「文字単価1円以上の案件に採用されない」とお悩みのWebライターのために

「文字単価1円以上」を目標・案件申し込みの目安にしているWebライターの方は多いのではないでしょうか?

「1円以下の案件は引き受けるべきではない」というアドバイスを目にしたことのある方もいるでしょう。

ですが、1円以上の案件を取得するためには相応の手順やコツが必要です。

基準を満たさないまま1円以上の案件ばかりに応募していても、採用されずに自信を喪失するのみです。

この記事では、1円以上の案件になかなか通らないWebライターの方に向けて、ライター歴4年・ディレクター歴1年の私izumiが本音で感じていることや経験したことをすべてお伝えします。

文字単価1円以上の案件に採用されない原因

Webライターとしての実績が少ない方にとって、「文字単価1円」はとてもハードルが高いと感じられるかもしれません。

実際に、クラウドソーシングの募集を見てみると文字単価1円以上の案件には応募が殺到しています。「高単価案件にはなかなか採用されない」というWebライターの声もよく耳にします。

しかし、採用されない理由を知り対策をすれば必ず採用される確率はアップします。最初に採用されない理由の代表的な例を3つ解説します。

ほかに適任のライターがいる

どんなに完璧な準備をしても自分以上に適任のライターが応募している場合があります。

発注者側がWebライターの応募を判断する際の最も大きな判断材料となるのが経験・実績であるため、強力なライバルがいる場合は厳しい戦いを強いられます。

具体例で考えてみましょう。


〇相続税についての記事

候補者1:弁護士資格をもっているライター

候補者2:法律事務所で3年の勤務経験のあるライター

候補者3:自分


このような状況で、採用枠が1名だった場合には、客観的に見ても厳しいことが分かります。

文字単価が高くなればなるほど、募集内容と職歴・経験がマッチしたライターからの応募も増えるため、案件を勝ち取るのは難しくなります。

ちなみに、弁護士資格をもった候補者があらわれたら、ライター歴4年法学部卒の私も、相続税の案件に関しては勝ち目がありません。

ライティングスキルが不足している

ライティングの技術が不足していると、募集している側は採用しづらくなります。
なぜなら、発注者にとって記事は納品後に修正やリライトのコストが発生するリスクがあり、その不安を解消できるかどうかが選考のポイントになるからです。

ライティングスキルは、過去の実績を見ればある程度わかります。もちろん優秀なライターを100%見抜くことはできないのですが、基準に到達していないライターを見分けるのは簡単です。

  • 文章が論理的でない
  • SEO対策が意識されていない
  • セールスライティングがされていない

これらのポイントが押さえられていない「実績」が送られてくるケースは珍しくありません。
たしかに案件応募の際には実績の添付は必要ですが、スキルの高さを証明できなければ逆効果です。

うまくアピールできていない

クラウドソーシングの選考において、応募文も非常に重要です。
発注者は納期遵守・修正対応力・やり取りのしやすさ」といった文章以外の要素も見ています。
自分が書いた応募文が、文章力だけでなくこうした信頼感の軸も伝えられているかを意識しましょう。

特によくないのは、以下の例です。

  • 「よろしくお願いします」のみ
  • 明らかな使い回し・コピペ
  • 質問事項の回答がない(実績の送付・対応可能本数など)
  • 意欲や経験などが記載されていない

募集要項を丁寧にチェックして、しっかりとご自身をアピールしましょう。

特に重要な点は、案件との適正です。
募集案件と同じジャンルもしくは近いジャンルでの執筆経験・就業経験などは大きなアピール要素になります。
もし過去の経験が直接つながらないと感じても、「どの分野なら近しい知識や経験を活かせるか」と考えると、見落としていた強みが見えてくることもあります。

直接アピールできる材料が乏しいときには、リサーチ力や法人向けの記事の執筆など、生かせるスキルを記載してください。

これらの原因を一つひとつ考えることなく、「Webライターの仕事=厳しい」と考えるとチャンスを逃しかねません。

こうしたメンタル面のブロックとその対策については、「Webライターやめとけ?4つの理由と続けるための現実的な対策」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

文字単価1円以上の案件に採用されるために必要なこと

この章では、文字単価1円以上の案件を獲得するために必要なポイントを学びましょう。

私が考えるポイントは5点あります。

ライティングスキルを身につける

ライティングスキルを身につけないまま高単価案件に応募するのは無謀です。

ライティングスキルを少しわかりやすく分解すると、文章力・リサーチ力・SEOライティング・セールスライティングです。

特に文章力・リサーチ力・SEOライティングの3点は絶対に不可欠であるため、Webライターは必ず身につけましょう。

とはいえ、1円以上の案件を取得するために求められるスキルはそれほど特別なものではありません。

ただし、専門性が強く求められるジャンル(法律・医療など)では、資格や経験が必須となる場合もあります
そのため、汎用ライティング力だけでは対応できない案件が存在することも理解しておきましょう。

個人的な体験では、エンジニアを対象としたプログラミング関連の記事に応募した際に、コーディングができない方でかければ依頼できないと発注者から言われたことがあります。

スキルを身につける方法としては、オススメの方法は、以下の方法です。

  • ライティングに関連する本を読む
  • オンラインサロンやWebセミナーで学ぶ
  • 案件で実践を積む(クライアントからのフィードバックを次回のライティングに活用する)

