloud International AGで、開発はブルガリアの子会社です。
2013年に創業し、利用者は2,200万人を超えています(公式サイトの表示)。
データリージョン(保存先)は、欧州か米国を選べる
データリージョンは、登録のときにEU(ルクセンブルク)か米国(ダラス)を選びます。
あとから移すこともできますが、有料です(1回19.99ドル)。
フォルダへの招待は同じ保存先の人どうしに限られ、共有リンクは保存先をまたいで使えます。
私のアカウントでは、アップロードの接続先は米国のサーバーでした。
あとから移すと有料なので、登録の画面で選んでください。
フォルダを共有したい相手がいるなら、相手と同じ側を選ぶのが判断の軸になります。
日本から使うときの、2つの保存先の速さの違いは、私は測っていません。
Encryption(暗号化)は必要か
仕事の機密ファイルを置く人以外は、必須ではありません。
Encryptionは、自分だけが鍵を持つ暗号化フォルダを足す有料のオプションです。
2026年は七夕とお月見のセールで無料で付きましたが、私は使っていません。
2024年10月、スイスのチューリッヒ工科大学の研究者が、pCloud Encryptionを含む5社の暗号化に弱点があると発表しました。
運営側のサーバーが悪意を持った場合を想定し、鍵を差し替えたり、ファイルを勝手に置いたりできるという指摘です。
pCloudがこの指摘を直したかどうかは、私は確認できていません。
機密ファイルを置く人は、この研究を前提に、パソコンの側で暗号化してから保存する方法も考えてください。
pCloudは遅い?日本からのアップロード速度(実測)
私の回線では、pCloudへのアップロードは中央値11.9Mbpsでした。
2026年9月7日の21時台に、10MBのファイルを4回送った実測です(ソフトバンク光・Wi-Fi 6E)。
同じファイルを速度計測用のサーバー(Cloudflare)へ送ると約41Mbpsで、pCloudの接続先は米国のサーバーに直結、往復159msでした。
使い始めてから、アップロードの時間に困ったことはありません。
pCloud Driveアプリでの転送は計測していません。
2026年3月から、日本国内に接続の中継点(POP)が置かれています。
日本総代理店ノイテックス有限会社が2026年3月26日に発表し、同社の計測では米国サーバー向けの平均速度が60Mbpsから110Mbpsに上がっています。
私の経路と計測方法では、この効果は確認できませんでした。
速さは回線と経路で変わるので、無料プランで自分の回線から試すのが確実です。
使ってから分かった弱点:アプリが落ちると、ファイルが消えたように見える
pCloud Driveはパソコンにドライブとしてつながるので、アプリが落ちるとファイルが見えなくなります。
データは無事で、切れているのは接続だけです。
私の環境でも、決まった時刻に動かしている処理が数回、静かに失敗していました。
直し方は、アプリの再起動だけです。
保管先としては困っていませんが、作業中のフォルダを置く人はこの挙動を知っておいてください。
迷っている間に、値段は動きます
やめとけと言われる理由は、買う時期でほとんど消えます。私が$279で買えたのはブラックフライデーでした。次に同じ価格帯が来たら、その日にメールで知らせます。
登録は無料です。5日間のメール配信後は週1回に切り替わり、いつでも解除できます。
pCloudに向いている人・向いていない人
次の3つの質問に「はい」と答えられるなら、pCloudは向いています。
- このクラウドストレージを、3年以上使い続ける見込みがあるか
- 毎月の固定費を1つでも減らしたいか
- GoogleやMicrosoftとの連携は、保存先を選ぶ最優先の条件ではないか
3つ目だけ「いいえ」なら、pCloudをサブの保存先として使う選択肢があります。
向いていないのは、無料で大容量を使いたい人、数か月だけ使いたい人、連携を最優先する人です。
これらの人には、GoogleドライブやMEGAなど、ほかのサービスのほうが合います。
買い切り型のほかのサービスと比べたい人は、買い切りクラウドストレージ比較を読んでください。
pCloud「やめとけ」のよくある質問
2TBと500GBは、どちらを選べばよいか?
文書が中心なら500GB、写真や動画も入れるなら2TBが目安です。
買い切りは、購入時に選んだ容量が長く固定されます。
私は500GBと迷って2TBにし、4年目の今は約90GBを使っています。
3年後にどれだけ増えるかで選んでください。
pCloudがサービス終了したら、データはどうなるのか?
会社が営業をやめた場合は、アカウントも終了し、支払った料金の返金の定めもありません。
pCloudの利用規約には、サービスを終了する場合は「別の保存先を用意できるよう、可能な範囲で事前に知らせる」と書かれています。
ただし、何日前に知らせるかという具体的な日数は決まっていません。
会社の決算から見た続く見込みは、上の「理由5」で数字を出しています。
重要なデータは、外付けHDDなど別の場所にもコピーを置いておくと、万一のときも困りません。
pCloudは今買うべきか?セールを待つべきか?
10月の今なら、11月のブラックフライデーまで待つほうが得です。
くわしい計算と過去の価格は、pCloudセールはいつ?にまとめています。
無料プランだけでずっと使い続けることはできるか?
最大10GBの範囲なら、無料プランで期限なく使えます。
文書だけなら足りることもありますが、写真や動画を入れるとすぐに埋まります。
メインの保存先には、容量が足りないことが多いです。
支払いはドル建てだが、為替リスクは大丈夫か?
買い切りなので、払ったあとの為替の動きは関係ありません。
私が買った2022年11月は1ドル約140円で、$279は約39,000円でした。
同じ$279でも、1ドル160円なら約44,640円です。
為替が効くのは、買う日だけです。
pCloudはClaudeやChatGPTなどのAIと連携できるか?
2026年から、MCPという共通の仕組みで、ClaudeなどのAIからpCloudを操作できます。
AIができるのは、ファイルの一覧・検索・アップロード・整理・共有リンクの発行です。
削除のツールは無く、AIが勝手にファイルを消すことはできません。
私のライフタイム2TBでも、2026年9月7日にClaudeから接続し、フォルダの作成と共有リンクの発行ができました。
まとめ:pCloud「やめとけ」より、自分に合うかで判断する
「やめとけ」が当てはまるのは、無料で大容量を使いたい人、数か月だけ使いたい人、連携を最優先する人の3パターンです。
それ以外の人は、次の4点で判断できます。
- 初期費用は、2026年9月のセール価格$379でも、約3年4か月〜4年3か月で月額より安くなります。
- 会社が続くかは、開発会社の決算で確かめられ、数字が分かる年はすべて黒字です。
- 日本からのアップロードは、私の回線で中央値11.9Mbpsで、困ったことはありません。
- 買う前に、無料プランで操作感と速さを試せます。
私は2022年11月に$279で2TBを買い、4年目の今もメインの保存先として使っています。
ストレージの月額は、それ以来0円です。
次のセールの時期と過去の価格は、pCloudセールはいつ?にまとめています。
最終更新:
迷っている間に、値段は動きます
やめとけと言われる理由は、買う時期でほとんど消えます。私が$279で買えたのはブラックフライデーでした。次に同じ価格帯が来たら、その日にメールで知らせます。
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