プロのWebライターによるブログの見出し・小見出しの作り方解説

見出し・小見出し 記事の品質

記事の構成を作成する際に重要な役割を果たすのが、見出し・小見出しです。

コンテンツSEOの8割以上は見出しと小見出しにかかっているといっても過言ではありません。さらに、見出しや小見出しが適切に設定されていると、記事をすべて読まなくても見出しから読者は記事の内容を簡単に想像できます。つまり、読者にとっても見出しはとてもありがたいものであるということです。

その一方で、見出し・小見出しを感覚的につけていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

もし、見出し・小見出しの作り方がわからないという方は、今後は理にかなった見出し・小見出しづくりをしていきましょう。そのための方法を解説します。

ブログの見出し・小見出しとは?なぜ重要

ブログにおける見出し・小見出しは、記事内容の構成を検索エンジンと読者に伝える役割をもっています。

視覚的にも大きなフォントが使用されたり、枠が縁取られたりするなど目立つことが多いです。

見出しは「hタグ」ともいわれており、「h1」から「h6」までの階層があります。

h1:記事のタイトル的な扱い

h2:大見出し

h3:中見出し

h4:小見出し

hの後の数字が大きくなるほど階層は小さくなります。

見出し・小見出しは、読者と検索エンジンの目にとまる部分。場合によっては、見出し・小見出ししか読まれないこともあるため、見出し・小見出しにて主張すべき内容をしっかりと伝えましょう。

せっかく本文で素晴らしい内容を記載していても、見出しを使って分かりやすくしないと読んでもらえません

ブログにおける見出し作成の基本ルール

見出し・小見出しの作り方の基本

ブログ記事の見出し作成は、必ず押さえておきたい基本ルールがあります。

ルールを無視したブログ記事は、読者が読みづらかったり検索エンジンから評価されなかったりして、閲覧数が伸びない結果を招きます。

必ず見出し作成をするまえに基本を押さえましょう。

矛盾のない階層構造

見出しは、必ず矛盾のない階層構造で作ることが原則です。

矛盾のない階層構造とは、必ず図のようにh2ーh3ーh4の順序が守られていることを指します。

下図のNG例のように、順序が正しく守られていない見出しの作り方は検索エンジンが正しく文書を読み取れない可能性が高くなるためNGです。

MECE

MECE(ミーシー)とは、漏れもダブりもない状態のことで、論理的思考の基本原則となる考え方です。

見出しで記載すべきポイントを項目別に分類して小見出しを作成すると、記事の説得力がグっと高まります。反対に、重複やダブりのあるブログ記事は主観的になります。

見出し語と本文はセット

見出し・小見出しと本文は、必ずセットにしましょう。

見出し・小見出しは文章の装飾としても効果的であるため、まれに独立して使用されるケースがありますが、SEOを考えた際に見出しのみでの使用は望ましくありません。

適度な長さ

見出しの長さについての規定は特にありませんが、長すぎると読みづらくなります。したがって、どんなに長くても20字以内にはおさまるようにしましょう。

あわせて押さえておきたいのが、同じ階層では品詞をそろえることです。

ブログの見出しで集客・売上をアップするためのポイント

ブログで集客や売上のアップを成功させるためには、見出し・小見出しの基本を理解するだけでは不十分です。

SEO対策の基本を理解した見出しの作成法を実践することで、Webコンテンツの価値が高まります。

Webディレクターやライターにとっては必須スキルなので、覚えておきましょう。

結論ファーストで作成する

全体の見出しの構成は、結論や重要なポイントほど前半に記載する必要があります。そうしないと、読者が飽きて離脱してしまうリスクが高まるためです。

「ブログ記事の構成案の作り方|Web担当者・Webライター向け」でも記載したように、Webコンテンツは常に結論を最初にもってくることが大原則です。

さらに、読者の興味をひき続けられるようなストーリーテリングがあれば多くの読者から読まれるでしょう。

見出しのみで記事の内容が伝わるようにする

インターネット記事の読者は、熟読ではなく飛ばし読みをする方が大半です。

一つひとつの文章がしっかり読まれるとは限らないということを把握した上で見出し・小見出しだけでも概要がわかるようにしておくと、読者の理解度が高まりやすくなります。結果的に、読者が気になった見出し項目については熟読される可能性が高いため、細部が読まれる可能性も高まります。

1つのテクニックとしてオススメしたいのは、h2見出しを質問・h3見出しをアンサーにするという方法です。

各見出しで内容を独立させる

読者が飛ばし読みをすることや目次から読みたいポイントだけ読まれることを想定し、各見出しで内容を独立させることも大切です。

Webライターにありがちなの例は、「上述のとおり」「再三お伝えしておりますが」などの前の章で記載した内容を読者が理解している前提で記事を作成することです。

見出しごとに内容が完結していないと、読者は前に戻って内容を確認しなければならなくなり、負荷を感じます。結果的に離脱されることもあるため、一つひとつの見出しだけを読んでも内容を理解できるようにしましょう。

見出し・小見出しにキーワード・共起語を含める

SEO対策として、h2見出しに上位表示を狙いたいキーワードを含めることを徹底しましょう。また、各見出し・小見出しに狙いたいキーワードの共起語を含めることも大切です。

共起語とは、キーワードと関連性があり、一緒に検索されているキーワードのことを指します。共起語については、ツールを利用することで、簡単に確認できます。

ただし、キーワードを意識するあまり不自然な日本語になってしまう状態は避けましょう。特にh2以外の見出しについては、キーワードを詰め込むと、検索エンジンから「意図的なSEO対策」と認識されます。

逆に評価が低下する要因にもなるため、h2にキーワード+共起語・h3に共起語を使用する意識で見出し・小見出しを作成しましょう。

ツールを活用すれば見出し作成が効率的になる

見出し・小見出しを作成する場合に助けになるのが各種のツールです。ツールを活用することで、見出しの作成時間は、半分に削減できます。

この記事では、見出しを作る際には必ず押さえておきたいツールを3点紹介します。

見出しチェック「ラッコツール」

ラッコツールは、キーワードの上位10位の見出し・小見出しを拾えるツールです。

Web上でチェックするだけでなく、Excel形式にしてダウンロードすることもできるので、ライター・ディレクターにとってはとても便利。

登録なしでも利用可能ですが、1日の利用回数制限があるため無料登録して利用するとよいでしょう。

共起語チェック

共起語チェックは無料のものがいくつかあるので、検索して好みにあったものを選べばよいと思います。個人的にはラッコツールが無料で使用できるので、好みです。

少し前までは、共起語をできるだけ多く記事に盛り込むことがよいとされましたが、最近はあまり共起語を極端に重視する姿勢が少し弱まりつつあります。共起語よりも読者ニーズを把握して、疑問やニーズに的確に応える記事が理想的です。

とはいえ、共起語を通じてニーズが見えてくるので、決して軽視できません。

競合サイト分析「SERanking」

SERankingは、有料ツールなのでライター個人では契約する方はあまり見えないかもしれません。

ですが、非常にコストパフォーマンスにすぐれるキーワード分析ツールです。他社分析までできるので、企業や利益の出ているアフィリエイトサイト運営者にはすごくオススメです。

私も、ディレクション業務を本格的におこなうにあたり、SERankingを導入しました。

ブログ見出しの作り方まとめ

ブログの見出し作成は、記事作成において最も重要な構成づくりの核となるスキルです。わかる人が見れば、見出しだけで記事の品質がわかるほど、記事の骨格をなす部分です。

本記事内では、見出しの作り方の基本から集客につながるポイントまでを簡単にまとめています。ディレクションやライティングスキルを高めたいと思っている方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてください。