フリーランス・テレワーカーに限らず、大半の方にとってGTDが業務効率の向上に役立ちます。
僕自身は、テレワークで現在Webディレクターの仕事をしていますが、日々のタスクの管理だけでなくふだんの買い物やメモにもGTDの考え方を活用しています。
しかし「GTDが続かない」といった声がたくさんあるのも事実です。
実際、僕自身がGTDに出会ったのは2年前でしたが、最初にGTDに取り組んだ時には上手く継続することができず、挫折してしまいました。
実際、GTDは一定期間続けてみて初めてメリットを感じられるものでもあるため、早期に挫折してしまうのはとてももったいないことです。
今回はGTDが続かない5つの理由と、挫折を防ぐための具体的な対策をご紹介します。
これらの対策を参考に、GTDを習慣化して、仕事の質を高めるためのポイントにしていただけたら幸いです。
GTDが続かない5つの理由
「GTDが続かない」という声は少なくありませんが、その背景には理由があります。
この章では、GTDが続かないケースで考えられる5つの主な理由をご紹介します。
※なお、そもそもGTDのやり方自体を正しく理解できていないケースも考えられます。
GTDについては「【GTDとは?】ストレスをゼロ化し、時間を10倍にする5つの秘訣」で詳しく解説しているので、まず基本を知りたい方は先にこちらをチェックしてください。
最初から完璧を求める
完璧求めると、GTDが続かない要因になりかねません。
なぜなら、GTDは実践するのが難しいため、理論を理解した状態で最初から完璧に対応しようとするとストレスがかかるためです。
また、実践しようとしてうまくいかない状態が続くと「GTDって結局難しい<」とGTDの効果に対しても疑問を抱いてしまうようにもなります。
実際、僕が最初に挫折した場合も、律儀にGTDの本に記載されたとおりにやろうとして失敗しました。
見直しが足りない
GTDを実践する際に、定期的な見直しを怠るとタスクが溜まってしまい、モチベーションが下がってしまいます。
GTDは、定期的な見直しが重要です。
しかし、見直しを怠るとタスクが溜まってしまい、モチベーションが下がってしまいます。
僕も1週間に1回の見直しをしようと決意していたものの、最初は見直しを怠りがちでした。
結局、完了しないままのタスクが残っていて、「そもそもこのタスクは何のことだったかな?」と記憶から消えてしまったことがあったほどです。
特に中・長期的なタスクは、見直しをしてと進捗状況や目標の変化などをしないと、初期の僕と同様の問題が起こります。
見直しを定期的におこなうことで、不要なタスクがリセットされ、タスクをきれいな状態に保ちやすくなるメリットもあります。
自分に合っていない
GTDは万能ではありません。
自分に合っていない使い方をすると、続かなくなってしまいます。
そもそもGTD以外のタスク管理の方が合っているという方もいるかもしれませんが、まずはGTDの考え方をご自身の好みに合わせることも重要です。
僕は、紙のノートでのメモを取ったり、残したりする方法が、あまり合っていなかったようで、自分のタスクに加えても、結局いつも後回しにしてしまっていました。
GTDを実践するためのさまざまなテクニックがありますが、すべての人にとって最適なテクニックとは限りません。
続けるためには、自分に合ったテクニックを見つけることが重要です。
モチベーション維持の難しさ
GTDは短期的な成果が出にくいため、モチベーションを維持するのが難しいと感じてしまう人もいます。
僕も最初の1ヶ月間ほどは「GTDに取り組むことが楽しい」という状態だったのですが、その期間が過ぎると急激にモチベーションが落ちてしまいました。
むしろ、結果的に手がかかっているのではないかと思い、GTDを続ける必要性が感じられなくなりました。
最終的にどこに目標を置くのかにもよりますが、モチベーションが維持できないとGTDも続かなくなりがちです。
時間と労力が必要
GTDを習慣化するには、時間と労力が必要です。
特に、初期段階では習慣化のためにGTDとしっかり向き合う必要があります。
だからこそ、最初から完璧主義を目指すと余計に続かない状態に陥りやすくなるともいえます。
負荷を軽減するためにおこなうGTDではありますが、最初は負荷がかかることを覚悟しておきましょう。
GTDが続かないときの5つの対策
GTDが続かないときにそのままやめてしまうのは簡単ですが、続けるためにできる対策もあります。
できるだけ無理せず続けられるよう、実際に僕が試したポイントをご紹介します。
完璧主義をやめる
GTDは、完璧を求めずにやれるところから実践するのがおすすめです。
実際に僕自身が実践しているGTDはToDoリストとそれほど差がない程度のものでしかありません。
それでも、実際に日々タスクを管理しながら実行していると、小さな達成感を得られます。
できる範囲からスタートしてみましょう。
定期的に見直す