※注意しておきたいのは、高額な授業料・レッスン料を請求する情報商材・悪質商法です。

Webライティングは、スポーツなどと同じ。

地道なトレーニングを重ねて、1段ずつ階段を上っていくのが正解で、「この方法を実践するだけで毎月80万円稼げる!」は信用できません。

本なら1冊1,000~2,500円程度、オンラインで学ぶ場合は1,000~3,000円程度で十分に学習できます。つまり、ムダに費用を掛けすぎないことも重要です。

記事の構成作りの練習をする

SEOライティングにおいて最も重要なポイントの一つが、構成を作れるか否かです。

感覚値としては、構成が自分で作成できるライターは1円以上の案件を担当するスキルを十分に備えていると感じています。

構成というのは、記事の骨子を作成して、見出し・小見出しや記事の流れを作成することです。

詳細は、少し奥が深いため「ブログ記事の構成案の作り方|Web担当者・Webライター向け」にて解説しています。

ぜひ、あわせてご覧ください。

応募時の文章と実績を見直す(テンプレ・ひと言のみの応募はNG)

クラウドソーシングで案件を獲得するためにカギとなるのは、応募時の文章と実績です。

ご自身が選定する立場で考えたときに魅力的な応募となっているか否かを客観的に判断しましょう。魅力的な応募の特徴は以下のとおりです。

  • 募集の質問にすべて回答されている
  • 募集の意図を理解して、自分がどのように力になれるのかを説明できている
  • 過去の実績により十分なスキルを有していることを証明できている

この3点をそろえると、採用者から見て安心・納得・期待がそろった応募文になります。

プロフィールを充実させる

クラウドソーシングで、クライアントが応募文の次にチェックするのはプロフィールです。

多くのクラウドソーシングサイトにはプロフィールのひな形があるため、ひな形に沿ってプロフィールを充実させましょう。個人情報との兼ね合いもありますが、ライター以前の経歴(学歴・職歴)も武器になることがあるため、プロフィールの充実は非常に重要です。

積極的に応募する

経験の浅い方の場合、実績面でのアピールが難しい場合もあります。特に倍率の高い案件は、応募文が魅力的であっても実績が0に近いと採用されにくいものです。

その場合は、採用される割合が低くなるのは仕方のないことなので、積極的に応募することを意識しましょう。倍率の低い案件や職歴とのマッチングが近い案件は、ライティング実績が無くても通る見込みが高くなります。

実績を積み上げるためにも積極的に応募するのはとても重要なことです。

※ポイント

実績を積むための低単価案件応募の際のコツとして個人的にオススメしたいのは、「継続なし」の案件に応募することです。

一般的にWebライターにとってありがたいのは継続案件ですが、低単価で「継続あり」の案件に通ると、翌月・翌々月と低単価の案件を受注し続けることになります。割り切ろうと考えていても、いざ断るのはなかなか心苦しいものです。

また、せっかく依頼されている案件を断りたくないという心理も働きます。

最初から「継続なし」にしておけば、次の仕事が見つけられるかどうかの不安は生じますが、案件に対応したら次のステップに進めます。

さまざまなクライアントと仕事をして経験を積めることや、実績のジャンルが広がるという点でも、あえて「継続なし」の案件がオススメです。

クラウドソーシング以外にも目を向ける

ライティング案件を応募する際には、クラウドソーシング以外の応募方法でも積極的に応募してみましょう。

一定の記事の品質の納品ができる方にオススメしたいのは、記事作成代行業者・SEO代行業者です。

これらの業者は、単価が安定しており、すぐれたクオリティの記事を納品すれば安定して仕事を依頼してもらえます。複数の業者があるので、ぜひ目を向けてください。

文字単価1円以上の案件についてのよくある質問

ここでは、記事を読んだあとに多くのWebライターが感じる疑問を整理しました。

理解を深めることで、次の応募やスキルアップに具体的に役立てられます。

文字単価1円以上の案件はどれくらいの実力があれば通過できますか?

文字単価1円以上の案件に通過するには、文章力・リサーチ力・SEOライティングの基本を身につけていることが前提です。

単に経験年数が長いだけでは不十分で、実績サンプルから読み手を惹きつけられるかどうかが重要です。

特別な資格や肩書きがなくても、論理的で読みやすい記事を書けることを示せれば十分に勝負できます。

実績が少ない初心者でも1円以上の案件を獲得できますか?

可能ですが、戦略が必要です。最初は倍率の低い案件や「継続なし」の案件に応募して実績を積むのが効果的です。

経験ジャンルが近い案件を選び、リサーチ力や対応力をアピールすることで採用の確率は上がります。

無理に高単価だけを狙うのではなく、実績を増やして信頼を得ることが近道です。

応募文ではどんな点を意識すればよいですか?

最初の一文で意欲や適性を端的に示すことが重要です。

募集要項を丁寧に読み、質問事項や条件に正確に答えましょう。

加えて、自分が過去に書いた記事や関連する職歴を具体的に伝えると信頼性が高まります。

逆に、テンプレート的な文章や「よろしくお願いします」だけの応募は即不採用につながります。

プロフィールには何を書けば採用につながりますか?

ライターとしての経験だけでなく、学歴や職歴などのバックグラウンドも含めると強みになります。

例えば医療業界の勤務経験があるなら、医療系記事で差別化できる材料になります。

プロフィールは発注者が応募文の次に確認する重要な要素なので、読み手が安心できるように丁寧に書き込みましょう。

まとめ:文字単価1円以上の案件を安定して獲得しよう

Webライターの最初の壁は、文字単価1円以上の案件を獲得できるか否かという点です。

その壁をクリアしなければ、本業・副業としてWebライティングの仕事を続けていくのは難しいでしょう。

しかしながら、文字単価1円の壁は、コツさえつかめばそれほど難しいものではありません

本記事を参考に、ぜひ文字単価1円以上の案件を安定して獲得できるWebライターになってください。