そもそもタスクの見直しはGTDとしてやるべきことの一つです。
ただ、忙しい時期やGTDへのモチベーションが下がっている時期には見直しは後回しにされがちです。
GTDの本にも記載されていることですが、僕は日曜日に自分自身のリストを見直すようにしています。
自分に合った方法を見つける
GTDは基本的なやり方を実践するのもよいですが、「合わない」「続けられない」と感じたら他の方法とあわせて検討するのもおすすめです。
例えば几帳面な性格の方は、タスクをできるだけ細かく細分化して、一つひとつのタスクをすぐに達成できるようにするという方法もあります。
また、タスクがたくさんあった方がモチベーションを高めやすいという方は、どんどんインボックスにタスクを入れて、意識的にタスクを消化するのもおすすめです。
初心者向けの動画を視聴する
GTDのスタートの難易度を下げるためのコツは、YouTubeやブログ記事などで初心者向けの解説記事を視聴することです。
本を読んだだけでは、GTDが実践できているとの実感が得られにくいという方も、日本人向けにかみ砕いて解説された動画やブログであれば抵抗なくGTDを始められるはずです。
大半の解説動画が、オリジナルのGTDよりも簡略化されたやり方を解説しているので、「最初は無理のない範囲でGTDに取り組みたい」とお考えの方にもおすすめです。
GTDを実践したあとになんだか思い描いていかないようにいかないときにも、初心者向けの動画の視聴が役立つ場合があります。
ツールを活用する
GTD専用のツールを活用すると、タスクの管理や見直し、モチベーション維持など、GTDを続けやすくなります。
GDTに活用できる代表的なツールは、Notionです。
僕の場合は、ノート管理ツールであるAmplenoteを活用して、Inboxを管理しています。
自分に合ったツールを見つけて、積極的に活用しましょう。
おすすめのツールについては、次の章で解説しているので、興味のある方はぜひチェックしてください。
また、GTDに役立つスケジュール管理ツールのほかに、習慣化アプリを併用するとより効果的です。
例えば、予定の入っているときに必ずリマインダーが届くように設定しておくと、タスクの実行漏れのリスクが小さくなります。
GTDが続かない方のために役立つツール5選
GTDが続かない方は、ツールを活用することで打開策が見えてくるかもしれません。
個人的な意見としては、ツールを使用することなくGTDを実践するのはかなり難しいのではないかと思います。
この章では、代表的なツールを5つご紹介します。
アプリ名 |
提供会社 |
料金プラン |
特徴 |
Notion Labs |
無料~ |
メモ、タスク管理、データベースなど、様々な機能を備えたオールインワンツール。GTDには、タスクリスト、プロジェクト管理、カレンダー機能などが役立ちます。 |
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Amplenote, Inc. |
無料~ |
メモとタスク管理に特化したツール。シンプルで使いやすいインターフェースが特徴で、GTDの3つのステップであるキャプチャ、整理、レビューを効率的に行うことができます。 |
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Todoist, Inc. |
無料プラン: 月間5タスクまで / プレミアムプラン: 月額$4 |
シンプルな操作性と高いカスタマイズ性から、幅広いユーザーに人気があります。GTDには、タスクリストの作成、期限設定、リマインダー機能などが役立ちます。 |
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TickTick Team |
無料プラン: 月間29タスクまで / プレミアムプラン: 月額$1.99 |
Todoistと並んで人気の高いタスク管理ツール。シンプルな操作性と充実した機能から、初心者から上級者まで幅広く利用されています。GTDには、タスクリストの作成、期限設定、リマインダー機能、サブタスク機能などが役立ちます。 |
|
Microsoft To Do |
Microsoft |
無料 |
Microsoftアカウントを持っている人であれば無料で利用できるタスク管理ツール。シンプルな操作性とOutlookとの連携機能が特徴です。GTDには、タスクリストの作成、期限設定、リマインダー機能などが役立ちます。 |
Notion
Notionは、メモ・タスク管理・データベースなど、さまざまな機能を備えたツールです。
カレンダーも搭載しており、タスク管理にも適しているため、機能を最大限に活用できればGTDの実践にも役立ちます。
Notionの最大の魅力は自由度の高さです。
GTDには、タスクリスト、プロジェクト管理、カレンダー機能などが役立ちます。
(GTDが続かない方へのNotionのおすすめポイント)
- 自分だけのGTDシステムを構築できる: Notionは、カスタマイズ性が高いため、タスク管理の方法やプロジェクトの進め方など、自分にとって最適な書式でToDoを記録できます
- 多機能性: Notionは、タスク管理だけでなく、メモ・データベース・カレンダーなど機能が優れているため、GTDに必要な情報を一元管理できます。
Amplenote
Amplenoteは、メモとタスク管理に特化したツールなのですが、個人的にGTDに最適なツールだと思っています。
というのも、ToDoの作成がとても簡単だからです。
「InBox」というページが最初から用意されているため、日々の思いつきややるべきことはその都度InBoxに入力できます。
しかも、Ctrキーを押しながらエンターキーを叩くだけでToDoリスト化できるため、タスクをリスト化する際にほとんど負担がかかりません。
ふだんのメモ帳などにも使用できるため、「GTDが続かない」と悩んでいる方も、GTDの入力自体をタスク化できます。
Amplenoteについて詳しく知りたいは、「Amplenoteで実現する思考の整理と情報収集:メモ作成とカード間の繋がり可視化機能」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
(GTDが続かない方へのAmplenoteのおすすめポイント)
- 「GTDを続けること自体がタスク」という悩みを解消できる
- GTDの第一歩を踏み出すハードルが下がる
Todoist
Todoistは、タスク管理に特化したツールです。シンプルな操作性と高いカスタマイズ性から、幅広いユーザーに人気があります。GTDには、タスクリストの作成、期限設定、リマインダー機能などが役立ちます。
Todoistはタスク管理初心者の方におすすめです。
TickTick
TickTickは、Todoistと並んで人気の高いタスク管理ツールです。シンプルな操作性と充実した機能から、初心者から上級者まで幅広く利用されています。GTDには、タスクリストの作成、期限設定、リマインダー機能、サブタスク機能などが役立ちます。
Microsoft To Do
Microsoft To Doは、Microsoftアカウントを持っている人であれば無料で利用できるタスク管理ツールです。シンプルな操作性とOutlookとの連携機能が特徴です。GTDには、タスクリストの作成、期限設定、リマインダー機能などが役立ちます。
GTDの効果
GTDを習慣化することで、以下のような効果が期待できます。
- ストレス軽減: 頭の中が整理され、ストレスが軽減されます。
- 集中力向上: 今やるべきことに集中できるようになり、集中力が高まります。
- 生産性向上: 無駄な作業が減り、生産性が向上します。
- 時間管理の効率化: 時間を有効活用できるようになり、時間管理が効率化されます。
- ワークライフバランスの改善: 仕事とプライベートの切り替えがスムーズになり、ワークライフバランスが改善されます。
僕がGTDを実践してちょうど1年程度ですが、今のところはストレス軽減や集中力の向上の部分においては効果を実感しています。
おそらく時間管理の効率化についても、GTDを始める前よりはうまくできているように感じます。
何より感じているのは、よりよい方法を意識して仕事をするようになったことです。
GTDは終わりのない概念・考え方だと思っているので、より効率的で仕事をしやすい環境を作っていきたいと思っています。
少なくとも、これまでGTDを試してみた中でデメリットに感じたことは全くなく、新たな発見が日々見つかっています。
GTDの始め方
GTDを始めるには、以下の3つのステップを踏むのがおすすめです。
- キャプチャ: 頭の中にあるタスクを全て書き出す。
- 整理: タスクをアクションできるものとできないものに分類する。
- レビュー: 定期的にタスクを見直し、必要に応じて修正する。GTDと他のタスク管理方法の違い
GTDは、他のタスク管理方法と比べて以下の点が特徴です。
- コンテキスト: タスクを場所、時間、役割などといったコンテキストで分類する。
- ネクストアクション: 常に次の行動を明確にする。
- 定期的な見直し: タスクを定期的に見直すことで、常に最新の状態を保つ。
まとめ
GTDは、フリーランス・会社員のどちらにとっても、効率的にタスク管理を実現する方法といえます。
ほかにも学生や主婦の方にもおすすめです。
最初にややとっつきにくい部分があります。
だからこそ、「せっかく始めたのにGTDが続かない」と悩む方もいらっしゃることでしょう。
当サイトでも、GTDやGTDに役立つタスク管理アプリ・ノートアプリの情報を紹介し続けるので、ぜひ参考にしてください。
今回紹介した内容を参考に、GTDを習慣化し、業務効率化を達成しましょう!